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あとがき

Q.今回の反省点は?


A.タイトルの意味不明さを改善すべき。




というわけで毋望之禍 ―ムボウノワザワイ―・第一章「感染」! これにて完結と相成りました!!

 一応この作品、全部で五章の構成で、これ以降はしばらく礼奈ちゃんをメインに話が動く……と良いな。今のところプロットモドキが出来てるのが第二章と第五章だけで、他の部分がガバガバだから……。

 作者的にはハッピーエンド至上主義なのでございますが、こういう誰も得しないバッドエンドモドキもきっちり書いていけるようになりたいものです。

 ほら、甘いもの好きでも毎日三食菓子パンとか生活に悪いってレベルじゃないじゃないですか。たまには御せんべいか見ませんと。バリバリと、バリバリと。

 しかしこうして第一作だの第一章だのが嵩んでいくのだろうか………。異界学園も一応第一巻のつもりで書いてたからなぁ。完結しないシリーズが増えてゆくのだろうか、今後も。




 作品のコンセプトとしては「エセバイオ」。まあ、よくある細菌感染ものです。よくあっても困るけど、今はこういうジャンルだいぶ増えましたよね。

 今のところ主役級は皆エセ一般人ばっかりだったので、ここで非力な一般人を書いてみたかったというのもあります。主役見て「非力とかほざけよw」って言うの禁止。少なくとも序盤は非力だったじゃない!

 話の流れもなるべくバイオっぽくしたかったんですが……終盤辺りで超火力入手するくらいしか共通点ないな。途中の蟹岡医院辺りは手記を入手したみたいなくだりにしたかったんですが……。

 後はホラー?な演出をやってみたかったんですけど、片鱗も出てこなかった気がしてならない。まあ、作者が深夜に鼻歌交じりで話書いてる時点でホラー要素はお察しでしたが……多分、書いてる本人も美ビルくらいじゃないと誰もビビッてくれませんよね。




 なんか愚痴っぽくなってきた流れをぶった切るべく、いつものように作品の内容に関して触れて見ましょうか。いつものように裏話っぽく。あとがきから読む捻くれ物は今すぐ後ろを振り返ろうね?






・ストーリーについて


 上でも触れましたけど、バイオっぽさが欲しかったんですが、同時にサイレンとヒルっぽさもいただいております。登場させたクリーチャーたちもバイオって言うより静岡(サイヒル)方面のバケモノばっかりでしたしね。

 特に病院編終盤の中間高校の生徒たちが化け物になって行くシーンとか実は地味にお気に入りだったりします。ああいうクリーチャーに変貌してゆく人類……ちょっとそそりませんか? そそらない? あ、そうですか(´・ω・`)。

 あと、お話の節々になんと言うか煮え切らない感が満載というか。もうちょっとはっきり書きたい部分があったはずなのにうまく書ききれないというこのもどかしさ。つくづく話を作る乗って難しいですね。ちくせう。

 あとは……今ちょっと作者自分でお話思い返そうとしたんですけど、タイトルが物スゲェわかりづらいですね!!(いまさら)

 いや、初めはタイトルを時間にすることで、時間の経過を明確にしてどんな風にお話が流れているのかを表現できる!って作者ノリノリだったんですが、お話の続き書くのに自分で読み返すタイミングになって、どこがどういうばめんだったかわからねぇ!?と気が付きましてねアハハハハ_(:3」∠)_。


 時間経過も割りと適当なんですが、作中の礼奈の思い出話は二日しか経過しておりません。今までの作品でもっとも作中経過時間が短い作品となっております。話数は異界学園と同じくらいなのにね! ドンだけ濃密な時間を過ごしとるんだ英人たちは……。

 ひとまず第二章くらいまでは、礼奈ちゃんの思い出語り見たいな感じで進めて、彼女がどんどん窮地に立たされていくのをお楽しみいただければと思います。どうせ、みんな、いなくなる(エガオ






・登場キャラについて


 さて本作のキャラビルドですが、特に悩むことなくスムーズに決まっております。

 今回のメイン三人組は役割分担がはっきりしてるからですかね。その分、礼奈ちゃんがそれとなく割りくった感じですが……。




・櫛灘 英人


 作品の途中にて姓名が変わるという、近作における作者の最大の被害者。主に二つの意味で。元々の苗字は“永遠に涙を流す”みたいなニュアンスを考えてつけたような気がしなくもないですが、もう忘れました。

 作中のコンセプトは「人外」。遺伝子のいたずらにより、適合者としての生を余儀なくされ、半死半生の状態で人間に弄ばれてしまう、被害者のポジションとなります。

 バケモノになるかもしれないという恐怖を抱え、必死に家族に会うために街を駆け抜け、家族や大切な人たちを守るためにバケモノである自分を受け入れ、かと思ったら目の前の大切な人を守ることが出来ずに真の化け物へと成り果てる……。

 言うなれば“人でありたかった化け物”って所でしょうか。化け物は化け物らしくあるべきだと頭の中では考えているのに、心の底では人であることを願って叶わない、そんなどこにでもいる普通の少年でした。


 彼から採取できる細胞は後述の少女に比べると凶暴かつ強力なようで、十年後では異様なまでに猛威を振るっております。意識のない状態でも、ひたすらに怒りを抱いてそれを糧に細胞も動いているのかもしれませんね。




・適合者の少女


 作中の元凶。彼女がいなければ何も起きなかったはずであり、英人が適合者に目覚めることも、中間市が消滅することもなかったという絶対悪です。

 もちろん、全ての原因は“組織”の非道な実験の数々ですが、それによって精神が生半に壊れてしまったせいで手段を選ばなかったのは何よりも彼女の意思。そうした彼女の意思は、最後の最後までこの作品に根付いていく……といいなぁ、と作者は思っています。

 最後に言及されたイヴ発言ですが、英人のものと比べると変異者の元細胞にするには強度が足りないので、ウィルスの元を作るのに彼女の細胞を使われている模様。詳しく語れなかった彼女の固有能力も、そっち方向に特化していますしね。


 彼女はただ、生き延びたかっただけでした。しかし、最後の最後まで手段を選ばず、目的のためにあらゆるものを犠牲にし、あらゆる邪魔を蹴散らそうとしました。その結果、黒い獣にその望みごと喰い散らかされてしまったわけですね。

 英人との対比で考えるのであれば“人であった化け物”って所でしょうか?




・旗本 武蔵 ・春風 湊


 久しぶりに苗字を書いた、英人の親友たち。純然たる被害者枠の子達です。

 作中で書いたように、武蔵が死亡する被害者で、湊が生き残ってしまう被害者。

 どちらであっても、不幸しか訪れないでしょう……。武蔵はもはや未来がなく、湊はこれから未来に悩まされる。生き延びてしまったことを業と捕らえてしまうでしょうね。

 彼らは上の二人と違って、本当に純粋に非力な学生でした。最後の最後まで、彼らは正真正銘の人でした。

 何で、最初っから最後まで被害者枠で、割とまったく役には立っておりません。まあ、それ言い出すとこの作品で全うに役に立ったといえそうなのってディスクだけのような気もしますが。




・ディスク


 そんなディスクさん、作中における解説役を一身に背負わされた挙句、粘液になって消えました。この放射能による粘液描写は作者の独自解釈です。実際の反応とは極めて異なるであろうことをここに宣言させていただきます。そんな放射能の中に放り込まれた人類は今のところいないので、永遠に謎だと思いますが。

 完全記憶能力により、今まで携わってきた実験の経過から被検体の最期の瞬間までを全て克明に記憶しているため、独自の価値観と世界観で行動している感じのキャラです。

 これでもワクチンの製法を発見した研究者の一人で、中間市研究所の主要メンバーが全滅してしまい、データとしても残していないおかげで完全なワクチンはもう作れていなかったりするというかなり重要な人物だったんですけどね。




・変異者たちに関して


 敵として出しましたのでキャラクターとしてはモブ1号2号って感じなんですが、委員長とクロサワに関しては割りと重要であったはずの役回り。

 委員長は、適合者の少女に同意し、その目的のために全力を尽くすようになってしまい、英人の目の前で同じ人間をバケモノにしたり、或いは礼奈に手を出そうとした挙句、半覚醒を果たした英人によって塵に変えられる役回り。まあ要するに起爆剤ですね。

 んでクロサワは武蔵と一緒に適合者の少女への特攻。武蔵がクロサワに決起を促すシーンは命がけの説得って脳内イメージだったのですが、うまく書ききれずに結果全没に。クロサワは英人の影響で自我を確保していた感じだったので、最後の説得も英人の影響があったのかもしれませんな。

 後は……もろもろの化け物たちに関しては省略。所詮雑魚クリーチャーですし。






・今作の総評


 さて、今作ですが……なんというか、不完全燃焼……でしょうか?

 異界学園の時のように、キャラを動かすのに失敗したわけではないんですが……武蔵のクロサワ説得シーンを初めとして、うまく舞台を書けなかったところがぽつぽつと。

 完全シリアスが初めてだったので、筆運びをどうするのか迷ったせいかなと一時期思ったんですけれど……そういうのでは多分無いですよねぇ。終盤辺りなんかはすらすらーっと動いてくれましたし。まあ、終盤がシリアスかといわれると作者も首をかしげますが。クロサワの部分も、終盤でしたしねぇ。

 いろいろと、今後の課題をくれた作品でしょうか。異界学園のように。うまくこれを糧にしてゆければいいんですけれどね。






・次回作について


 さていつものように次回作。いつものように一ヶ月くらい充電いたしましてー。

 シリアスからのリハビリがてら、イノセント・ワールドに戻ろうかなぁ、と。

 ちょうど異世界ラブコメ勢を書いちゃったんで、一回やってみたい話を書こうと思ったんですよ。

 表面化する前に散ってしまった、一人の少女の恋のお話……。

 そう。




 隆司を中心としたトライアングル……三角関係の恋のお話をラブコメで……!!




 いや、カレンの恋の最後があまりにもあまりでしたから……隆司がああでも、ソフィアとの矢面にすら立てずに散っていったのは物悲しいなぁ、と。

 こちらのソフィアは若干のツンデレ属性がありますので、程よい感じで三角形ラブコメが出来るんじゃないかなぁ、と。ラブコメ名乗る以上はやっとくべきですよね、三角関係!

 え? 光太と礼美? いや、ほらあの二人の周りはほとんどフレーバーと化してましたし……。

 押せ押せの隆司にたじたじのソフィア。隆司が寄ってくれるからつかず離れずな微妙な距離に甘んじて、ちょっと心をほんわかさせていた彼女ですが……。

 イノセント・ワールドだと隆司が存外モテることが発覚。さらにカレンという、隆司にマジモンに恋している少女が現れ、なおかつバーチャル婚なんていうのは今じゃ当たり前ということを知る。

 思いがけない場所で思いがけないライバルの登場に、思いがけず慌てるソフィア! 果たして彼女は揺れる自分の心に打ち勝ち、隆司の思いを受け止められるのか!?


 イノセント・ワールド ~異世界ラブコメ・トライアングル~


 そのうち公開!! ……イノセント・ワールド復活早すぎるだろう自分。

 まあ、セードーの話だと、ゲーム部分が割りと駆け足だったので、一度ゲームとしてのイノセント・ワールドを纏めておきたいっていうのもあったりします。序盤は初心者たちをリュージが引っ張っていく感じで、落ち着いてきたらトライアングル、みたいな感じでのんびりやっていけたらなぁ、と。







 それでは蛇足的なあとがきまで目を通していただき、ありがとうございます。

 今作は、画面の前の皆様にニヤリとしていただけるような内容ではなかったことだけはいささか無念ではございますが、それでも少しはあなたたちの胸の中に残るような作品でしたでしょうか? もしそうであるならば幸いでございます。

 もしそうでなければ、次の機会をいただけましたらと思います。その時に、全力で挽回させていただきましょう。

 それでは、皆様。




( ゜д゜)ノシ<マタツギノサクヒンデー





言葉の通り蛇足:隙を見て、タイトルに関して修正する予定でございますよー。

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