ソードアートオンライン Dies irae Also sprach Zarathustra 10 (ディエス・イレ アルゾ・シュプラーハ・ツァラトゥストラ)
リズベット
、、、、、、、、、、、
仮想世界からログウトした私は色々思い介していた
幻想の英雄のシヅキとメルクリウスの行方が不明
アミスフィアによる不可解な"死亡事故"
その事件に聖槍十三騎士団黒円卓と言う組織が関連している
そして、あの"神父さん(ヴァレリア)"があのギルド(聖槍十三騎士団)の仲間という事実
まさか、あんな、穏やかな神父さんがテロ組織のメンバーなのが信じられないのだ
リズベット
頭がパンクしそう、、、、、、
そして、何より、、、、、
せっかく、あの世界から解放されて、日常が取り戻せたと言うのに
このまま、だと"私たちの大切な場所が壊されてしまう"ような気がした
リズベット
、、、、、、、、、、、
そんな事を考えていた、でも
リズベット
わたし、、、、、、
そう、リズベットは弱気になっている
そう考えていると自分でも腹立たしさが湧き上がってきた
リズベット
、、っ、、、、あぁー!もうっ!、、、、ふんっ!
自身の頬をたたき、気合を入れ直した
リズベット
こんなのいつもの私じゃないわ!、、、、よし!
そうするとリズベットは携帯を取り出し、とある人物に電話を入れた
リズベット
こんな時間だけど、出てくれるかしら?
携帯のコール音がしばらく経ったあと、ついにでてくれた
リズベット
あっ、"シスター"、やぶ遅くにすみません、少し良いですか?
町外れにある教会
その教会に1人の"シスター"がいた
リザ(バビロン)
悲しげな夜、、、か、、、、、、
曇りなき夜空を見ながら呟く淑女
その名はリザ・ブレンナー(バビロン)
優しく、凛としていて、貞淑で聡明な振る舞いを常に欠かさない淑女、誰からも憧れる聖女のような魔性の女性であり、幻想の英雄のメンバーやキリトたちからも信用されている
だが、それは表向きの"偽り"である
リザ
シュピーネ、、、サチ、、、、、
リザ
彼らの計らいにより、今夜、"多くの血が流れるているのよね"
リザ
そして、シヅキ君達がその戦場に向かう、、、、ヴァレリアが言っていた"シナリオ"(計画)通りになったわね
そう、リザ・ブレンナーも"その1人である"
聖槍十三騎士団黒円卓黒円卓第十一位、リザ・ブレンナー=バビロン・マグダレーナ(大淫婦)
"私は死体を抱く事でしか愛する事ができない"
それはメルクリウスから授けられた"呪い"である
リザ
、、、、、、、、、、、
リザ
私はどうしたら、、、、、、
最悪の予感、最悪の結末、彼らにとってそれは何を指すのだろうか自信が持てない
リザ
ハイドリヒ卿の命により、エレオノーレ(ザミエル)がベアトリスと戒くんを第一のスワスチカを開くための犠牲にした
そして、私たちの元を離れて、彼らと共に私たちに終止符を打つために、現在、死力を尽くしている状況だった
リザ
私はあの子たちになにもしてあげられなかった、、、、、、、
彼女は今、教会の窓ガラスに手を触れ、夜空を見上げながら、自分自身の"葛藤"について自問自答していた
それは聖槍十三騎士団黒円卓の双首領(ハイドリヒ 、メルクリウス)から召集がかかった時の事である
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ハイドリヒ
今回集まってくれたのは他でもない、皆も聞いているだろうが、とある"レギオン"の事だ
ヴィルヘルム
!?
ヴィルヘルムも他の面々も何を意味するか理解した。
そう、ヴィルヘルムが幻想の英雄のメンバーであるシヅキとの闘いによってひき起こされた接触である。
ハイドリヒ
ふふふ、カールよ
ハイドリヒの玉座の横に立つメルクリウスが今回の任務について話す。
メルクリウス
先日、ベイととあるレギオンの団員と交戦があったのは知っているな、そのレギオンとの関わりについてだ。
メルクリウス
このレギオンまたはこれらに関係する人物と密接に関わる事で、新たなる神秘が創造できると確信したのだよ
ハイドリヒ
そこでだ
ハイドリヒ
卿らに命ずる。幻想の英雄の面々及びそのレギオンに密接に関係するもの達との一戦を交える事を許可する。これを機に存分に戦うが良い。
団員全員
jawohl(了解)
ヤボール
メルクリウス
ふふふ、それに至って、クリストフ、マレウス、シュピーネ、"バビロン"
メルクリウス
君たちは強制的にレギオンの団員と戦ってもらう事となった。よって、それぞれ対戦のために準備を進めると良い。
クリストフ、マレウス、シュピーネ、バビロン
jawohl(了解)
ヤボール
by.Grand Guignol with sizuki 4
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聖槍十三騎士団黒円卓第一位首領ハイドリヒが言う一戦を交えると言う事はつまり"殺し合う"と言う事、その闘争の果て、つまりスワスチカによる黄金錬成の果てに神秘が見出せると言うもの
そのために、幻想の英雄の面々及びキリトたちを巻き込み犠牲にする
酷い言い方になるがそう言う事だ
そして、彼女もまた、その任務に関わっているのだ
リザ
私は、、、、"あの子達(幻想の英雄とキリトたち)"と戦わなくてはならない
リザ
でも、"あの子達"を危険な目に遭わすわけには
リザ
、、、、、でも、、、そうしなければ、私は黄金錬成の果てに不死騎士にはなれない
リザ
そしたら、"あの子達(私が殺した子供達)"を蘇らす事もできなくなる、、、、、
リザ
それだけは、、、、ダメだと言うのに、、、、
あの子達とは幻想の英雄の面々とキリトたちの事である
リザ・ブレンナーは彼らと密接に関わってきた、、、いや、関わり過ぎたと言っていい
教会に招待し、料理を振る舞い、楽しい日々を過ごしてきた
幻想の英雄のメンバー及びキリトたち、それ以外にも教会付近の住民
リザ・ブレンナーを頼りにしている者達はたくさんいるのだ
優しく、凛としていて、誰からも憧れる聖女のような魔性の女性は彼らと関わる事で"作り出された"
だが、それは彼女自身が"偽りの仮面"をかぶっていたに過ぎない
貞淑で聡明な振る舞いを常に欠かさない淑女なのは事実だが、過去に"数千単位の子供達を人体実験の果てに殺した"
そう、それが"あの子達(私が殺した子供達)"である
そんな中、彼ら(幻想の英雄とキリトたち)をまるで"本当の子供"のように扱っていたに過ぎないのだと考える自分
そして、不死者となり、過去の過ちに"終止符を打つ事"を目的とした自分
そう言った葛藤がリザ・ブレンナーを苛まれている
リザ
、、、、、ほんと、、、わがままね、、、私も
リザ
ねぇ?、エレオノーレ、あなたならどうする
そう言い、リザは空を見上げる
そう、グラズヘイムにいる聖槍十三騎士団黒円卓第九位大隊長、エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグに語りかけるように言葉を綴る
そして
リザ
うん?、、、何かしら
それは携帯の着信だった
そして、着信者を表示する
リザ
あら、里香からだわ
リザはリズベットからの着信だと確認した後、通話ボタンを押し、携帯を耳に近づけた
リザ
もしもし、里香じゃない、、、、こんな時間にどうしたの?
その頃、総務省では、シュピーネとサチの奇襲により、最終防衛ラインまで、押し寄せていた
菊岡誠二郎
中西一尉、避難の状況を報告してくれ
中西
はい、我々を含む全員、避難経路を使用し無事脱出に成功しました
菊岡誠二郎
そうか、ご苦労、中西一尉、引き続き彼らを安全な場所まで誘導してくれ
中西
了解であります
そして、菊岡は無線を切り、ホッと一息つき、眼鏡をかけ直す
菊岡誠二郎
これで、民間人は全員避難できたと言うところか
比嘉健
そうっスね、でも、のんびりはしてられないっスよ
菊岡誠二郎
ああ、連中はもう最終防衛ラインの一歩手前まで、近づいている
比嘉健
ええ、一刻も早く僕たちも逃げましょ!
菊岡誠二郎
ああ!
菊岡誠二郎と比嘉健はそう言い、座席を立ち、避難経路に向かおうとした瞬間であった
背後から声が聞こえた
?????
おやおや、あなた方はそうおっしゃられていますがね、いったいどちらに逃げるおつもりなのでしょう?
菊岡誠二郎、比嘉
っ!?
瞬間、ワイヤーのような蜘蛛の糸が菊岡誠二郎と比嘉健に襲いかかる、そして
菊岡誠二郎
くっ!
比嘉健
うわぁ!
その刹那、菊岡誠二郎と比嘉健は蜘蛛の巣に囚われた餌のように拘束されたのだ
比嘉健
くっそ!なんなんすか!これは!
菊岡誠二郎
くっ!身動き取れない!
シュピーネ
くっひひひひ、当然でしょ〜、なにせ、わたくしがあなた方を拘束したのですからねぇ
そう、もう最終防衛ラインは突破されていたのだ
菊岡誠二郎と比嘉健は逃げ遅れ、シュピーネに拘束させてしまったのだ
菊岡誠二郎
くっ!油断した、、、、、
シュピーネ
ええ、その通りですよ
シュピーネ
あなた方のその油断と爪の甘さが現状を生み出したのです
そして、今まで喋っていた、人物は菊岡誠二郎と比嘉健の元に近づいていった、そして
シュピーネ
お初にお目にかかります、私の名前はシュピーネェ!
シュピーネ
聖槍十三騎士団黒円卓第十位!ロート・シュピーネェ!(紅蜘蛛)、以後お見知り置きを
そう言い、シュピーネはニヤリとしながら、話を続けた
シュピーネ
あなた方の作戦はなかなか良い案だったと思いますよ
菊岡誠二郎
くっ、、、、なに、、、、
シュピーネ
防衛戦略として、戦闘員や隔壁を使用し、民間人及び戦闘不能の人間を優先に避難経路を使用して、我々から逃げようとする戦法
シュピーネ
うぅ〜ん、なかなか心踊るような戦略ではありますねぇ〜、、、、、しかし、、、、、、
シュピーネが喋り終えた後
背後から少女が現れた
??
一般的な"軍人"や"テロリスト"なら有効的かもしれませんが
??
私たちのような"人間"にはそんな"人道的な道理"は通用しませんよ?
少女はゆっくりと菊岡誠二郎と比嘉健の前まで歩いてくる
そして、目の前まで来た時、微笑みながら話し出した
??
うふふ、私の存在を知るものは少ないでしょうねぇ、なので、ここで改めて名乗らさせていただきます
サチ
聖槍十三騎士団黒円卓第五位、サチ・ターガ・ディ・ターウラ(悲しみを背負いし少女)と申します、よろしくお願いしますね♪
サチはそう言い、改めてと言うばかりに話し始めた
サチ
うふふ、ここまで来ましたけど、少し"手を抜き過ぎ"でしょうか
比嘉健
なっ!どう言う事っスか?
手を抜く?菊岡誠二郎と比嘉健は何を言っていると思ったであろう
まさか、こいつら本気を出していないとでも言うのか?
もしそうなら、あの防壁を一瞬で突破できていたのかと言う事を考えてしまった
シュピーネ
どう言う事かと物申したいと言う顔をしてますねぇ〜、、、ですか、、、あなた方のような軍人でもわからないでしょうねぇ〜
シュピーネ
ふひひひ、全ては副首領閣下が我々に与えた"魔術の部類の残物"(永劫破壊)によるものとだけ言っておきましょうか〜
シュピーネ
わたくしからあなた方に伝えたところで理解するのは到底無理でしょうからねぇ〜
そう、今の菊岡誠二郎と比嘉健に何を言っても無意味なのは事実である
そして
シュピーネ
さて、長話をする気はありませんので、早速ですが
そう言い、シュピーネは菊岡誠二郎と比嘉健に巻きつけたワイヤーを締めつけた
菊岡誠二郎
くっ!
比嘉健
うっ!
シュピーネ
あなた方にはここで死んでいただきます
菊岡誠二郎
ぐっ、、、ぐは!
比嘉健
ぐはっ!
締めつけは少しずつ強くなる
締めつけている場所は肌が切れ、血が吹き出した
菊岡誠二郎と比嘉健は死を覚悟した
シュピーネ
うひひひひひひひはははははははは
シュピーネ
Auf wiedersehen!
アウフビーダーゼェーン!
(さようなら)
だが、次の瞬間
一筋の稲妻が巻き起こる
?????
私が犯した罪は
War es so schmählich,――
心からの信頼において あなたの命に反したこと
ihm innig vertraut-trotzt’ ich deinem Gebot.
私は愚かで あなたのお役に立てなかった
Wohl taugte dir nicht die tör'ge Maid,
だからあなたの炎で包んでほしい
Auf dein Gebot entbrenne ein Feuer;
我が槍を恐れるならば この炎を越すこと許さぬ
Wer meines Speeres Spitze furchtet, durchschreite das feuer nie!
創造
Briah―
雷速剣舞・戦姫変生!!!
(トール・トーテンタンツ・ヴァルキュリア)
Donner Totentanz――Walküre!!!
つづく