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ステファンぼうやの小さな冒険
宜しく申し上げます!
「ひっ」 ステファンぼうやは、思わず悲鳴を上げてその場で跳び跳ねる形になってしまった。 突然、しかも、ちょうど辺りも薄暗くなり始めためっぽう不安(ふあん、)なこの頃に、背中の方向から呼び掛けられたら誰だってびっくりしちゃうだろう? それでも何とか振り向けば、歳の頃は、七十くらいにも見える、腰のくの字に曲がったお爺さんの姿があったのだ。 お爺さんは、まばらに生えて見える短めの髪の毛もすっかり白くなっている風で、その意味からもやっぱり歳の頃は、七十くらいで間違いあるまい、という結論に至った。 紺色の、カッターシャツに生地の厚くてあたたかそうな半纏を羽織っていた。 なにやらコクコクと顎の先を前後させながら御店の戸を開けるものだから、これが店のひとなのだと判断した。「
ごめんよう!こんな可愛らしいコをびっくりさせちまったかな?」
次回、最終回となると思いいます!御読み頂きまして、誠に有難う御座いました!