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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#110 主司令

「とりあえずこの道路にいるゾンビを先に倒そう」


宇土はそう言うと作戦司令車へと戻ってしまった。なのでその場所には冨沢と宮崎だけになってしまった。


「埼玉支部の対策官はどこにいるか分かる?」


冨沢は宮崎にそう聞いた。しかしこの大混乱のなか仲間がどこに行ったかなど分かるはずがなかった。自分も生き残るために必死に倒し回っていたので、周りをあまり見ていなかったのだ。


「分からない。多分だけど建物の中にこもってるか、すでに私みたいに後衛まで下がっているかのどっちかだと思う」


「そうか…… 多分このあとは宇土司令が作戦の主司令になると思うからとりあえず司令車付近にいよう……」


冨沢はそう言うと宇土司令隊のいる作戦司令車へと行ってしまった。しかし冨沢にとっても今回の作戦は色々と思うことが多かった。なぜなら数年前まで一緒に戦っていた仲間が今回の作戦で殉職しているかも知れないのだ。


「冨沢!」


突然呼ばれると冨沢は後ろを向いた。するとそこには林と小牧がいた。


「今から五分後に宇土の作戦が開始する。内容だが、布田、新宮部隊を先頭に建物を制圧するらしい」


「あいよ。覚えておくよ」


冨沢はそう言うとどこかへ歩き始めた。しかし林達も止めなかった。冨沢は普段から変な行動をしているが、やるときはやることを知っていた。なので今回も大丈夫だろうと思っていた林だった……




それから五分後……


ついに宇土が主司令となった作戦が開始した。この作戦の目的はZN建築株式会社内にいるゾンビの討伐。そして埼玉支部の対策官、司令官の救助だった。しかし埼玉支部が作戦をはじめてからすでに二時間がたっていた。なので建物内にいる生存者はすくないと思われていた……



ZN建築株式会社、一階……


「一階を片っ端から倒せ!」


そう言ったのは新宮だった。新宮の部隊は布田の部隊と共に最初に建物に入るという作戦だった。なのでそれゆえに中がどうなっているか分からなかった。なのでいつも以上に気を付けないといけなかったのだ。


「生存者の救助はあとから来る班に任せて私達はどんどん攻めるよ!」


新宮はそう言うと扉をぶち壊して部屋の中に入った。そして中にいたゾンビの首をぶっ飛ばした。そんな中、新宮の部下達は生存者がいないか捜していた。しかし一階には対策官の遺体と倒れているゾンビしかなかった……


「新宮!俺の部隊は最上階を目指す。途中の階は頼んだぞ」


布田はそう言うと階段を登っていった……



二つの部隊が建物に入ってから五分後…… 林や小橋といった班も建物に入ることになった。しかし建物の一階はすでに新宮部隊によってゾンビは片付けられており、一体もいなかった。


「小橋はどうする?」


そう言ったのは林だった。すると小橋はこう言った。


「とりあえず二階に行くよ。林はどうするの?」


「俺達は最上階を目指そうと思ってる。小牧も十分戦えるし前線に行った方がいいかと思ってね」


林はそう言うと階段を登り始めた。すると小橋が林にこう言った。


「頑張れよ。作戦が終わったら何か奢れよ」


小橋はそう言うと部下を連れて二階へ行ってしまった。小橋班と分かれてから林達は最上階を目指した。作戦のときはエレベーターは使えない。なので階段を使わないといけないのだが、この建物は23階まであった。なのでゾンビと戦う前に息が切れてしまわないか心配な部分はあった。



「ねぇ冨沢、どこに行くの?」


突然そう聞かれると冨沢は後ろを見た。するとそこには宮崎がいた。しかし宇土の作戦では埼玉支部の対策官は外にいるゾンビを倒すことになっていた。なのになぜ来たのだろうか……


「お前は外だろ?はよ戻れ」


冨沢がそう言うと宮崎はこう言った。


「それは無理。それに私、この建物の最上階で戦ってたからだいたい作りは分かるわよ」


宮崎はそう言った。するとそれを聞いていた林がこう言った。


「ならついてきてもいいんじゃないか?宇土司令には伝えておくぞ」


林はそう言いながら冨沢を見た。冨沢は宮崎がいるのが少し嫌みたいだったが、宮崎は林班にはついていくことになった。なので建物の作りを知っている宮崎が先頭を行くことになった。

しかし宮崎は最上階で一人で戦っていたのだろうか?もし班のメンバーがいるのだとしたら今はどこにいるのだろうか?

冨沢はだんだんそんなことを考え始めた……



ZN建築株式会社、最上階……


そこには布田部隊がいた。この建物の最上階には社長室など会社の偉い人の部屋があった。なのでセキュリティは万全だと思っていたがそうではなかった。確かに個室のある場所にはゾンビはいなかったが、その奥にあるイスなどが置かれている休憩スペースにはゾンビがいた……


「鏡谷はついてこい。他はこの階にいる生存者を捜せ」


「了解」


そう言うと布田の部下達は休憩スペースから放れていった。そして休憩スペースには布田と第四部隊副隊長の鏡谷が残っていた。


「右を頼むよ」


「了解っす」


鏡谷はそう言うと斧槍を構えた。そして布田の合図でゾンビに向かって走り出した……





鏡谷斗哉かがみやとうや


二等ゾンビ対策佐官


武器……斧槍

ショートソード

拳銃


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