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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#109 同僚

それから数十分……


宇土達は埼玉県大宮駅に到着した。しかし外から見ると大宮駅はいたって普通で民間人が駅を使っていた。さすがにおかしいと思った宇土達は作戦司令車に乗ったまま、駅の周りを回った。すると駅から少し離れた建物の前に沢山の埼玉支部の車が止まっているのが見えた。


「ここで止めよう。俺は状況を聞いてくる」


宇土はそう言うと作戦司令車から下りていってしまった。そして埼玉支部の司令官の乗る作戦司令車に乗り込んだ。すると宇土は中に入ると驚いた。何故ならその車に頭から血を吹き出している人間が何人もいたからだ。


「酷い…… ここで何が起こったんだ?」


宇土がそう言って倒れている人を見たときだった。突然後ろから物音がした。宇土は埼玉支部の人間が来たのかと思い、後ろを見たが予想は外れた。そこには血を浴びて赤くなっているゾンビが立っていた。宇土はそれを見ると拳銃を取り出そうとした。しかしそれより早くゾンビは宇土に襲いかかった……



グチャッ!


「ここで何をしているんだ?」


ゾンビの首がもげると誰かが宇土にこう言った。


「埼玉支部の人間か?」


「そうだけどなに?」


埼玉支部の女性はそう答えた。すると宇土はその女性にこう質問した。


「応援要請を受け取ってきたんだ。今の状況を聞きたい」


宇土がそう言うと女性は呆れたようにこう言った。


「状況といってもそのまま。司令官は死に、対策官も半分は死傷した。統制がとれず班もなくなり個人で倒し回ってる状況よ」


司令官は対策官ほど武装はしていない。なので大量のゾンビに襲われると死んでしまうと考えても良いだろう。なので一番強い対策官を司令官の近くに待機させるやり方を東京本部はしていた。


しかし埼玉支部は違った。強い対策官を前線に出し、司令官の近くには予備対策官を待機させているのだ。予備対策官は対策官になる人が見習いとして入っているだけだ。なのでゾンビに抵抗する間もなく死んでしまう人も少なくなかった。なので倒しきれなかったゾンビが作戦司令車にはいり、司令官が全滅してしまったのだ。


「分かった。君も東京本部の作戦司令車の所まで来てくれないか?今は人が必要なんだ」


「仕方ない。行ってやろう」


その女性はそう言うと東京本部の作戦司令車のある場所へと走り出した。そんななか宇土は無線機を取り出した。そして本部にいる人間にこう言った。


「状況はかなり酷い。もっと班をまわしてくれ!」




東京本部、対策2専用室……


「今とくに用のない班は急いで大宮駅に行ってくれ!人が足りないらしい」


そう言ったのは対策3の芝だった。すると水瀬が立ち上がってこう言った。


「仕方ない。いくぞそこの二人」


水瀬はそう言うと近くで会話していた林と小橋の肩を叩いた。


「分かりました。今用意します!」


二人はそう言うと自分達の部下のいる席へと戻ってしまった。二人席に戻っている間、水瀬は槍を取り出した。


「班長!車出してきます」


保見はそう言うと武器を持って部屋から出ようとした。するとそんな保見桜庭がこう言った。


「車は局の前に出しておいて。今回は一台で行く!」


「了解」


保見はそう言うと部屋から出て行ってしまった。しかし今思うと殲滅局の車に五人も乗れるのだろうか?無理やり乗せれば無理ではないだろうが、車の中はかなり凄いことになりそうだ……



D班専用席……


「先に中鈴と行ってるよ!」


冨沢はそう言うと中鈴と共に部屋から出て行ってしまった。今このD班専用席に残っているのは林と小牧だけだった。すると林はロッカーから小さな箱を取り出すとそれを小牧に渡した。


「緊急防御箱だ。宮島がくれたけど多分小牧の方が使えるだろうからあげるよ」


林はそう言うと小牧に緊急防御箱を渡した。しかし林が宮島から貰ったものを自分が貰うわけにもいかない。そう思った小牧は緊急防御箱を林に返そうとしたが、先に林がこう言った。


「準備できたね?行くよ!」


林はそう言うと走って地下駐車場へと行ってしまった。小牧はそんな林を追うことしか出来なかった……




それから数十分後、埼玉県ZN建築株式会社……


今回のはゾンビの発生源はZN建築株式会社からだった。最初はいつものことだと思い、一班しか向かわせていなかった。しかしここに向かった対策官から連絡が取れなくなり、他の班が現場に向かうとゾンビが溢れかえっていた…… ということがあったらしい。


「ありがとう。えっと~」


「宮崎です」


その女性対策官は対策手帳を宇土見せた。すると宇土は宮崎にこう言った。


「ありがとう。宮崎准官」


宇土はそう言うと作戦司令車の中に入ろうとした。すると突然作戦司令車の近くからゾンビの声が聞こえた。宇土は何かと思いゾンビの声が聞こえた方を見ようとした。しかしそんな宇土が危険だと宮崎は判断し、宇土を引き戻した。かわりに宮崎がゾンビの声がした所を見た。するとそこには地面に這いつくばっているゾンビがいた。どうやら倒しそこねのようだ。なので宮崎は剣でゾンビの首を跳ねようとした。


「ギャーーー!」


しかし首を斬るより先にゾンビが飛び上がり、宮崎に噛みつこうとした。



パンッ!


一発の銃声がすると宮崎に噛みつこうとしていたゾンビは頭から血を流して倒れてしまった。宮崎が銃声のする方を見るとそこには拳銃を持った冨沢がいた。


「久しぶりだね。腕落ちた?」


冨沢はそう言うと宮崎に近付いた。すると宮崎は冨沢にこう言い返した。


「腕が落ちようと貴方より弱くなることはない」


宮崎はそう言うと立ち上がった。そして剣で冨沢の倒したゾンビの頭に突き刺すとこう言った。


「埼玉支部は壊滅。司令官も死に、機能しなくなるのも時間の問題よ」


宮崎は冨沢の目を見てそう言った……





宮崎羅那みやざきらな


准ゾンビ対策官


武器……ロングソード

短刀

拳銃

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