ヒステリック! 恐怖のバレー女!(郷田智)
飯田は「あはは、あはははははは」と声と肩を震わせて嬉しそうにニヤニヤしながら大城の足指の間に自分の指を絡めるとグリッ、グリッともみほぐした。そして指を引き抜いて、今度は足の爪を1本1本丁寧に揉んだ。
「より健康になってしまえばいいのよ!!! あはは、あはははは」
右足の5本の爪を揉んだあとは足の親指とその隣の指をパクッとくわえてピューイ! ピューイ! と足指笛を披露した。
「おお! すげー!」
サッカー部の野郎たちが盛り上がった。
飯田は足指笛からのながれで舌の先を使って足指をいやらしくペロペロしだした。
そしてそのまま流れるように足の甲をペロペロして脛をペロペロして膝の皿までペロペロした。
「ハァハァ、ねぇ、今どんな気持ち? ペロペロペロ、年上の女に足をペロペロされるってどんな持ちなの? ねぇ、オウシロウ。ハァハァ、きかせてよぉ」
飯田はいったんペロペロをやめ、身体を起こして後ろを振り返り大城の表情を確かめた。
「オウシロウ……?」
大城はスピー、スピーといびきをかいて気持ちよさそうに眠っていた。
「おいいいい! オウシロオオオオオアアア!!! 何寝てんだおまえはああああああ!!! ふざけんなああああああああああーーー!!」
怒った飯田はすっと立ち上がり大城の足元へ移動すると、彼の両足首をがしっと掴んで「起きろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」と叫びながらゆっくりと持ち上げ、「はああああああああああああああああ!!!!」とそのまま身体を二つ折りにするように押し倒した。
「うわああああああああああああああああ!!!!」
びっくりして目を覚ました大城。
「ほら!! 嗅げえええ!! 年上のお姉さんがペロペロした自分の膝の匂いを嗅げよっ!! そしてクサいですぅ! やめてくださいお姉さまぁ! ブヒブヒブヒーッって鳴けよっ!!!」
飯田は大城の両足首を掴んだまま彼の脚の裏側にもたれかるようにして体重をかけた。
すると大城のお尻は持ち上がって、つま先が地面についた。
「ああっ……っ……、たっ……がっ……ぐはっ……あっ……」
「ほらっ!! いっぱい嗅げ!! さっきみたいによっ!! いい匂いなんだろっ!!? ああああ!!?」
飯田は自分がペロペロしてよだれまみれになった膝の匂いを大城に嗅がせたいらしく、グイグイと押しつけようとしているが、大城のお尻が上がってつま先が地面についている状態では身体のつくりの関係上どうしても膝の位置が頭の上の方に来てしまうので鼻の所にもっていくのは難しそうだ。
大城も膝の匂いを嗅ごうと一生懸命に鼻を上の方に向けているが全然届きそうもない。
膝の匂いを嗅がせたいならお尻をもうちょっと下げてやらないといかん。
飯田に教えてやろう。
「飯田! その体勢で膝の匂いを嗅がせるのはさすがに無理が―――」
「部外者は黙っててっていったでしょっ!!!!」
飯田にすごく怖い顔で睨まれてしまって言葉に詰まってしまった。
そのあとも飯田は「ああ~ん、あああ~ん」といやらしい奇声を発しながらグイグイと押し付けようとしていたが、さすがに無理だと感じたのか悔しそうに「クソぉンッ……」っともらすと大城にもたれかかるのをやめて彼の脚をゆっくりと地面におろした。
「ハァハァ、もうこうなったらあれしかない……」




