リア充、爆発を望む
連載より短編なら書ける気がしました。
これから、のんびり短編やっていきます。
よろしくおねがいします(*_ _)
街はイルミネーションが光り始めるころ。
かの有名な某全国的大型アウトレットモールも、撮影専用の台を設置して、クリスマス気分を促してくる。
――そんなの、私には関係ないのに。
聖なる夜。きっと、周りにいるカップルたち、まだ恋には発展していないアベック、サンタが来るのを待っている子どもたち。そして、クリスマスパーティーをする家。友だち。SNSのトップ画像。
いろんなものがクリスマスカラーに染まっていく。
そんな大衆心理、はたらかなくていい。
みんながみんな、クリスマスを楽しめる人ばかりじゃない。
小学生のころはいい。
サンタを信じるとか信じないとかで盛り上がれる。そういう年ごろだ。
中学生は少しシビアになる。
学年が上がるにつれ、サンタの話をすることなんか少なくなる。
そして、今。高校生。
「クリスマス」といえば恋人と過ごすもの。そういう風潮が蔓延している。吐き気がしそう。
恋人がいない人は「クリぼっち」なんて欲しくもない称号を与えられる。
いたとしても、クリスマスに恋人に会えない人はどうなるのだろう。
やっぱり、「クリぼっち」になるのだろうか。
いやだ。
そんなこと、考えたくない。
私は、一応は彼氏持ち。
できればクリスマスは彼氏と過ごしたいのが本音。でも、先に「用事あるから」って言われちゃったらどうにもできない。
用事がある時間まで一緒にいて、って言えたらな。
そんなの、ガラじゃないけど。
部活のおかげで、27日は一緒にいられる。
デートなんかじゃなくて、ただ部活をするだけ。
それでも姿を見られるだけで嬉しいんだから、恋っておかしい。
「年が明けたら、遊びに行こうな」
なんて、今から待ち遠しくて仕方ない。それまで待っておけるか心配だ。主に私のメンタルが。たとえ会いたくても、電車に揺られて乗り換えをしたら1時間と少しで彼氏の家の最寄り駅に着くことができるとしても、彼氏の家を知っていても。
私がアポもなしに押しかけるようなことはない。
また、相手も押しかけられることを嫌う。
そうして成り立っている。
たまに、押しかけたらどうなるんだろう、とは思う。
帰らされるんだろうか。
いや、さすがにそれはないか。
でも困るんだろうな。
いつも同じ結論が出てくるから、私は未だに彼氏の家を訪ねたことはない。ただの一度も。
初、短編!
少しずつ更新していきたいと思います。
涼華、救われるといいな。。