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純情

月が見ていた

純情な少女が大人に肩を抱かれ

ネオンの向こうに消えていく姿を


月は聴いていた

純情な少女を惑わす大人の甘い言葉を



夜は黒い誘惑

ネオンは幻想へと導く

指先は雄弁に

少女に「愛」を囁いた


 愛が聴こえる

 愛撫から

 好きが聴こえる

 キスしたら



大人に惑わされ惑わされ 

少女はその日、純情を失った



 痛い痛い ハートが

 痛い痛い 真ん中が

 痛い痛い あなたが破いた穴が

 疼いて まだ痛い


 隙があったのは認める

 でも

 姿を消したあなたが許せない

 好きになったと勘違いしてたのは認める

 でも

 傷物にして捨てたあなたが許せない


 わたしの純情を返して

 返して

 返して


 時間を戻して

 この過ちが起きる前に



悪い大人にはご注意を

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