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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#092 発射

バンッ!


突然、爆発音がなった。


「何があったのか見てきます!」


林はそう言うと音がした方へと走った。すると、小牧達のいた所からすぐの所の壁に大きな穴が空いていた。多分さっきの爆発音はここの壁を壊したときの音なのだろう……


「やられた…… ここから入ってくる……」


林はそう言うと火炎剣を抜いた。そんな中、林と一緒に来ていた冨沢は笛中班に状況を伝えるために戻ってしまった。


「ここで出来る限り押さえるしかない。先に行くよ」


林はそう言うと穴の空いた壁から外に出た。林が外に出ると大量のゾンビがこの穴に向かって進んでいた。そんなゾンビの足を斬りはじめた…… 林の剣は他とは少し違っており、対策4の開発したオリジナルの武器だった。この剣の特徴は、ゾンビを斬るとその切り口から火が出るようになっているのだ。なのでゾンビの首を切り落とさなくても自然に倒すことが出来るのだ。しかし、この武器にも弱点がある。火でゾンビを倒すことが出来るといっても時間がかかる。なので下手に使うと逆に自分が燃え死んでしまうのだ。なのでかなりのペースでゾンビを倒すことの出来る人間しか持てなかった……


「小牧は左、中鈴は右を見て!」


「了解です」


小牧はそう言うと美術館から飛び出した。そして林が指示した場所に行った。するとそこには林のいるほどではないが、かなりの量のゾンビがいた。そんなゾンビを小牧は臆することなく槍で倒しはじめた。


「小牧!こいつ頼む」


突然林がそう言った。なので小牧は林の方を見ると体から火が出ているゾンビがいた。しかし、そのゾンビは動きの遅い普通のゾンビとは違い、火がついた状態で美術館へと走っていた……


「奇種…… しかも火まで」


小牧は奇種を見ると少し不安になった。と、いっても奇種とは何度も戦っていた。奇種なんて奴等(エース達)を倒すより何倍も楽だろう。だが、奇種に火がついていると別だ。ただでさえ厄介な奇種に火がついているとなると、最悪建物に火が移ってしまい火事になることがあるのだ。なので奇種に火がついた場合は素早く倒す必要があるのだ……


バッ!


小牧は素早くゾンビの足に切り込みを入れた。そしてすぐに槍を腹に突き刺した…… 奇種は普通のゾンビとは倒し方が違う。普通のゾンビは動きが遅いので直接後頭部に刺すことが出来るが、奇種は動きが速いので槍だと頭に刺すには難しかった。なので、先に動きを止めてからでないと槍で倒すことがほとんど出来なかった……



ドスッ!


小牧は槍をゾンビの頭に突き刺した。そして槍が頭を貫通したのを見ると槍を抜いた。するとさっきまで暴れていたゾンビは倒れてしまった。


「班長!もう無理です」


そう言ったのは中鈴だった。中鈴のいる右側には奇種はいなかったものの、小牧のいる左側よりゾンビの数が多かった。なので一人で防ぐことが出来なかったのだ……


「これだけ稼げば十分だ。中に入れ!」


林がそう言うと中鈴と小牧は先に美術館の中に入った。林は最後までゾンビを倒し続け、二人が入ったのを見ると林も美術館の中に飛び込んだ……



「二人ともついてこい!」


林はそう言うと美術館の入り口へと走りだした。そして階段を登り屋上に出た。



「三人ともお疲れ、少し休んでいていいよ」


そう言ったのは笛中だった。その笛中の後ろには武器を持っている部下がいた。


「今さっき本部に連絡したが、どうやら屋上にヘリを飛ばすらしい。それまで休んでいていいぞ……」


笛中はそう言うと階段がある扉を開けた。すると、そこには既にゾンビが来ていた。



パンッ!


突然銃声がした。笛中は拳銃をしまうと素早く武器に持ち変えた。そして階段を下りていってしまった。どうやら屋上の一つ下の三階で時間を稼ぐようだ。対策官として民間人を守るのは突然。笛中はそう言うと思いで階段を下りていった……



「林、小橋班が来たみたいだよ」


そう言ったのは冨沢だった。林はそう言われると、美術館の入り口を見た。しかしそこには小橋班どころか、ゾンビしかいなかった。


「林二佐!あれじゃないですか?」


小牧はそう言うと、美術館の前にあるビルの屋上を指差した。林がそこを見ると、小橋がこちらを見ているのが分かった。しかし、それと同時に分からないこともあった。何故か小橋の隣にいる人がこの美術館にランチャーらしきものを向けていたのだ。


「林!あれランチャーだよね?もしくは俺の目がおかしいのか?」


「いや、確かにお前の目は間違っていない…… 確かにあれは……」


林はそれを見ると、つい剣を落としてしまった。まさか対策官がランチャーを持っていて、しかも自分達に向けられるとは思ってもなかった。しかしこれが現実である。この現実からはどうあがこうと逃げられない……



バシュッ!


突然そんな音がした。そして美術館の入り口付近から白い粉が舞っているのが見えた。


「対ゾンビ粉か?」


林は下を見ながらそう言った。しかし粉が舞っていて地面が見えなかった。なのでゾンビがどうなったかは分からなかった。しかし、あれが発射されたということはそろそろ救助ヘリが来るのであろう。林はそう思いながら小橋班のいる方を見た……




東京美術館前のビル……


「目標地点に当たりました」


菊川はそう言うと双眼鏡を下ろした。


「やっぱり正確性を求めるなら双葉だね。双葉に任せて良かったよ」


小橋がそう言うと双葉はランチャーを下ろした。そして無言でもう一度撃てるように対ゾンビ粉と書かれている弾を入れた……






小橋零こはしれい


三等ゾンビ対策佐官


武器……刀

拳銃

短剣

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