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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

何か変だよ異世界短編集

TS転生しました~前世とあまり変わらないかも?~

作者: 友親 太一

 私は女の子になって異世界に転生しました。

 前世は一応、途中までは、戸籍上は男でした。


 なにが言いたいかと?

 実は私、前世は


【ニューハーフ】 なのよね。


 私の前世はね、生まれた時から体は男、心は女だったの。

 本当に辛かったわ。

 だって周りの女の子たちがスカート履いて可愛いリボン付けてるのに、私は全然可愛くないズボンに坊主頭よ?

 もう、羨まして羨まして、嫉妬で狂いそうだった。

 私も可愛くなりたかった。


 そんな子供時代を過ごして高校の時に遂に親にいったの。


「私は女の子になりたい。」


 勿論、親は大激怒。

 変態だ、そんな子に育てた覚えないだ、もう酷い言われようだったわ。


 で、高校卒業と同時に遂に家を出たの。

 そこからはひたすら働いてお金貯めてお金貯めて、

 三十才でやっと性転換手術を受けれたの。

 本当に高かったわ~。

 でも念願の女の子にやっとなれたの。

 と言うよりやっと心と体の性別が一致したの。

 嬉しかったわ。


 でもその幸せは長く続かなかった。

 それからもお金貯めて整形して、お金貯めて整形してを繰り返した。

 理想の女の子になるために。


 でもそれは叶わなかった。

 いくら整形しても、私の理想の女の子にはなれなかった。

 いくら整形しても本当の女の子になれなかった。


 私は絶望したわ


 そして私は自殺した。


 来世で今度こそ女の子に生まれると信じて。


 そしたら神様が私の願いを叶えてくれたの!

 しかも私の理想の女の子に生まれ変わらせてくれたの!

 もー最高!

 ただし、異世界の邪神を倒すことを条件にね。

 女の子に成る為なら邪神の十や二十纏めて倒してやる!

 って言ったら神様に引かれたけどね。


 で、私は今18歳。

 白い肌、青い瞳、金髪、細い顎、スラッと高い鼻、完璧なプロポーション!!

 もう何時間でも鏡の前で見てられるわ。

 まあお陰で周りにはナルシスト扱いだけどね。

 否定は出来ない。

 だって私こそ私の理想そのものだもん!


 勿論、男共にもモテまくり。

 だけど、私は男に興味は無い。

 えっ? それ、おかしくないって?

 全然おかしくないよ。だって、


 私は可愛い女の子が大大大大大大好きなんだもん!


 そう、私は


【レズビアン】なの。


 えっ?それなら男のままで良いじゃん?って?

 違うの、私は自分が理想の女の子になって、私の理想の女の子と恋愛したいの!

 私は女の子が大好きだったから私も女の子になりたかったの!

 分かってくれた?


 さて私は今、神様との約束を果たすために邪神を倒す旅をしてる。

 今まさに、邪神の居る邪神の城に居る!

 この扉の先に邪神が居る!


 ガタッ!


「邪神よ、あなたを倒しに来たわ! 」


 そこに邪神が居た。


「くくくくっ、よくここまで来たな!」


 そこに私好みの美少女が居た!


「かっ、かっ、かっ、かっ・・」

「わたしに恐れをなして言葉を失ったか?だがその恐怖は・・・ 」

「可愛いーー! 」

「・・・はぁ?」


 そこには私の理想の美少女が居たの!

 ルビーのような赤い瞳、黒く長く美しい髪、少し幼さが残るえくぼ、少し背が小さいけど私に負けず劣らずな理想的なプロポーション。

 もう全てが芸術的!

 この子が邪神?嘘よ!絶対、天使か女神よ!

 もう全てがいとおしくて、全てが愛らしい!


「なっ!? なんなんだ!? 貴様!? 」


 声も最高に可愛らしい!

 もーっ、我慢出来ない!


「貴様っ! 抱きつくでない! スリスリもするなー! 」

「可愛い! 可愛い! 可愛い! 可愛い! 」


 もーこの子と結婚する! この子は私のもの!

 そう言えば、前世でも似たようなことがあったわね。

 新入社員の女の子が可愛い過ぎて、いきなり抱きついて警察呼ばれそうになったっけ?


「はなせーっ! わたしにそっちのけはなーい! 」

「大丈夫! 私が手取り足取り女の子同士の良さを教えてあげる! 」


 そう考えると私って、前世とあまり変わらないかも?

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