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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#099 参加

次の日、東京本部……


その日ついに起きてしまった。その時の時間は午前8時、東京本部に勤める人がゾロゾロと建物の中に入っている時間だった。宇土はいつも通り対策3専用室へといくためにエレベーターに乗り込んだ。すると突然中にいた対策官達が我先にエレベーターから出ていった。最初は何が起きたのか分からなかったが、対策官達が降りるとすぐに分かった……


「お前まだ辞めてなかったのか」


そのエレベーターには郡山が乗っていたのだ。宇土が乗ってくるのを見て、朝から二人の黒いところを見たくなかったから対策官達は降りていったのだった。


「残念な事に貴方みたいにやらかしていないのでね。辞めるのは貴方が先じゃないのか?」


宇土はそう言うとエレベーターの扉を閉めた。するとエレベーターは上に登り始めた。そこからは二人とも何も話さなかった。そしてエレベーターは宇土の降りる階につくと扉が開いた。


「それでは上層会議で会いましょう」


宇土はそう言うとエレベーターから降りていった。たまたま二人の乗っていたエレベーターに乗ろうと待っていた米田は、ただ見ることしかできなかった……


「乗るの?乗らないの?」


郡山にそう言われると米田は我にかえった。そして乗らないと答えると宇土を追い始めた。




対策2専用室……


「宇土!」


米田が宇土を呼ぼうとした時だった。米田より早く笛中が宇土を呼んだ。


「今回の下水管メンバーの話だ。第五会議室にきて」


「分かった。今用意する」


宇土はそう言うと荷物を机に置いた。そして笛中と共に第五会議室へと行ってしまった。


「まだ大丈夫そう……」


米田はボゾッと言うと部屋から出ていった。そしてエレベーターホールへと向かった……




東京本部、第五会議室……


この部屋には宮島、有川、布田、神尾がいた。そんな会議室に宇土と笛中は入った。すると宮島がこの会議室にいる全員にこう言った。


「今回このメンバーを集めたのは来週行われる第六回東京地下処理作戦のメンバーについて集まってもらった」



東京地下処理作戦…… それは仲野が本部長になってから始まった、地下にいるゾンビを倒す作戦だった。しかし、この作戦は普段のものとは違い臨時で九人の部隊をつくり、そのメンバーのみで東京の地下にある約90年前の水道管に入るものだった。


ゾンビは下に集まる傾向がある。何故ならゾンビは梯子などは登れない。なので一度落ちるとそのまま下に残るのだ。しかも水道管は暗い上、地下にあるのでゾンビが貯まりやすかったのだ。現在使っている水道管はゾンビが入らないようにしているので、滅多にゾンビが入ることはないが昔使っていた水道管にはうじゃうじゃいるのだ。そんなゾンビを倒すのが、この作戦の目的だった……



「とりあえず宮島、有川、布田特官は強制参加ですよね?」


「じゃあ残りの6人を決めればいいのか」


布田はそう言うと会議室を見渡した。するとあることに気がついた。この会議室にいるメンバーは前回の第五回東京地下処理作戦に参加した対策官と宇土がいるはずだった。しかし明らかに前回参加した倉科、宗、水瀬を抜いても人数が足りなかったのだ。



「そういえばあと二人足りないような気がするんだけど……」


布田がそう言うと、有川がこう答えた。


「あとの二人の内、林は美術館の防衛に行ってて、もう一人は攻防戦で殉職した」


有川がそう言うと宮島がモニターに何かを映した。なので有川達はそれを見た。



「とりあえずこのメンバーは確定でいいよな?」


宮島はそう言いながら会議室の壁に映した。そこには宮島、有川、布田、神尾、笛中、林と書かれていた。すると有川が宮島にこう言った。


「そのメンバーに新宮も入れていいと思う。実力だって宮島よりちょっと技術がないくらいで、俺らより強いだろ?」


「確かに…… 一応候補にいれておこう」


宮島はそう言うと新宮の名前を画面に写した。



「あと桜庭と小牧もいいと思う」


そう言ったのは笛中だった。桜庭は第三回に参加していたので問題はないだろうが、問題があるのは小牧の方だった。小牧は今年入局したばかりの一等対策官だ。そんな対策官を危険に晒していいのかという問題があった。


「桜庭は大丈夫だと思うが小牧は大丈夫か?過去の作戦でも優秀な対策官を三人も失ってるんだ。一等対策官が参加出来るようなものじゃないと思うが……」


そう言ったのは神尾だった。その神尾の意見にはこの部屋にいたほとんどの対策官が同じだった。しかし宮島は考えが違った。


「別に階級は関係ないと思う。現に俺も一等のときには大規模作戦で20体以上倒してたし」


「それは宮島が強かっただけだろ」


宇土はすぐにそう言った。すると宮島は宇土にこう聞いた。


「確かにそれもあるかもしれない。だけど、小牧も昔の俺くらいの実力がある…… と藁谷から聞いた」


宮島はそう言うと席に座った。宮島の部下に藁谷という人がいる。彼は何故か小牧の戦い方が気に入っていて、東京攻防戦後には宮島からわざわざ許可を貰ってまで第一部隊に入れようとした人物だった。


「じゃあ未来に期待ってことで小牧も入れるか。反対はいるか?」


有川が皆にそう聞いた。しかし誰も異論を唱えなかった。こうして小牧は「第六回東京地下処理作戦」への参加が決定したのだった……







神尾輝昌かみおてるまさ


一等ゾンビ対策佐官


武器……ショートソード

短剣

拳銃

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