表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
能力頼りの万能者  作者: うさぎめい
蒼の章─平和な日常編─
9/11

Ep.4-3【放課後カフェ】

(全知発動──)



二人は目を見開く。


「またか。」


「出たねぇ!いつもの虹色のエネルギー」


虹色のエネルギーとはなんの事だろう。

おそらく、能力のエネルギーには特性ごとの色があるのだろう。


浅島(あさしま)七海(ななみ)永山(ながやま)溶真(ようま)について、全知が入手できる情報を全て教えてくれ)


『───その二人についての情報は検出できません。』


「やっぱり……」


僕は(うつむ)きながら、ため息を吐く。


「僕の全知の力は、能力や能力者に関する情報は得られないみたいです。

だから二人は非能力者だと勘違(かんちが)いしてました。」


「あ、そうだったの?だから(かたく)なに勧誘を断ってたのかぁ……。


そうだ、忘れてた、仲間になってよ!

君の能力があれば、一般人相手なら記憶を消したりもできるでしょ?そしたら平和活動ができるようになるよぉ!」


僕は再び天井に視線を向け、じっくりと考える。

視線を天井に向けたままで答える。


「僕は、大丈夫です。見知らぬ人をわざわざ助けるほどの正義感は持ち合わせてません。」


「そうなんだぁ……じゃあさ、君はその能力(ちから)で何がしたい?何を手に入れたい?何を守りたい?」


七海先輩のお調子者な態度は見る影もなく、真剣な表情へと変わった。


僕はすぐさま天井から視線を落とし、七海先輩のオレンジ色の瞳を見る。

溶真と対峙(たいじ)した時とはまた違う緊張が走り、僕はゴクンと(つば)を飲み込む。


「僕は……妹を守りたい。そのためなら()になってもいいと思ってます。」


「……そっかぁ。優しいお兄ちゃんだね」


「あとちょっと(ラク)したいです。」


「て、おいィー、アタシの感動を返せぇ!」


緊張の張りつめた空気は、一瞬で穏やかな日常へと戻る。


笑いながら、僕はテーブルの上に置いていたスマホを手に取る。

スマホのバッテリーが十三パーセントしかないことに気がつく。


「【全能発動:電撃】」


僕の手を通してスマホにビリビリと電流が流れる。

僕のスマホのバッテリーが百パーセントに上昇する。


「本当に楽してるしぃ」


「アホだな。」


七海先輩と溶真が、呆れたと言わんばかりの表情で僕を見る。


「誰がアホだよ!」


僕はムッとしながら頼んだ紅茶を飲み干し、テーブルから立ち上がる。

スマホをズボンのポケットにしまい、スクールバッグを肩にかける。


「あれぇ?もう帰っちゃうのぉ?」


「そろそろ妹がご飯を作り始める時間なんで」


「人助けがしたくなったら、いつでも俺に声をかけろ。」


溶真が顔に合わないセリフを吐く。

俺は「了解」と相槌(あいづち)を打ってカフェを出る。


「──あぁ!ジュース奢ってもらうの忘れてたぁ!」


「しかもカフェ(ここ)の代金も置かずに行ったぞ。」


僕は二人の愚痴に気づいていたが、あえて知らんぷりをしてそのままカフェを後にした。

そして僕の顔は、これでもかと言うほどにニマニマしている。



「全知全能とは……面白いね……」


カフェでコーヒーを飲んでいる金髪の男がそう呟いた。

【電撃】でスマホを充電するのには元ネタがあります。

さて、何でしょう!


ちなみにこのネタは僕が電車の中で、モバイルバッテリーを家に忘れて絶望してる時に導入しようと考えました(笑)


次エピソードはヒロインが最高に可愛いです!


次回

Ep.5【愛しき厄病神】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ