えちえち看護師の登場!
鈴木と耳川が自分たちの病室に戻ったあと、オレとヨシオは残っていたおいしい棒というお菓子を食べていた。
ヨシオは自分では食べられないのでオレは片方の手でおいしい棒を食べながらもう片方の手でヨシオにもおいしい棒を食べさせていた。
そんなときだ。
「失礼しまぁす」
と色気ムンムンの声で看護師のお姉さんが病室に入ってきた。
ナース服がはち切れそうなほどの大きくてまるい胸、透き通るような白いきれいな肌、ヌルヌルにてかった唇。緩いパーマのかかった薄茶色の濡れたような長い髪を後ろで一つにまとめた超美人。
ニコニコしながら「調子はどうですか?」と聞いてくるその姿はまるで飲み屋の女。(平岡によるイメージ)
「あら~! 2人でおいしい棒を食べてるの~? やだ~」
看護師のお姉さんは運んできた台にのせていたバインダーを取り、何かを記入しながらしゃべり続けた。
「君が食べさせてあげてるんだぁ~。仲いいのね~。いいなぁ~。お姉さんもおいしい棒、食べたいなぁ~」
人差し指を顎に当てて首をかしげるしぐさがすごく色っぽい。
「で、調子のほうはどうですかぁ? どこか痛い所とかはない? どこか痒いとか。ん……あれ? どうしたのかな? 2人とも?? なんか固まっちゃってますけど……? だいじょうぶ? ねぇ、聞こえてる? お~い……」
戸惑う様子もかわいい……。
つい見とれてしまっていた。
「ちょっと! 君たち!!」
「はい!!!」
「あん! びっくりした。もう~。急に大声を出すから~。まあ元気いっぱいってことで、いいわね。で、そこのミイラみたいになっているキミは? えっと、古川…‥ヨシオくん?」
「元気でっつっ!!!」
「おお! よかった‥‥」
…………。
少しの間、看護師のお姉さんと目が合ったまま沈黙が流れた。
「そのおいしい棒は……いつまで……持っているのかな? 食べるなら早く食べちゃって」
彼女に言われるまでおいしい棒を持っていることをすっかり忘れていた。
ハッとしたオレは食べかけのおいしい棒を口に押し込んで急いで食べ、ヨシオの口にも無理やり押し込み食べさせた。
「ウフフ。はぁ、お姉さんなんだか熱くなってきちゃった」
看護師のお姉さんはそう言って両手を胸元にもってくると。
短く切られた清潔感のある爪がついた細くて白い綺麗な指をナース服の首元のボタンにいやらしく絡め。
ポロリ、と外した。
そして結んでいた髪のゴムをほどいて頭をぶんぶんと振りだした。
ゆるいパーマのかかった濡れたような長い髪の毛がぶわんぶわんと宙を舞い。バサッ、バサッっと彼女の顔に覆い被さったりべったりと貼り付いたり、パラパラパラと剥がれ落ちたり、またふわっと舞ったり、またべたっと張り付いたり。
細いアゴを上に突き出し、大きな丸いふたつの胸を両端から押しつぶすように撫でおろしたり。
歌舞伎のようにぐるんと髪の毛を振り回したり。
その仕草がオレにはまるでスローモーションのように見えた。
そしてフローラルの香りがふわっと漂った気がした。
実際には薬品の匂いしかしなかったけど、たしかにフローラルだった。
「よし。じゃあ包帯の交換をはじめましょうか」




