表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
12/347

#011 応援

それから十分後……


九条班を除く全ての班が予定通り正面門より作戦区域外に出た。北音寺は九条班以外が戻ってきたのを確認すると、芝にそのことを伝えるために作戦司令車の中に入った



「芝司令、九条班を除く全ての班が戻ってきました」


北音寺がそう言うと、芝はこちらを見ずに「そうか……」と言った。なので北音寺は続けて、九条班のことについても話そうとした。しかし北音寺がその事を言うよりも早く、誰かが北音寺の肩を叩いた。なので北音寺は後ろを見た……



「やっちまったな……」


芝はボソッと言うとスマートフォンを取り出した。そして宇土に電話をかけ始めた……


すると突然、後ろから電話の着信音が聞こえてきた。なので芝が後ろを向くとそこには宇土がいた


「芝准高司令官、こちらの作戦はどうなっていますか?」


宇土は芝にそう質問した。しかし芝にとっては作戦のことより、何故ここに宇土がいるのかが気になった。なので芝は宇土にこう聞いた


「いつ来た?それと東京駅はどうした?」


芝がそう質問すると宇土は「今来たばかりです。それと東京駅での作戦は終わりました」と答えた


「それで、ここに来たのは宇土達だけか?」


芝はそう聞いた。すると宇土は首を横に振るとこう言った


「いえ、第二、第三、第四部隊も連れてきました」


宇土はそう言うと作戦司令車に置いてあるモニターを操作し、監視カメラの映像を流し始めた


「この通りです」


宇土にそう言われると、芝はモニターに映し出されている映像を見た。その映像は対策官がゾンビと戦っている映像で、よく見てみると戦っている対策官は第二部隊の倉科だった


「そういえば三部隊も連れてきて東京駅は大丈夫なのか?いくら終わったとはいえ、まだ油断はできないだろ」


芝は映像を見るとそう言った。すると宇土は「問題ありません。本部には第一部隊を残してきていますので……」と言った


「宮島を残してきているのか。なら大丈夫だな……」


芝はそう言うと立ち上がった。そして作戦司令車から出ようとした。するとそんな芝に宇土はこう言った


「この後の指示はどうされるのですか?」


宇土がそう聞くと、芝は「あとは任せるよ」と言い、作戦司令車から出ていってしまった。するとそんな様子を見ていた芝の部下の一人が宇土にこう質問した


「宇土司令、自分達はどうしましょうか……」


「あぁ、君達もここまでで良いよ。あとはこっちでやるから」


宇土がそう言ったときだった。突然作戦司令車の扉が開いた。そして宇土の部下が作戦司令車に乗り込んできた……



大東京埋め立て場、コントロールセンター付近……


「ここがコントロールセンターか……」


女性対策官は目の前にある建物を見るとそう言った


彼女の名は倉科奏良、第二部隊の隊長だった。そんな彼女は宇土の指示により、九条班の行方を探しに来ていた


「まだ外にゾンビがいますね」


部下の男性対策官が倉科にそう言った。このコントロールセンター付近は、ゾンビが全て倒されていないらしく目視できる範囲に何体かいた


「それじゃあ、丹波と羽部は外にいるゾンビを頼むよ」


倉科はそう言うと建物の中に入っていった。丹波は倉科達が建物の中に入ると、隣にいる羽部にこう言った


「それじゃあ殺ろうか」


丹波はそう言うと槍をしっかりと握り、羽部を見た。すると羽部は軽く頷いた。なので丹波は「じゃあ行くよ」と言うと、近くにいるゾンビに向かって走り出した……


宇土舞哉うとまいや


(通常)司令官


武器……拳銃



※修正済み

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ