【2】眼鏡屋転職前その2
あ・た・ら・しい朝が来た 無職のあ~さ~だ。
喜びも希望もないよ。さぁどうしよ。
パイセンはお店に出入りしてたメーカーさんのつてで
そっちに就職が決まった。
良く仕事終わって飲みに行ってたもんなぁ。
やはりコネやパイプは作っておくに限ると
後から後悔するアフターフェスティバル。
その頃の僕はつきあってた彼女がいたときに
実家を出てアパートで一人暮らしをしていた。
二人暮らしをする前に別れてしまったんだけどね。
なのでずっと一人暮らし。
両親にはとりあえず電話で報告だけはした。
母親が出た。
「まぁ次があるわよ。のんびり仕事探しなさい」
ここで帰って母親の顔見たらマジで泣く、号泣する。
まずは職安に行かなければ。
社員だったから失業保険も少しは出るだろう。
ちなみに退職金は・・・だった。
職安について担当のおばさんから説明を聞く。
「まだ若いからいくらでも仕事ありますよ」とか言ってくれたけど
ここは田舎の公務員天国なのである。
企業にしても大学卒業して地元にUターンしてきてそのまま定着のパターン。
販売が楽しかったからやっぱりそっちに行こうと思い求人を見る。
アパレル系あるかなぁ・・・
「 な い 」
応募できそうな求人がない。全滅に近い。
いや求人はあるが距離とか資格とかで引っかかる。
原付しか免許持ってない、原付もない、自転車ならある。
ちゃんと車の免許取っときゃよかったとここでもアフターフェスティバル。
職安の求人は1回30分が限界なので
最低でも1件取って面接の予定くらいは入れときたい。
じゃないとヒマ、無職で金はないが時間だけはある。
こんなの3か月も続いたら不安でメンタル崩壊するぞ。
そんな中、ある求人が画面に出た。
・眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器の販売 未経験者可
株式会社メガネリミテッド