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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#114 改革

ZN建築株式会社前、作戦司令車……


作戦司令車では屋島の周りに宇土や米田が集まっていた。なぜなら、現在ZN建築株式会社のほとんどは制圧されていて、残り一つの階から連絡がくれば作戦が終わる。なので宇土達はその階にいった班と連絡のとれる屋島の周りに集まっていたのだ。


ピピピッ!


突然屋島の担当の無線機がなった。なので屋島はすぐに無線機を取った。そして少しの間、無線機で建物の中に入った対策官と会話をすると宇土達にこう言った。


「十五階制圧完了しました!」


屋島がそう言うと米田と油井は今回の作戦での被害状況を確認するために外に出ていってしまった。


「分かった。屋島も米田の手伝いを!堤は残っていて」


「了解です」


屋島はそう言うと作戦司令車から出ていった。屋島が出ていくと宇土は沢山のモニターのついている席に座った。そして無線を全ての対策官に繋がるようにするとこう言った。


「先程の連絡により全ての階の制圧が完了した。これにてZN建築株式会社ゾンビ殲滅作戦を終了とする」


宇土の声は無線機を通じてこの場にいる全ての対策官に伝わった。しかし東京本部の無線機と埼玉支部の無線機は繋がらない。なので埼玉支部の対策官には東京本部の対策官が教えるしかなかった。


それから十分後、建物の中から対策官達が出てきた。東京本部の対策官の被害は軽く負傷者も少なかった。しかし埼玉支部の被害はとても大きかった。ベテラン対策官を失い、これからの未来を支える新人対策官までも失った。埼玉支部はこれから、この作戦を生き残った全体の四割ほどの人数で埼玉県を守っていかなければならない。



「しかし作戦は終わったものの、埼玉支部へのダメージは大きいですね……」


そう言ったのは堤だった。すると宇土は冷静にこう言った。


「今回の作戦で埼玉支部は古い仕組みから新しく変わるはずだ。東京本部もそうだったんだから……」


宇土はそう言うと作戦司令車のモニターを消した。東京本部も今から五年前に多くの対策官を失っている。なので埼玉支部も今の東京本部のようになるはずだ。しかし今回の作戦は代償が大きすぎた……



「酷いですね……」


そう言ったのは小牧だった。ZN建築株式会社前の道路にはブルーシートが敷かれていて、そこに殉職した対策官達の遺体があった。


「俺達は倒したゾンビを片付けるぞ」


林はそう言うと建物へと行ってしまった。しかし冨沢はその場から動かなかった。そして林もそれを注意しなかった。さすがの冨沢もかつての仲間が死んだのは辛いのだろう。



「悪いな。みんな死んじまったよ」


そう言ったのは宮崎だった。宮崎の班はZN建築株式会社の20階に行った班だった。20階で何があったか冨沢は知らないが、宮崎の言葉でだいたい察した。


「お前、よくそんな事があったのにノコノコと俺らの前に出てきたな」


冨沢は宮崎を睨みながらそう言った。しかし宮崎は怯むことなくこう言った。


「少し考えろ。作戦中は仲間が死のうが悲しんでる余裕はないんだよ。 それに私だって二十階に行くのは無謀だと思ってたよ」


「じゃあ何で二十階に行ったんだ?班長が危険だと判断すればそこに行かなくてもいいはずだぞ」


冨沢は宮崎を見てそう言った。


「そんなルールは埼玉支部にはない」


「え?」


「埼玉支部は上からの命令は絶対なの。冨沢は本部のルールに馴れてしまったかも知れないけど、貴方がいたときから埼玉支部は腐りきっていたのよ」


冨沢はそれを聞くと今回の作戦で亡くなった対策官達の遺体を見た。この対策官達は埼玉支部のお偉いさんからの命令をこなすために死んでいった。埼玉支部ではある程度偉くなると、階級の低い対策官を無駄に使い、成果を横取りすることが昔からあった。そして今回の作戦で埼玉支部の支部長や最高司令官は死んでいない。なのでこのままだとこれからも、埼玉支部は腐りきったままなのだ


「これはどうにかしないといけない……」


「どうにかって?」


「こっちには司令官に良き理解者がいる。その人に相談してみるよ」


冨沢そう言うと作戦司令車へと行ってしまった。そんななか宮崎は遺体によった。そしてこう言った。


「絶対に忘れないよ。何があっても……」


宮崎はそう言うと一人の遺体から短刀を取った……




次の日、ゾンビ殲滅局東京本部、第五会議室……


「とりあえず今の埼玉支部の現状を教えてくれ」


そう言ったのは仲野だった。仲野は宇土からの頼みで埼玉支部の現状を調べることにしたのだ。なので今回の上層会議にはいつものメンバーと埼玉支部の対策官二人がいた。


「正直にいって埼玉支部は最悪。支部長や最高司令官は県民を守る気など一切なく、自分の地位と金しか気にしか気にしていない」


「埼玉支部には昔からある今は時代遅れのルールがあります。なので今回、ここまで被害が大きくなったのかと……」


二人の埼玉支部の対策官からそれを聞くと林がこう言った。


「これは埼玉支部の頭を変えるしかないですよ」


「だな。これに反対の人はいるか?」


仲野はそう言うと皆を見た。そこにいた全員反対はなく、こうして「埼玉支部の大改革」が始まった……


昆川智志こんがわさとし


准ゾンビ対策官


武器……ロングソード

短剣

拳銃

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