ソードアートオンライン Dies irae Also sprach Zarathustra 4
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Dies irae Also sprach Zarathustra 4
(ディエス・イレ アルゾ・シュプラーハ・ツァラトゥストラ)
ヴィルヘルムとマレウスのいた場所は破壊させていた
そこは屋上のコンクリートである
彼らは軽々と回避をしていたため、無傷である
ヴィルヘルム
おいおい!随分と物騒じゃねぇーか!
マレウス
ほんとにね〜
マレウス
しかも、いきなり屋上のフェンス越しから奇襲なんて、良い趣味してるわ
ここにいる人物たちは尋常ではないのだ
超人、狂気、殺戮、悪魔、凶悪
こう言う言葉で表される人物達である
ヴァレリア
ふふふ、、、、、、うん?
ヴァレリアはメガネの位置を整えると同時に、奇襲してきた人物に対して、何かおかしいと感じたのだ
?????
、、、、、、、、
そして、それはすぐに解消された
ヴァレリア
おや?
ヴィルヘルム
っ!、、そいつは、、、、
マレウス
へぇー
ヴァレリア、ヴィルヘルム、マレウスの目の前に現れたのは、生きているのか死んでいるのかわからない、仮面をつけた人物(死体)である
バビロン
言ったでしょ、"彼ら"とならあなた達と張り合えるって
それは聖槍十三騎士団黒円卓第二位トバルカイン(死を喰らう者)
だが、ここにいるメンバー全員が疑問に思ったのだろう
ヴァレリア
なるほど、そう言う事ですか、確かにそこにいる彼(死肉)がいるのなら、貴女は有意義に戦えるでしょうね
ヴィルヘルム
へっ!と言ってもよぉ!どう見ても"あの小僧"じゃねぇーみたいだがなぁ!
マレウス
そうね、そいつから戒くんの気配もしないし
バビロン
ええ、そうよ
そうするとバビロンは口を開いた
そしてトバルカインの近くに行き、言葉を発した
バビロン
ここにいる彼は貴女達が知るトバルカインではないわ
バビロン
でも、貴女達が知っている"魂達"がいるかもしれないわね
ヴィルヘルム
へぇ、俺たちの知ってる魂ねぇ、、、、
マレウス
ふふ、いったいどんな魂が入ってるのかしらねぇ〜
そう、トバルカインは元々、三代目の櫻井戒である
だが、櫻井戒は"今はここにいない"のだ
そして、その瞬間、ヴァレリアは言い出した
ヴァレリア
ふふふ、なるほど、そう言う事ですか、、、、
ヴィルヘルム
おい、クリストフ、何かわかったのかよぉ?
ヴァレリア
ええ、まあ、理由は"多種多様"にあると思いますが、確実に言えるのはここに"四代目トバルカイン"を生み出し、かつて、最悪のギルドと呼ばれたプレイヤーの魂が彼の中にいると言うわけでしょう
ヴィルヘルム
へっ!なるほどな
マレウス
通りで、戒くんとは違うと思ったわ
ヴィルヘルム
ああ!しかも、そいつの中に存在する魂の一つに、まさか、ラフコフの野郎が、いるとはな!
そう、聖槍十三騎士団黒円卓第二位トバルカインである櫻井戒はすでに死んでいるのだ
その事から、聖槍十三騎士団黒円卓第十一位、リザ・ブレンナー=バビロン・マグダレーナが新たに生み出したのが今この場所にいるトバルカインである
ヴァレリア
ふふ、それにしても、、、、
ヴァレリア
、、、、、なんとも、、、、、あなたらしいですね、リザ
ヴィルヘルム
クリストフ、それはどう言う事だよ
ヴァレリア
おや、お気づきになりませんか?、、、、彼の身体には、あの世界で魂の花を咲かせた方々がおられるのですよ、、、
そう、ここであの世界と言うのはデスゲームであるsaoである
バビロンはsaoに体現させ、なおかつ、ゲームオーバーによって死んでいったプレイヤーの魂をベベルスブルグ城に吸収されている魂を使い、トバルカインを生み出したのだ
ヴィルヘルム
へぇー、なかなか面白い事してるじゃねぇーかよ!バビロン!!
マレウス
ふふふ、ほんとよね、一体どう言ったプレイヤーを使ったのかしらね?
バビロン
、、、、、、、、、
数週間前
それはシヅキと櫻井戒とベアトリスがヴィルヘルムと交戦する前の出来事である
バビロンはある人物から相談を受けた
櫻井戒
かつてのトバルカインである
櫻井戒
シスター、ちょっと良いかな?
バビロン
うん?ええ、良いわよ
そして、櫻井戒とバビロンは教会に入っていった
バビロン
それで、私に何か用かしら?
櫻井戒
ええ、実は折行って相談したい事があるんだ
バビロン
?、、、あら、、、何かしら?、もしかして、、、ベアトリスに何かサプライズでも考えているの?
櫻井戒
まあ、それは考えているんだけど、今回はそれとは別件なんだ、、、、
バビロン
別件?
櫻井戒
ああ、、、
すると櫻井戒は重苦しい雰囲気が醸し出している状態でバビロンに話した
櫻井戒
"次期トバルカイン(死を喰らう者)を僕の仮面から生み出して欲しいんだ"
そう言い、櫻井戒が使用している仮面をバビロンに渡した、その瞬間、バビロンも真顔になり話を続けた
バビロン
詳しく聞かせてくれないかしら?
櫻井戒
ああ、わかった
櫻井戒
シスター、白井 拓斗、、、いや、シヅキを知っているだろ?
バビロン
ええ、よく教会にあの子が所属しているギルドメンバーの子達と一緒に来る事が多いから知っているわよ
バビロン
そして、、、、
一呼吸おくと共に話し始めた
バビロン
ベイがシヅキくんを"獲物"としてみている、、、、おそらく、そう言う事が今回、関係しているんでしょ?
櫻井戒
ああ
櫻井戒
おそらく、ベイは近々、シヅキに接触するかもしれないんだ、、、、そして、、、、
櫻井戒
聖餐杯が何か動きを見せるかもしれない、、、、、
バビロン
それって、ヴァレリアが独自に動いているって事?
櫻井戒
ああ、聖餐杯は何かしらの手を使って、シヅキの所属する"幻想の英雄メンバー全員"に何かをするつもりでいる、もちろん、"黒の剣士であるキリト達"にも
櫻井戒
その時、僕とベアトリスは、シヅキに加担する
櫻井戒
そうしたら、僕達は制裁を下されるだろう、、、、、おそらく、ハイドリヒ卿の命により、"三騎士"の誰かからね、、、、、、、
バビロン
っ!?、、、、
三騎士
それは聖槍十三騎士団の中で大隊長を務める猛者たち
鋼鉄の黒騎士、第七位ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン、紅蓮の赤騎士、第九位エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ、狂乱の白騎士、第十二位ウォルフガング・シュライバーである
櫻井戒
その時、聖槍十三騎士団側から彼らを守り、聖餐杯に立ちはだかる事ができるのはシスター、あなたしかいないと思うんだ
バビロン
、、、、、
櫻井戒
頼む、協力してくれ
櫻井戒は一呼吸おいた、それは覚悟すると言う意思表示である
櫻井戒
幻想の英雄と黒の剣士たちを守り、導き、彼ら(聖槍十三騎士団)に勝つために、、、、、
櫻井戒はバビロンにそう言った
櫻井戒とベアトリスは聖槍十三騎士団黒円卓からいなくなる、その理由はシヅキと共にヴィルヘルムに立ち向かうと言うもの
その結末、櫻井戒とベアトリスが黒円卓からの脱退、もしくは制裁(死ぬ)と言う事につながるとしても、櫻井戒とベアトリスはシヅキに加担するつもりでいるのだ
そして、バビロンはこう答えた
バビロン
そう言うことね、わかったわ、、、、私も双首領閣下から任命されているからあまり役に立てる事はないかもしれないけど、できる事はするわ、、、
櫻井戒
ありがとう、、、シスター、、、、、
そして、現在に至る
バビロン
(戒くん、、、、ベアトリス、、、、)
バビロン
(今、"どこにいるのか"わからないけど、、、、あなた達の信じている道を進んでいる事を願っているわ、、、)
バビロンは心の中でそう願いながら、目の前にいる者達に対して戦闘体制に入っている
そして、四代目トバルカインが生み出されていた事を知った上でヴィルヘルムは狂気の笑いに満ちていくのだ
ヴィルヘルム
くっ!くっかかかかかかかかかかか!
笑い終わるとバビロンに睨みを効かせる
もちろん、生み出された理由はここにいるバビロン以外は知らないのだ
ヴィルヘルム
へっ!小僧(櫻井戒)だろうが!四代目だろうが!ラフコフのメンツだろうが!そんなの!知った事じゃねぇーよ!
その瞬間、ヴィルヘルムは指を鳴らし、形成位階を発動した
ヴィルヘルム
形成
瞳の眼球は反転し血のように赤くなる
そして、身体から無数の薔薇の杭が形成された
つまり、バビロンとトバルカインに対して、戦闘準備が整ったと言う訳だ
ヴィルヘルム
くっくくくく、こいつらが、こうやって、俺たちの前に現れたって事はよ!、つまり、そう言う事だろうぉ!
つまり、聖槍十三騎士団黒円卓に牙を向けると言う愚行に至ったと言うわけであるとヴィルヘルムは認知していた
ヴィルヘルム
"俺たちに殺されたい"って事だろうがぁ!!
バビロン
、、、、、、
マレウス
ふふふ、言い返せないわね、バビロン?
バビロン
、、、、、、、、、
マレウス
ふふふ、形成
マレウスが形成位階を発動した時
食人影と拷問器械が出現した
そして食人影は拷問器械を繋ぎ合わせ、血と鋼鉄の魔獣と呼ばれる四肢の獣を創り上げた
そして、バビロンはマレウスの形成位階の発動後、前髪をかき分けながら、言葉を発した
バビロン
、、、、、良いわ、来なさい、、、、
そして、バビロンもとある詠唱を唱えた
バビロン
天が雨を降らすのも 霊と身体が動くのも
Daß sich die Himmel regen Und Geist und Körper sich bewegen
神は自らあなたの許へ赴き 幾度となく使者でもって呼びかける
Gott selbst hat sich zu euch geneiget Und ruft durch Boten ohne Zahl
起きよ そして参れ 私の愛の晩餐へ
Auf, kommt zu meinem Liebesmahl――
形成―― (イェツラー)
Yetzirah――
蒼褪めた死面
Pallida Mors
(パッリダ・モルス)
バビロンは詠唱を言い終わると己の右目に親指を突き刺した
それはトバルカインの蒼褪めた死面 (パッリダ・モルス)と言うにある
バビロンの右目を生贄に捧げ、目の機能を象嵌されている紅玉に移す事でバビロンの眼球は仮面に顕現し彼女の眼として監視カメラのように使えるのだ
ヴィルヘルム
くっ!くくくくく
ヴィルヘルム
ひゃーーーひゃひゃひゃひゃ!
ヴィルヘルムは狂気し、再度笑い出す
そして、それが合図と言ったようにヴィルヘルムとマレウスは戦闘体制に入った、そして
ヴィルヘルム
そんじゃ、まあ、始めるとしようぜ!
ヴィルヘルム
俺の期待を裏切るなよ、バビロン
マレウス
ふふ、手加減なしで行くわよ
バビロン
それはこちらのセリフよ、、、、
そして、戦いの火蓋が切られた
ヴィルヘルム
行くぜぇぇぇ!!!!
ヴィルヘルムは掛け声と共に飛び出した、そして、マレウスも動き出す、その瞬間
ヴァレリア
創造
Briah―
神世界へ翔けよ黄金化する白鳥の騎士
Vanaheimr――Goldene Schwan Lohengrin
(ヴァナヘイム・ゴルデネ・シュヴァーン・ローエングリーン)
ヴィルヘルム、マレウス
っ!くっ!
バビロン
っ!、、、、、、?
ヴィルヘルム、マレウスとバビロン、トバルカインの間に、一つの聖槍が突き刺さった
ヴァレリア
よしなさい、リザ、ベイ中尉、マレウス准将
そして、ヴィルヘルムは怒りをあらわにする
ヴィルヘルム
てめぇ、何しやがる、邪魔すんじゃあねぇ!
マレウス
そうね、いったい何のつもりよ、クリストフ?
マレウス
あなたが止めに入るなんて珍しいじゃない?
ヴァレリアは自身の技、創造:神世界へ翔けよ黄金化する白鳥の騎士(ヴァナヘイム・ゴルデネ・シュヴァーン・ローエングリーン)を発動した
それはヴィルヘルムとマレウス、そしてバビロン、トバルカインを止めるような形となった
ヴァレリア
当然でしょ、ここで止めなければ、計画が狂ってしまいます
ヴィルヘルム
はぁ?それはどう言う事だよ?
ヴァレリアはここの全員の動きを止めた後、主にヴィルヘルムに向けて話し出した
ヴァレリア
良いですか?ここで我々がリザを仕留めたとしましょう、そうすれば、自然と"スワスチカ"を開く事になる、その事はわかりますね?ベイ中尉?
ヴィルヘルム
ちっ!そう言う事かよ、しらけるぜ、、、、
マレウス
ほんとにねぇ〜
そして、ヴィルヘルムとマレウスは形成位階を解いた
そう、ここで彼らが殺し合いをする事は、スワスチカ、つまり黄金錬成を行うという事である
それはヴァレリア、ヴィルヘルム、バビロンや他の聖槍十三騎士団黒円卓メンバーの計画に支障が出るのだ
ヴァレリア
ですから、リザ、そう身構えないでください、我々は"仲間ではありませんか"
ヴァレリアの言い方は笑いを含むものである
しかし、目の奥は笑っているわけではない
むしろ、ここに一般的な人間がいたら恐怖と絶望感に押し潰されてしまうくらいの支配感にこの場の空気が漂っているのだ
バビロン
、、、、、、、
バビロン
わかったわ、、、今回は私も引くことにするわ、、、
その瞬間、バビロンは形成を解いた
そして、次の瞬間、バビロンは次の言葉を発した
バビロン
でも、これだけは言っておくわ、ヴァレリア
ヴァレリア
おや、なんでしょうか?
バビロン
"あなたがやろうとしている事は、あなた自身が受けた制裁と同じと言う事を"、、、、、、、
ヴァレリア
、、、、、、、、
ヴァレリア
ええ、肝に銘じておきましょう
バビロン
それじゃあね、、、、、、
そう言いバビロンとトバルカインはその場を去った
そして、ヴィルヘルムとマレウスも去ろうとしていた
ヴィルヘルム
そんじゃ、まあ、俺たちも撤退するとしますかね
マレウス
そうね、それじゃあね、クリストフ
ヴァレリア
ええ、それでは、ベイ中尉、マレウス准尉、手筈通りに頼みましたよ
ヴィルヘルム、マレウス
ヤボール(了解)
そして、ヴィルヘルムとマレウスはその場を後にした
そして、1人になったヴァレリアはため息混じりに独り言のように話した
ヴァレリア
やれやれ、痛いところをつきますね、リザ
ヴァレリア
ですが、私も私なりに考えがあるのですよ、、、、、、、、
そして、ヴァレリアの全身から黄金のオーラが現れ始めた
ヴァレリア
"私がハイドリヒ卿になるために"
(私が強くなりたいと願うのだから)
つづく