ソードアートオンライン Dies irae Also sprach Zarathustra 17 (ディエス・イレ アルゾ・シュプラーハ・ツァラトゥストラ)
under memory by 75 Schichten......
Wendepunkt.....
分岐点......
75層のスカルリーパー戦の後、ヒースクリフが茅場昭彦と明らかになる少し前
とあるギルドはその場面を見る事はなかった
聖槍十三騎士団
しかし、その中の少数、第二位櫻井戒、第四位ヴィルヘルム、第五位ベアトリスは参加しているが、主力である、3人の大隊長と首領、副首領や他の団員は不参加であった
そして、その最中
首領である第一位ハイドリヒと副首領メルクリウスは自身達の城であるギルドハウスにて、、、、、
ハイドリヒ
ほう、、、では、卿は今回の戦次第で、我々の方針は変わると、そう申すのかね、カールよ
メルクリウス
左様、もっとも、今回の75層の攻略にて、更なる死者がでるのは確実
メルクリウス
そうなれば、獣殿、貴方の爪牙は更なる高みへと、近づく
メルクリウス
貴方にとっては、最も喜ばしいと存ずるところではありますまい
ハイドリヒ
ああ、その事に関しては、異論はない
メルクリウス
では、何か他に気になる事でも？
ハイドリヒ
ふん、、、、、決まっているであろう
そう、メルクリウスは言うと、ハイドリヒは呆れた顔をしながら、微笑を浮かべる
ハイドリヒ
私が興味を抱いているのは、今回の"戦次第"(分岐点)でと言うところだよ
ハイドリヒ
卿はこの戦で何かが起こる、、、いや、、、どちらの既知に進むのか、それとも未知へと進むのかそう言いたいのであろう
メルクリウス
、、、、、、
ハイドリヒ
違うのかね、カール？
メルクリウス
確かに、、、、、
メルクリウス
それに関しては是非と言える
メルクリウスはハイドリヒの答えた問いに歓喜の微笑みを浮かべていた
メルクリウス
この戦、つまり、75層の攻略の後に分岐点が存在する
メルクリウス
その分岐点で、"とある者達"が更なる存在に近づく可能性があるのですよ
ハイドリヒ
なるほどな、、、つまり、卿はこう言いたいのだな
ハイドリヒ
75層にて、大勢の者が我が城の虜囚となる後、私を満たしてくれる者が現れる、いや、選ばれると言うのだな
メルクリウス
然り、、、、、そして、その知らせがもう時期訪れるかと、、、、、
その時
ザミエル
ご報告があります、ハイドリヒ卿
そこに現れたのは第九位ザミエルである
彼女は双首領から何か起きた場合の連絡役として、総戦力つまり、75層まで行き、高みの見物を決め込んでいた
ハイドリヒ
ふふふ、待っていたぞ、ザミエル、報告を聞こうか
ザミエル
はい、今しがた、血盟騎士団である団長、ヒースクリフが茅場昭彦と言う人物と判明、その後、黒の剣士キリトにより、倒されました
ハイドリヒ
ほう、詳しく聞こうか
ザミエル
はっ！
その後、どう言う経緯でその状況になったのかザミエルは述べた
キリトが真っ先にヒースクリフが茅場昭彦と気が付いた事、その後キリト以外の者が麻痺状態になり、命懸けのPKをした事全てを伝えた
ハイドリヒ
そうか、あの御仁は逝ったか
メルクリウス
ふふふ、ですが、あの者が爪牙の一部になった、形跡は、ありますまい
ハイドリヒ
ああ、では、ザミエル、話の続きを聞こうか
ザミエル
はい、その後、"76層への道が開かれました"
ハイドリヒ
ほう？
メルクリウス
これはこれは、ふふふ
ザミエルが述べた、事実に双首領は微笑を浮かべた
ハイドリヒ
カールよ、これは私を楽しませるのにふさわしい舞台となるDies irae(怒りの日)の前夜祭と見て良いのかね？
メルクリウス
、、、、、、、
ハイドリヒの答えにメルクリウスはやれやれと言う仕草を見せ、奇妙な微笑みを見せた
そして
メルクリウス
果てさて、私にはわかりかねますな、獣殿よ
ハイドリヒ
ほう、では、未知が見えたのかね？
ハイドリヒの答えにメルクリウスはこう述べた
メルクリウス
"否"であり、"然り"と言えますかな
Back to the Also sprach Zarathustra
リズベットがリザ・ブレンナーに会っていたと同時刻、とあるメンバー達はボトムレスピットに足を踏み込もうとしていた
クラマ、レイラ、キリト、クライン、エギル、リウビア
彼らはお互いの時間を合わせて、遊佐司狼と本城恵梨依に会いに行こうとしていた
そして、、、、
彼女達も、、、、、、
シリカ
直葉さん、そっちには居ましたか？
リーファ
だめ、こっちには居ないみたい、、、、
シリカ
そうですか、、、
カナ
うん、体調崩して、家にいると思ったんけどね、、、、
ユキ
ああ、まさか、普通に朝から学校に登校してる事になってたとわな、、、、
シリカ
里香さん、、、、どこに行ったのでしょうか、、、、、
クロウ
まさか、奴らに捕まったとかじゃねぇーよな、、、
ソフィア
クロウ、、、不吉な事言うなよな、、、
クロウ
わりぃ、、、、、
ソフィア
まったく、、、、
そう、リズベットは学校を休み、リザ・ブレンナーに会いに行っていた事を彼らは知らなかったのだ
キリト達は体調が原因で休んでいたと思っていたのだが、家に行ってもリズベットの姿はなかったのだ
そこで、ボトムレスピットに向かわないメンバーでリズベットの捜索をしようと試みていたのだった
ユキ
だが、リズベットが一人で行動している事には違いない
カナ
ええ、おそらく、私にしか出来ない事があるって思ったんでしょうね
シリカ
里香さん、、、、、、
リーファ
(珪子、、、、、)
リーファはよしっと拳を握り締め、シリカに近寄った
リーファ
珪子、、、里香は別に頼りないから言わなかったんじゃないよ！
シリカ
直葉さん、、、うん！そうですね！
シリカ
きっと、私たちの力になりたいから情報を少しでも集めようと血気盛んに動いてるんですよね！
ソフィア
ああ！だったら私たちもボケっとしてらんねーな！
ユキ
ああ！俺たちも少しでも情報集めるために行動しよう！
クロウ
だな、ボトムレスピットに向かった団長達のためにもね！
そう、クロウがそう言ったとき
全員
っ！？
その場にいた全員のスマホに一つの連絡が入った
送信者:ノアル
助けて
そうメッセージがノアルから来たのだ
ユキ
これは！
シリカ
ノアルさんから、、、助けてって、、、、
クロウ
おいおい！どうなってんだよ！これ！
？？？？
うふふ、どうなってるって決まってるじゃなーい
？？？？
大事な仲間が囚われてるって思うのが普通じゃないかしら〜
全員
っ！？
そこに現れたのは彼らが最も危険視するギルドメンバーの一人だった
リーファ
お前は！
ソフィア
マレウス！！
そう、そこに居たのは聖槍十三騎士団黒円卓第八位、ルサルカ・シュヴェーゲリン＝マレウス・マレフィカルム(魔女の鉄槌)
マレウス
うふふ、やっほー、みんな〜、元気かしら〜
マレウス
と言っても、今から話す事を考えたら、もっと、元気じゃなくなるわよね〜
ユキ
どう言う事だ
クロウ
まさか、ノアルからのメッセージについて詳しく知っているのか？
すると、マレウスは小悪魔のような微笑みで答えた
マレウス
ピンポン！ピンポン！ピンポン！だーいせーかーい！
カナ
だったら、、、、
カナはゆっくりとマレウスに近づいた
カナ
教えていただけませんか？
カナ
あなたが知ってる情報を
マレウス
うーん、どうしようかしら〜
ソフィア
お前、この状況でよくもそんな事が！
マレウス
別に教えてあげないとは言ってないじゃなーい
ソフィア
なんだと！
マレウス
ぶっちゃけさ〜、私はそのノアルって子がどうなろうとどうでも良いのよね〜
ソフィア
くっ！
ユキ
落ち着いて、相手の挑発に乗っちゃだめだ
ユキ
話を続けてくれ、マレウス
マレウス
うふふ、あなた話がわかるわね〜、それに良い男だし、私について来ないかしら〜？
カナ
なっ！
マレウスがそう言うと、ユキはあっさりと答えた
ユキ
俺はお前になんかついていかない
ユキ
お前達のギルドは俺たちの仲間を傷つけた
ユキ
そんな奴らについている、お前と一緒に行こうと言うやつなんか、誰一人いやしないよ
マレウス
、、、、、、
マレウス
ぷっ！あはははははははははは！
ユキの回答にマレウスは魔女のような風格で笑ったのだ
マレウス
おもしろーい！なかなか骨がある男の子じゃなーい！
ユキ
お前に褒められても嬉しくないよ
マレウス
まあー、それはジョーダンよ、ジョーダン〜
ユキ
なら、話を続けてくれないか
マレウス
ええ、わかったわ〜
マレウス
今回私があなた達の目の前に現れたのは、他でもないのよ
すると、マレウスはリーファの顔を見た
リーファ
うん？、、、、私！？
リーファが驚いたと同時に、マレウスは不適な笑みを浮かべた
マレウス
ええ、そうよ、桐ヶ谷直葉
マレウス
あなたが目的なのよ、、、うふふ〜
マレウスはそう言い、指を鳴らした
すると全員の足元に魔法陣が浮かび上がった
全員
っ！？
すると、そこにいる全員が動けなくなった
ユキ
なっ！
カナ
これって！
クロウ
う、、動けない！
マレウス
うふふ、驚いた〜、でもね〜驚くのはこれからよ〜
するとマレウスの周りに文字が浮かび上がった
マレウス
ものみな眠る小夜中に
In der Nacht, wo alles schläft
水底を離るることぞ嬉しけれ
Wie schön, den Meeresboden zu verlassen.
水のおもてを頭もて
Ich hebe den Kopf über das Wasser,
波立て遊ぶぞ楽しけれ
Welch Freude, das Spiel der Wasserwellen
澄める大気をふるわせて
Durch die nun zerbrochene Stille,
互いに高く呼びかわし
Rufen wir unsere Namen
緑なす濡れ髪うちふるい
Pechschwarzes Haar wirbelt im Wind
乾かし遊ぶぞ楽しけれ
Welch Freude, sie trocknen zu sehen.
創造
Briah――
拷問城の食人影！！
(チェイテ・ハンガリア・ナハツェーラー)
Csejte Ungarn Nachtzehrer
マレウスが唱えた詠唱
それはそこにいる全員が驚愕する事象を引き起きたのだ
リーファ
なあっ！？
シリカ
いやぁあ！！
ソフィア
くっっっっそぉー！！
ユキはもしやと言う顔をした瞬間、マレウスが答えた
マレウス
うふふ、そうよ、あなたが想像した通りよ〜
ユキ
くっ！
マレウスの身体から浮かび上がる食人影
この影を自由に動かし、獲物を捕まえ、マレウスが許しない限り指一本動かせない
マレウス
さぁ〜、お子ちゃま達〜、わたしの世界に案内してあ、げ、る〜
その瞬間、全員の視界が真っ暗になり、別の場所に連れて行かれたのだった
続く
