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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#112 落下

ZN建築株式会社二十階……


「この階にいるゾンビは全て倒しました」


そう言ったのは布田の部下の都倉だった。布田と鏡谷が築井の相手をしている間、布田の部下達は二十階にゾンビがいないか見て回っていたのだ。


「この階は大丈夫か。屋上を見るぞ」


布田はそう言うと階段へと向かった。すると階段の下から林が上ってきたのが見えた。


「布田特官、二十階はもう制圧しました?」


林はそう言うと布田に近づいた。そんな林の後ろでは息を切らしている部下達が座り込んでいた。布田部隊は日頃から危険な場所に送り込まれる。なので体力なども他の対策官と比べればあるが、林班はいたって普通の対策2所属の班である。なので対策1ほど危険な場所には送り込まれないため、技術面でも劣っていた。


「この階は制圧した。これから屋上にいくが来るか?」


「行きます。冨沢立ちな」


林はそう言うと階段に座っていた冨沢にそう言った。すると冨沢は渋々と立ち上がると屋上へと向かい始めた。屋上への階段は他の階段とは違い綺麗だった。なのでゾンビは屋上への階段を使っていないのかも知れない。しかし屋上にゾンビが居ないとはいいきれなかった。なので林達は慎重に進んでいった。そして階段を登っていくと屋上に出る扉にたどり着いた。


「冨沢と中鈴は扉を!」


林がそう言うと冨沢と中鈴は屋上へ続く扉のドアノブを掴んだ。そしてその二人の後ろには林、小牧、宮崎そして布田部隊がいた。


「それじゃ開けるよ」


冨沢はそう言うと中鈴と一緒に扉を開けた。扉が開くと林と小牧が屋上に飛び出た。しかし屋上にはゾンビは居なかった。


「屋上には居なかったな」


布田はそう言うと林と小牧の所に来た。すると林がこう言った。


「まだ下では戦ってますね」


林は下を見てそう言った。この建物の前の道路では埼玉支部の対策官がゾンビと戦っていた。しかし林には少し引っ掛かることがあった。いくらこの作戦で埼玉支部の対策官の人数が減ったといえどゾンビを倒すのに時間がかかりすぎではないかと…… もしかしたら何かあったのでは?と考えていた。



ドンッ!


突然建物の下からそんな音がした。林達は何かと思い屋上から下を見ると、建物の前に止まっている車が燃えていた……



ZN建築株式会社前の道路……


「ちゃんと狙え!」


そう言ったのは川中だった。川中班は埼玉支部の対策官と共に道路にいるゾンビを倒していた。すぐにゾンビの処理は終わると思っていた川中だったが、その予想は外れかなり時間がかかっていた。その理由は一体のゾンビが原因だった。


「班長!ランチャーに使う弾がありません!」


そう言ったのは川中の部下の鵜飼だった。彼は道路の真ん中にいるゾンビに向けて撃っていたものの、一発も当たらなかったのだ。


「班長!どうしますか?固くて斬れませんが……」


須永にそう言われると川中は困ってしまった。今、川中達が相手にしているゾンビはいわゆる亜種で、ゾンビの全身が固くて首を切り落とすどころが切れ込みすら入れられなかったのだ。なのでそこにいる全ての対策官がどうしようか困っていた。そんな様子を作戦司令車で見ていた宇土は「第六回東京地下処理作戦」での話を思い出した……



それは中島が狙撃されてから臨時の上層会議が行われる間に聞いた話だった。「第六回東京地下処理作戦」に参加していた笛中がおかしなことを言っていたのだ。


「無事、白神を倒したけどおかしい事があるんだ」


「おかしいこと?」


「俺らの武器じゃ白神に傷すらつけられなかったのに、小牧の槍だけ何故か倒せたんだ」


「ふ~ん。一度小牧の槍を調べてもらうか」


「頼むよ」


そう言うと笛中は行ってしまった。その時はただ話を流していただけだったが、今となっては有益な情報に思えた。今、目の前にいるゾンビは固くて切れない白神と同じタイプ。そしてその白神を倒した槍がこちら(殲滅局)にはあるのだ。なので今宇土達がすることは、すぐに林班に下の状況を伝えて小牧を下に連れてくることだった。



「米田!ちょっと借りるよ」


「ちょっ!なんだよ」


米田はそう言ったものの宇土にマイクを取られてしまった。宇土のことだから何かいい案でも思い付いたのだろうと考えながら米田は作戦司令車の外に出た……




ZN建築株式会社屋上……


そこには林班がいた。布田部隊は他の階を制圧するために屋上から出ていってしまったのだ。すると突然、屋上から下を見ていた林の無線機が鳴った。


「何かあったのか?」


林はそう言うと無線機を持って小牧達から離れてしまった。そしてしばらくすると林は小牧にこう言った。


「小牧!今すぐ下に行け!お前の槍が必要みたいだ!」


「えっ?」


小牧はそう言われたものの、なんで自分の槍が必要なのか分からなかった。すると隣にいた冨沢が林にこう聞いた。


「その槍はこの下に運べばいいんだよな?」


冨沢は建物の入り口を見ながらそう言った。


「あぁ、そうだ…… けどお前何する気だ?」


林は冨沢にそう尋ねたが冨沢は小牧の槍を持って、建物の入り口のある方へと移動した。


「誰かキャッチしろー!」


ここまでくると林も冨沢が何をするか分かり、とめに入ろうとしたが冨沢は小牧の槍を下に落としてしまった。果たしてこの槍をキャッチできる対策官がいるのだろうか……



川中一平かわなかいっぺい


一等ゾンビ対策佐官


武器……斧

拳銃

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