部活だ!!(平岡大志)
ユニフォームに着替えてグラウンドに出ると、土まみれでズタボロになった大城旺士朗がうつ伏せで倒れていた。
すぐそばには2人の美女が立っている。
3年生の女子マネージャーたちだ。
「おら、起きろオウシロウ! もう終わりか!?」
「こんなんじゃスタメンに入れねえぞ! いいのかオウシロウ!」
オウシロウの坊主頭にペットボトルの水をぶっかけながら怒鳴っているのが内田マリア先輩で、オウシロウのケツに蹴りを入れながら怒鳴っているのが田村優香先輩だ。
先輩方にあいさつしなければ。
「こんにちあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああああーッ!!!!」
「「キャアーッ!!」」
急にあいさつをしたので2人ともびっくりしたみたいだ。
「うるせえよッ!!」
「お、平岡じゃねーか!」
「はい! 平岡です!」
マリア先輩がギロリと睨みつけてくる。
「来たのかテメェ。てっきり訓練が嫌になって逃げたのかと思ったぜ」
「オレは逃げねえ!!!」
「何だその口のきき方は!? テメエなめてんのか1年のくせして!」
「調子乗ってんじゃねえぞコラ。何だその頭は」
優香先輩が眉をひそめた。
「頭……?」
「包帯だよ! ケガしたのか?」
「あ、はい! いろいろ事情があって、入院していました」
オレは、包帯がぐるぐるに巻かれた手の甲と指先で、カッコいいポーズをキメて見せつけてやった。
「手もケガしたのか」
「はい。胸と脚もぐるぐる巻きです」
「む、胸もか……?」
「はい!」
「……ちょっと、上脱いで、見せてみろよ……」
「はい!」
「あ、あれだ……うん、怪我の具合がわからないと訓練のメニューも決められないしな? ……なあ、優香」
「そ、そうだな……は、早く脱げよ……」
「はいっ!」




