【大人の詩集】 ほろ宵物語。

次の恋人

音楽選びは男探しに似ている

昔の男に似ている男を探すみたいに

昔はまっていたバンドに似ているアーティストを探してしまう

彼の歌は女の胸を弄り

一枚一枚服を脱がしていくように

心を脱がす　

躯の内側を撫でてくるような　　甘く温い　愛撫…

子宮が熱くなる　　軟らかい　刺激《ビブラート》…

時に激しく愛を叫び

時に艶めかしいブレスを吐き

時にもの哀しい声で啼く　　その抑揚が堪らない

どれだけの女を虜にしてきたのだろう　　あの声で

どれだけの女が濡れただろう　　あの曲のムードに姦《おか》されて

Ｉｔ'ｓ　ｎｅｗ　ｗｏｒｌｄ

ｓｅｎｓｕａｌ＆ｓｅｎｓａｔｉｏｎａｌ　ｍｕｓｉｃ

そんな彼等のバンドはもう解散してしまったから

次の男を探すみたいに

彼等に似てるアーティストを探したけれど

どれも彼等の音楽を越えるような官能は得られなかった

ａｎｄ　ｓｔｉｌｌ　次の恋人にしたい音楽探しの旅は続く

---

またなにか出たら読んでやってくださいませ。