「持ち込むなつってんだろ(二回目)」
【今回の登場キャラクター紹介】
■ノノカ
一方的に弟子を名乗る罠職人見習い。モンスター配置図まで作った。
■スライムA/ガルル
配置どおりにいない。自律移動疑惑が濃くなった。
【今回のズレパターン解説】
活用型。床罠の誘導先にモンスターが勝手に移動しており、ノノカに高度設計だと誤解されました。
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【今話のダンジョンデータ】
ダンジョンランキング :31080位 → 29890位
配信視聴者数 :74名 → 76名
本日の用途 :非公認モンスター配置研究会
コートのメモ(今話) :「モンスター自律移動:把握していなかった。ノノカ資料:受け取った」
【モンスター管理状況】
スライムA:在籍31日目 稼働率0%(勝手にクッション位置へ移動)
ガルル:在籍29日目 稼働率0%(勝手に礼の位置へ移動)
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配置図を持ち込まれてしまいました。
しかも、私が作ったものではありません。
モンスターが自律移動していることを、私は今日知りました。
今日の罠は、自動切替式の床罠です。英雄の進路に合わせて、落下床と横滑り床を切り替える設計にしました。
今日のモンスター配置は、スライムAとガルル。配置した、つもりでした。
今日の罠には自信があります。
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ダンジョン配信中(登録者:74)
女神様「マスターは今日も配置を信じています」
罠職人見習い「信じています?」
剣士「配置って動くものなの?」
査定員「通常は動きません」
女神様「通常なら、ですね」
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ノノカさんは、入ってきた瞬間から目が輝いていました。
「師匠! ついに完成しました!!」
「弟子はとっていません」
「師匠のモンスター配置図です!!」
「作っていません」
ノノカさんは、巻物をばさっと広げました。
そこには、スライムA、スライムB、ガルル、ドラゴンウォームの移動経路が線で描かれていました。
私の罠図面より、きれいでした。
「このスライムAは、植物の近くに自分で移動します!」
「......自分で?」
「スライムBはベルネさんが来ると追跡します!」
「......追跡?」
「ガルルはガレンさんが来ると第三通路に出ます!」
「......出ます?」
その瞬間、床罠が作動しました。
ノノカさんの足元が横へ滑り、予定通り第三通路へ誘導します。
「これが師匠の誘導設計!!」
「それは罠です。誘導はします」
ノノカさんが滑った先に、スライムAがいました。
配置した場所と違います。
「......なぜそこに」
スライムAは、横滑り床の終点にぴったりいました。
まるで、クッション役です。
「やっぱり!! 師匠はモンスターを罠の緩衝材として運用している!!」
「していません」
「でも現にいます!!」
「現にいますね」
ガルルも来ました。
配置した第一通路ではなく、ノノカさんの右後ろに。
ガルルは礼をしました。
「ガルル先生!!」
「先生でもありません、ただのモンスターです」
私はコートを確認しました。
たしかに、隅に書いてありました。
【スライムA:第二通路】
【ガルル:第一通路】
【実際:両方、ノノカ周辺】
【なんでだよ】
ノノカさんが、ものすごく真剣な顔で私を見ました。
「師匠、把握してないんですか!?」
「......改善の余地があります。モンスター管理について」
この一言を言った瞬間、コメント欄が少し荒れました。
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ダンジョン配信中(登録者:76)
罠職人見習い「把握してなかったの!?」
査定員「管理記録が必要です」
剣士「スライム、自分で仕事してる」
杖つかい「DMよりモンスターのほうが詳しい説」
女神様「彼女は今、記録しています」
罠職人見習い「記録で済むの!?」
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済みません。
でも記録はしました。
持ち込むなつってんだろ。設置申請は受け付けていません。自律移動も勝手にするなああああああああ!! 私が知らない配置図を私に見せるなああああああ!!
配置図を持ち込まれました。
私の図面ではありません。
でも正確でした。




