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いつもの日常に戻りつつあった (平岡大志)

「アウアウアウアウアウ! アンアンアンアアウーーッ!! アンアンアンアウーーッ!!」


 やっべー。ボールを追いかけるのに夢中になりすぎてたらもうホームルーム始まってるじゃねえか!クソ!


 オレは急いで教室に向かった。


 そしてガヤガヤと騒がしい音が漏れている1年1組の教室の前まで来ると引き戸を開けて「アウーーーーーッ!!」と遠吠えをあげた。


 一瞬で静かになった教室、みんながオレを見た。


「アウーーーーーーーー!!!」 


 オレはもう一度遠吠えをしてみんなに挨拶をした!


 するとヤクザみたいな担任の柴山(しばやま)が「あら、平岡。もう出所したの」と驚いていたので

「はい!」と元気良く返事を返した。


「早く席に着きなさい。もうホームルームはじまってるぞ」

「はい!!」


「なんでびしょ濡れなの」と柴山に聞かれた。

 水遊びしたのと走り回って汗を大量にかいたせいが理由だけど説明するのが面倒だったので

「ちょっといろいろありました」と答えた。


「そう」

「はい!」


 席に着くと、隣の席の鈴木が「これ使って」とハンカチを差し出してきた。


 白い無地のハンカチで角の隅にちょこんと桃の刺繡がしてあるかわいらしいハンカチだった。

 甘い香りがした。

 それでたらたらたれていた顔の汗を拭いて鈴木に返した。


「サンキュー!」



 そんなこんなで無事、学校に復帰することができました。



 *   *   *   *



 1時限目は大好きな数学だ!


「はい、じゃあこの問題の答えわかるひと~?」


「はいはいはいはいはいー!!!」

「はいはいはいはいはいはいはいーー!!」

「はいはいはいはいはいー!!!」

「はははははははははーい! はははははははーい!」

「ワンワンワンワン! ワンワワン! わわん! アアアン!!! アウアウアアウ!! ワワン!!」


 全員が身を乗り出して手を上げる中、オレも負けじと両手を上げて吠えまくった!




 2時限目は大大大好きな音楽だ!


「「「ちょうちょう~♪ ちょうちょう~♪ な~の~は~に~♪」」」 

「アオーーーーーーーーーン! アオーーーーーーーーーーーーン!!」




 3時限目は大好きな国語だ!!


「はい、じゃあ15ページ目の最初から読んでくれる人~?」


「はいはいはいはいはいはいはいー!!!!」

「はいはいはいはいはいはいはいーーーーーーー!!!」

「はははははははははーい! ははははははははははーい!」

「はいはいはいはいはーい! はいはいはいはいはーい!」

「はいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはい!!!!!」

「アアアアアンッ!!! アアアアアアアンッ!!! アアアアアアアアアアアアンッ!!!!!」



 4時限の歴史もみんな元気に手を上げて激しい争奪戦が繰り広げられた。



 お昼休みは購買に行き、焼きそばパンを買って教室に戻ろうとしたら芝生のところで体育座りをして何かをかじりっているオウシロウの姿が見えたので、近寄ってみた。

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