派閥
「いつ来てもお姉様のお部屋はキラキラですね」
イザベラはこの呑気な娘をどうしてやろうかと瞳を上へやった。
大階段での狂言騒ぎに自身が狙われた誘拐事件、それから無法者の集団やら神殿の闇やら多くを聞かされ、今日などあの祭司ゲルルトを断罪していたはずだ。
朝からキリキリ胃を痛めていたのにシェリエルは予定が流れたのではと思うほど顔をピカピカさせてやってきた。
その隣のアリシアも真面目に貴族の所作を指導し始める始末。
「シェリエル…… あまりジロジロ見てはいけないわ。素敵だと思うところをひとつずつ褒めるのよ」
「な、なるほど…… イザベラお姉様、こちらの金ピカの花瓶、とても素晴らしいです。余計なものが入っていないので溶かし直すときにも手間がかからず資産価値が高……」
「シェリエル、違うわ。そうじゃないの。資産価値を褒め合うのは壮年の男性貴族たちの間でしか好まれないわ。女性は意匠や色合わせ、品の良さなどを…… シェリエル? 聞いている?」
「はい、とても勉強になります」
「……貴女たち、ちょっとそこにお座りなさい」
呑気にお部屋見学をしている場合では無いはず。
アリシアはシェリエルといるとお姉さんらしく振る舞おうとしているのか、いちいち構うので結局シェリエルに引きずられている。
シュンと肩を落として長椅子に並んだ少女たちは身長ばかり伸びて、中身がまだ追いついていないようだった。
あのヴァルプルギスの夜に見せた凛とした貴族の姿は何だったのか……
「シェリエル、学んだことをいきなり試そうとしないの。わたくしは他領他派閥よ?」
「でもイザベラお姉様はお姉様ですよね?」
「姉妹をなんだと思っているの」
「授業では行き届かない教育を補うものであり、領地が違う場合は他領の常識と擦り合わせながら領地間の関係を良好にするための繋がりです」
「解答だけは完璧なのよね…… それでどうしてこうなるのかしら……」
「浮かれてしまいました…… 物心ついた頃から兄が悪いことをしないよう気を張っていたので、つい……」
シェリエルは親の借金のために幼い頃から働きづめだった子が初めて暖かい家庭に招待され居心地悪そうにしているような顔でちょこんと長椅子に座っている。
そう言われると何も言えなくなる。
たしかにベリアルドという特殊な家門で育てば普通の幼少期など過ごせなかっただろう。
あの兄と家庭教師を見れば納得せざるを得ない。
「アリシアもアリシアよ。以前の毅然とした態度はどうしたのです!」
「申し訳ありません。これまで兄や年上の方とばかり接して来たので…… 経験と学びが足りていないのだと思います」
アリシアは素直に反省し落ち込んでいた。
隣でシェリエルが「アリシアは良き姉であり、良き友人です。自信を持ってください」と自分のことを棚に上げて一生懸命励ましている。
わたしったら何をしてるのかしら。本当に教育する必要なんてないのについ口を出してしまったわ。
と自省するも、実際イザベラはひどく混乱していた。
次々に起こる不穏な事件もだが、何よりこのシェリエルという不可解な存在に頭が追い付いていない。
聡明で謀にも明るく、お茶会は悲鳴をあげそうなほど驚きの連続だったし、無詠唱魔法に念話とかいう意味不明なものまで使っている。
部屋に招き入れたこの間にも不可解なことが起こっていた。
なぜか当たり前のように彼女の後ろから得体の知れない美しい精霊が付いて来ていたのだ。
自分にだけ見えているのかと不安になり何も言えずにいると、シェリエルが普通に「ほらネージュさんすごいでしょう! キラキラですよ」と話しかけていたので、「何なのよこの子!」と頭の血管が切れそうになった。
そのことを問いただそうと思った矢先に今更な部屋見学が始まったのだ。
「そ、その…… 精霊は…… 貴女の精霊でいいのよね?」
「はい、ネージュさんです。あ、毛は魔力で出来ているので大丈夫ですよ」
「誰も毛の心配なんてしてないわよ……」
「……? 申し訳ありません勝手に連れて来てしまって。ネージュさんはずっと引きこもっていたので色んなところを見てみたいらしく……」
「分かったわ、いいのよ、考えないことにするわ。それで、神殿の件はどうなったの?」
「それがですね……」
シェリエルはやれやれと息を吐いて、使えない配下のことを愚痴るようにディディエが調子に乗ってゲルルトを追い込み過ぎただとか、運悪く畑が腐りはじめただとか、禍玉の確保が出来なければこの先なにがあるか分からないなどと言い始めた。
「ちょ、ちょっと待ってちょうだい。シェリエル…… 事の重大さを理解している? それはもう…… 大変なことじゃないの」
「大変ですが…… 禍玉は兄とユリウス様が何とかすると思いますよ。自分の失敗くらいは自分で片付けるでしょうし」
「……そ、そうね。でも畑が腐り始めたというのは、これから大飢饉が始まるということだわ」
「はい、そうですね」
そこまで言っても表情の薄いシェリエルに、自分がおかしいのかと不安になってアリシアを見る。アリシアは絶句したまま目をパチパチさせていた。
やはり、この子がおかしいのだ。
当のシェリエルは膝にネージュという精霊を乗せ、軽く撫でながら紅茶を啜っている。
「シェリエル、なぜそこまで落ち着いていられるの?」
「飢饉は分かっていたことですし、どこも対策しているのでしょう? ベリアルドはむしろ儲ける気でいますよ?」
「……⁉︎ た、対策はしていてもどれだけの損失になるか」
「それは国や各領地が考えることで学生のわたしが気を揉むことでも無いのかなと……」
「……」
会話のなかで違和感の正体が徐々に形を成してきた。
彼女は大人以上に能力がありながら、自分の役割をキッパリ割り切っているのだ。領分を弁えているというべきか……
たしかに貴族の娘ができることなどほとんどない。だが彼女ならば何かできることがあるのではないかと思ってしまう。
そこに微かな違和感が生まれたのだ。
「……ベリアルドはどういった対策をしているの?」
「対策というほどではありませんが、農民にはいま別の仕事を用意していて食糧自体は国外で確保しています。その外国ともここ数年は税率や契約を見直してあちらにも利を生んでいるので今後も継続は可能でしょう。五年以上続くならばどこで資金を稼ぐかの問題になります」
「資金?」
「ええ、輸入にかかる資金です。元農民の作った品を逆に輸出する方が良いのですが、いまは国内から巻き上げた方が早いですね。そこらへんは兄がなんとかすると思います」
コクと喉が鳴り、少し手が震えた。
領分として割り切りながらもしっかり彼女にできることはやっているのだろう。
あのベリアルドがそこまで領地のことを考えているとは思ってもみなくて、自領のことを思うと頭がズキズキと痛み出す。
ガーランドは生粋の貴族派で、貴族は事業や投資などとにかく資産を増やすことを一番に考えている。そして、領民はほとんど奴隷のようなものだ。
重い税を課し、けれど人口が減らないようギリギリのところで調整する。
なので飢饉になると一気に領民が半分ほどになってしまう恐れがある。対策はしているはずだが、あの父のことだからどうせ投資にばかり力を入れ、領民が減っても大丈夫な策しか取っていないだろう。
思うところはあってもそれがガーランドのやり方だと納得はしている。
「お姉様? どうかしました?」
「いえ、その…… ベリアルドが領民の救済を考えていると聞いて、少し驚いたの」
するとアリシアが以前のようにスッと冷たい目をして「ベリアルドは奔放ですが民を守護するという理念は本物です。元から損失を勘定に入れている貴族派とは違います」と言った。
彼女は真っ向から貴族派を非難している。
アリシアとはこの手の話でよくぶつかったものだ。保守派は貴族の存在意義とでも言うくらいに民を優先するが、貴族派は自分たちのように優れた存在が平民に仕えるような社会を良しとはしない。
「たしかに民の数が減れば困るのは貴族よ。大きな損失は避けなければいけない。でもすべてを救おうとすれば共倒れになるわ。優先順位というものがあるでしょう?」
「だからと言って貴族派のように平民を切り捨てるような策は如何なものかと。イザベラ様はどの程度までなら許容範囲だと?」
「そうね、学問的には三割と言われているけれど、ガーランドならば四割までは」
「それだけの民を死なせることに心は痛まないのですか」
「可哀想だとは思うけれど、仕方のないことじゃない。貴族が減ることになったらそれこそ領地ごと潰れるわ。魔物や魔獣の被害も増え、祓いの儀だって出来なくなる。そうなると国が滅びる可能性だってあるの。平民が四割減っても、貴族が数を保てればまた復興できるでしょう」
「ずいぶん楽観的なのですね。平民の数が減れば貴族だって食べて行けなくなります。特に農民が減れば厄災が終わっても充分な食糧が確保できないではありませんか」
「それこそ、シェリエルの言うように他国から輸入すれば良いわ。そのために貴族が資金を集めるの。飢饉の際に領地の運営資金を食糧に変えるなんてことは絶対にいけないわね。余剰資産で賄える数は限られているわ、そうでしょう?」
「……」
ついムキになってしまったが黙り込むアリシアを見ても以前のように爽快な気持ちにはなれなかった。
そんなアリシアにシェリエルは申し訳なさそうに眉を下げる。
「あの…… ベリアルドもすべての民を救えるとは思っていません。兄は最厄期で五割の死者を見込んでいます」
ハッとアリシアが目を剥いて、イザベラも息を飲んだ。五割まで行くとガーランドだってアリシアの言う通り貴族まで食べていけなくなる。
「まあ、五割というのは兄の思惑があってわたしの心象を操作しようとしているだけかもしれませんが、最善を尽くしても二割は死にます。それはわたしも納得しているので」
「そう…… ディディエ様はもう領主としての判断をされているのね」
「アリシア、幻滅しましたか?」
「いえ、すべての民を救うなんて無理だもの。ただそういう気持ちを持って臨むというだけよ。ロランスも死者数は想定済みだわ」
アリシアのこういうところが嫌いだった。
ロランスは貴族の在り方に潔癖すぎて、理想主義とも言える。誠実で堅実で、完璧を目指すので見ていて息が詰まるし、理想を高く持つゆえにきっと想定内の損失で済んでも失った数を数えて心を痛めるだろう。
それがもどかしく、鼻に付く。
それがロランスであり、彼、彼女たちはその清廉な理想を掲げ、現実の厳しさに毎度心を痛め、鋼を錬えるように心も強くしていく。
こうして行動を共にしはじめて、彼女がまだ柔らかさの残る心優しい少女だと知って、余計に胸が詰まる心地がした。
彼女はこれからどれだけ心を研磨しなくてはならないのか、と。
「アリシア…… 保守派の、ロランスの理念は立派だわ。それを否定するつもりは無いの。それが貴女たちの在り方だとも理解しているのだけど」
「はい……」
「イザベラお姉様は意外とお優しいですよね。アリシアが心を痛めることを心配しているのでしょう? 気の持ちようというのは大切ですし」
「意外と、は余計よ」
「あ、すみません……」
アリシアはふふ、と口端を緩めて「ありがとうございます」と笑った。
柄にもない余計な心配をシェリエルに言い当てられ、気恥ずかしくもあったけれど、アリシアが子どものように頬を染めるのでどうでも良くなった。
もう彼女たちのことを可愛く思っている。
せめて派閥が同じであれば、と口惜しく思うくらいに。
「本当、困ったわね……」
「……お姉様?」
「いいえ、何でもないの。それより、もう他にわたくしが知っておくべきことはないかしら? また突然知らされて驚くのは嫌よ? 心臓に悪いわ」
「ハッ、そうですよね…… わたしもいつも事前に知らせて欲しいと思っているのに…… 兄と同じことをしていたようです。絶対に気を付けます!」
「理解してくれればそれで良いのよ…… はぁ、本当に姉って大変ね」
イザベラには年の離れた弟しかいないし、これまで面倒を見たこともない。跡継ぎの弟と、政治の駒としてどこかに嫁ぐことになる自分が同じように扱われる訳もなく、弟が生まれてから愛情の差をハッキリ感じるようになった。
なので、年下の面倒を見るのはこれが初めてだ。賢く自身を負かすような社交術を持っていても、アリシアでさえシェリエルに引っ張られがちである。
ここは年長のわたくしがしっかりしなければ、と姉の自覚が出て来たのだ。
それなのに……
「今日お渡ししようと思っている魔導具があるので、そちらの説明をさせていただいても?」
「ええ、聞きましょう」
やっとシェリエルが大人の顔になった。そしてキリッと手のひらほどの木板をテーブルに置く。
「こちら文通の魔導具といいます。使い方は——」
事前に予告して欲しいと言ったけれど、これは……
とんでもない物が出てきて目眩がした。
彼女は魔法を改変しているらしい。魔術、錬金術を自由に組み合わせて新たな物を作り出している。
それ以上に頭を軋ませるのは、彼女がペラペラとこの事実を自分に喋り、実物を渡そうとしていることだった。
言わば自分たちは政敵である。学院内ではそこまで派閥同士の争いは無いが、家門や事業の秘密を明かして良い相手ではない。
「シェリエル…… いえ、アリシア。これはどういうつもりかしら。シェリエルは派閥のことを分かっていないの?」
「いえ…… 理解した上でイザベラ様にも、と。はい、申し訳ありません」
なぜそこで謝罪なの?
シェリエルを叱るなら分かるけれど、なぜそんな申し訳無さそうな目でこちらを見るのよ……
「イザベラお姉様、ご安心ください。この魔導具を知る者はまだごく僅かですが、そのうちルイス様が自然と王国内に流通させてくださる予定になっています。家門で利用するならばルイス様に交渉していただければと」
「それでロランスと友好同盟を…… わたくしに明かしたということは、シェリエルは貴族派も取り込むつもりなの?」
「んー、正直、顧客は誰でも良いのです。利権を誰が持つかが重要なので」
アリシアは困ったように曖昧な唇で「そういうことになりました……」と発した。
——ああ、この子とんでもないわ……
シェリエルはこの学院で起こったことを、どこか他人事というか、何が起こってもそれほど危機感を抱いていないようだった。いざとなれば殺してしまえば良いと考えているのかと思っていたが、そんなものじゃない。さっきは領分を弁えているのだと思ったのにそれも分からなくなる。
もうすでに彼女は大人の社交、いや政治に介入しているのだ。社交に大人が出てきたからと言って、何を怖気付くことがあるだろう。
その気になれば魔導具ひとつで領地ひとつくらい簡単に潰してしまえる。否、元々その力がベリアルドにはある。
だから本当に、マデリンのことも無法者のこともマリアのことも、「気にかけている者がそう望んだから」という理由だけで動いているのだ。
「シェリエル。この魔導具…… いえ、今後貴女の作る魔導具をどこまで広げるつもり?」
「そうですね、順番はあるかもしれませんがどこにでも…… ロランスが管理できる範囲でということになりますが」
「……そう。ならばわたくしはこの魔導具のことを家門にも黙っておくわ。誰に明かすか、誰に渡すかは貴女の判断に従いましょう」
「よろしいのですか?」
「ええ、これはただの情や成り行きで広めて良いものではないもの。それは貴女も分かっているでしょう?」
「はい。ですがわたしはお姉様を信用しています。と言うと狡い言い方になりますね…… お姉様がこの魔導具を使ってできることは、わたくしの害にはならないので。一応、そこまでは考えています」
「……よろしくてよ」
足先から頭の先まで逆毛立つようにゾワりと肌が踊った。
彼女はただ呑気で常識知らずで頭がおかしい子ではない。すべて分かった上で、大したことないと構えていられるだけだった。
シェリエルを敵に回さなくて良かったと思い、今後敵対しそうな自身の両親を思ってまた頭を痛める。
シェリエルが政治に介入しはじめたら、貴族派は必ずシェリエルの怒りを買うようなことをするだろう。自分たちの利のためには法から外れることだってある。
そして、ふと少しの不安が頭を過り、それを払拭したくて言葉を探す。
「シェリエル…… 変なことを聞くようだけれど、今までどこかの領地と問題になったり…… その何か摩擦があったようなことはない?」
「……? とくにありませんが…… あ、そういえば、入学前にこの近くで襲われたことがありますね」
「……⁉︎ それは、貴女が賊を殺したと噂になっていた?」
「はい、お兄様が死にかけて大変だったのです。あ、そういえば、あの誘拐に関わっていた者たちと同じ組織みたいです。縁があるんでしょうか」
「縁って……」
嫌な予感がしてきた。まさか父の差金ではないでしょうね、とグリグリこめかみを揉む。
ディディエには元から嫌われているし、その事件に身内が関わっていれば最厄のまえに領地が消滅するだろう。
徐々に手先が冷たくなって、このあとすぐに父に確認しようと思ったとき……
シェリエルが見本として出していた文通の魔導具に文字が浮かび上がった。
『至急、会議室にお戻りください』
「あ、ジゼルからですね。何でしょう…… 少々お待ちを」
シェリエルはボウッと焦点の合わない目でネージュを撫で、それからキュッと目を細めて眉を寄せる。
「ああ、もう! どうしてあの人たちはこう面倒ごとを……」
「なにがあったの?」
「なぜか元老院から人が来て祭司ゲルルトの処遇で揉めているそうです。お兄様がやる気を出す前に何とかしなければ」
「やる気……」
「ユリウス様もいるので元老院を誤魔化すくらいは簡単に出来るはずなのですよ。それなのに揉めているということは悪いことを考えているに違いありません。その証拠に兄は絶対来るなと言ってました。あの兄がです」
「それは良くないわね。早く行って差し上げて」
「本当に申し訳ありません。せっかくの女子会だったのに」
「いいのよ、今日はお開きにしましょう」
本当はお化粧品の話だとか、ディアモンのお茶会の話をするはずだったがイザベラもそれどころではなくなったので都合が良かった。
たまにはあの男も役に立つわねと思いながら、シェリエルがプリプリ怒るほどなのでどんなことになるのかとそちらも気にかかる。
「ではお姉様、また後ほど」
「気を付けてね」
「はい」
シェリエルはそう言ってネージュを抱えて部屋を後にした。あの精霊をそのまま連れて行く気だろうか……
やはり抜けてるわね、とアリシアを見れば難しい顔で別のことを考えているようだった。
「アリシア?」
「あ、はい。わたくしもこれで」
「待ちなさい、何か心配ごとでも?」
「ディディエ様は大丈夫でしょうか……」
「素行が? 頭が? ちなみにどちらも大丈夫ではないと思うわよ?」
「そ、そうですよね…… はぁ…… 何も話してくださらないので心配で」
「知らない方がいい事もあるわ」
この子、恋愛が絡むと途端にバカになるのね…… よりにもよってあんな男に惚れるなんて。
二人を送り出したあと、イザベラは寝室に篭って通信の魔導具を繋いだ。
「……ごきげんようお父様、少しお聞きしたいことがあるのですけど」





