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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#093 到着

東京美術館屋上……


「林!あれ!」


冨沢はそう言いながら空を指差した。すると屋上にいた全員が空を見た。すると空にヘリコプターが見えた。多分、救助に来た消防のヘリコプターで間違いないだろう。


「やっと来たか……」


林はそう言うと柵にもたれかかった。このヘリコプターに乗れば助かる。誰もがそう思っていた。しかし話はそう進まなかった。ヘリコプターは徐々に高度を落としていった。そして屋上から数十メートルになるとヘリコプターは下りなくなった。変わりに扉が開いた。そしてロープを使い救助の人が降りてきた。


「そこの君、民間人の救助まで屋上に入れないようにしてくれ」


「分かった。屋上にゾンビは入れさせないようにする……」


林はそう言うと剣を抜いた。そして階段の方へと移動した。一つ下の三階には笛中班がいた。なので林は笛中班を呼ぶために階段を下りていった……




「どなたからいきますか?」


救助の人がそう聞くと、この美術館の館長の男性が近付いた。やはり館長は他の人より偉い。なので他の職員も文句を言えないのだろう。救助の人は男性に色々なものをつけると、ヘリコプターへと登っていった。この時、誰もが無事に助かると思っていた。しかし現実は違った……



バシャッ!


突然男性の頭から血が吹き出した。


「大丈夫か?おい!」


どんなに声をかけても反応はなかった。そして男性はヘリコプターの中に引きずり込まれた。


「大丈夫なのかな?」


小牧はそう思ったが大丈夫なわけないだろう。頭から突然血が吹き出したのだ。普通は何かあったと考えるべきだろう。


「小牧、血がついてるよ」


冨沢にそう言われると小牧は顔を触った。すると、その血は男性のものではなく、自分の血だと分かった。しかし、どこで怪我したのか分からなかった。



バタッ!


突然後ろから大きな音がした。小牧達は何かあったのかと思い後ろを見ると美術館の職員の一人が頭から血を流して倒れていた。


「這いつくばって!死にたくなければ!」


冨沢がそう言うと、皆すぐに這いつくばった。


「ここは危険なので中に移動します!」


冨沢はそう言うと這いつくばりながら階段の方へと移動した。しかし狙撃は誰がやったのだろう。エース達の中に狙撃の上手いやつがいただろうか……




東京美術館、三階……


「林!屋上は無理だ!二人狙撃された!」


冨沢はそう言いながら林や笛中班のいる場所にやってきた。その場所は笛中班がゾンビと戦っている場所だったため、沢山のゾンビが倒れていた。


「どうする?屋上は狙撃、下はゾンビ、どっちを選ぶか?」


笛中は林にそう聞いた。すると林はこう言った。


「では中で……」


「中?」


「新宮部隊や神尾班がくるまで耐えてましょう。これが一番リスクが低いかと……」


「分かった。それでいこう……」


笛中はそう言うと二階へと下りていった。笛中の部下達も続いて二階へと降り始めた。すると笛中班副班長の墳本は林にこう言った。


「三階は片付いているので大丈夫です。民間人を頼みます」


墳本はそう言うと階段を下りていった。笛中班は二階に移動したが、林は二階には行かずに三階を歩き始めた。どうやら安全とまではいかなくても、他の所よりかは安全で戦いやすい場所を探しているみたいだ。しかし、ゾンビも待ってはくれない。しかも突然襲ってくるのだ……



バッ!


林は突然剣を振った。するとゾンビの首が落ちた……


「やるね」


冨沢はそう言うと、林の倒したゾンビを見た。


「音で気付いたからな。これくらい出来るようにならないと一佐どころか二佐にもなれないぞ」


林はそう言うと再び歩き始めた。すると他より広い空間を見つけた。長椅子が沢山あることから、どうやら休憩するための場所みたいだ。


「ここで耐えよう。それにそろそろ新宮とかも来るだろう……」


林はそう言うと壁に寄りかかった。その横を生き残った三人の美術館職員が通って行き、椅子に座った……




東京美術館、正門付近……


「こんなに多いなんて聞いてないよ」


そこには新宮がいた。どうやらやっと到着したみたいだ。新宮は倉科の部下達と共にゾンビを倒しながら門までやって来た。


「そこの二人はここに残ってコイツらを片付けておいて!他は中!」


新宮はそう言うと美術館の敷地に入っていった。新宮に残るよう言われた東と津田は美術館の外にいるゾンビを倒し始めた。


「そこのカップル!中に突っ込むよ」


新宮は丹波と羽部にそう言った。


「その呼び方止めてもらえます?勘違いされかねないので」


丹波はそう言いながらもゾンビを倒していた。そして羽部は興味なさそうに丹波の背中でゾンビの首を飛ばしていた。


「それはこれが終わってからね」


新宮はそう言うと美術館の入り口へと突っ込んでしまった。本当なら一人で戦うのは危険なので止めるべき所だが、新宮の実力なら大丈夫だろうと誰も止めなかった。それに言ったところで止まるような人間ではないということを丹波は知っていた……



「羽部、いくよ」


丹波がそう言うと羽部は鎌を下ろした。そして美術館の入り口へと走り始めた……






新宮沙音しんぐうさと


准特別ゾンビ対策官


武器……ロングソード

テーザーガン

緊急防御箱

拳銃

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