第一章 初依頼!
「おはよ〜」
翌日、しっかりと冒険者登録できた私たちは早速依頼を受けてみようということになった。
「おはようございます。お姉様。」
「おはようサラ。コトネ起こして来てくれない?」
昨日取った宿は広くて少し感動してた。ギルドマスターから「宿は取っておきました。」
と言われたので、遠慮なく使わせてもらっている。でもなんでこんなに手回ししてくれるくれるのかな。
「コトネも起きたことだし、ギルドで依頼受けない?」
「賛成です。お金は必要ですし。何より楽しそうなので。」
それは私も思った。 てか「コトネは世界の言葉の役割大丈夫?」
「うん。分身体作っておいたからね。」
「なら心配ないか。依頼を何個か受けたら旅でもしない?」
「「賛成!」」
という流れでギルドに到着。入ってみると、
(おい来たぞ。金を積んで登録の時にc級にしてもらった奴らが)
「昨日来てない奴らですね」とサラがぼそっと言った。
(しかも実力もないらしいぜ。)
するとサラがキレた。
「初日は許せましたけど。お姉様を侮辱するなんて...万死に値します!」
「まあまあ落ち着いて。依頼でいい結果を出せばいいだけだから。」
「でも...」
「でも、じゃありません。ありがたいけどこんな奴ら相手にしてもキリがないから。」
そう言って私は一つの依頼を手に取った。
手に取ったのはA級依頼のレッドドラゴンの討伐依頼だった。
「これお願いします。」
受付の人は少し戸惑っていたけど信用して受けるのを許してくれた。
レッドドラゴンはB級パーティーが束になったら勝てる程度だった。
最近暴れているからということだった。被害も出ているらしい。
コトネに「自我はないの?」と聞いたが、
「え?あるのは、群れで暮らしている奴くらいだよ?」
と言われたので心置きなく戦える。
「じゃあ行きますか。」
「はい!」 「わかった!」
と言ってギルドを出て行った。
「魔法作成。 空間属性魔法第7階位 空間転移!」
という感じでレッドドラゴンがいると思われる場所に来ている。
「あ、あれじゃない?」と言った方向に中型のドラゴンがいた。
「あれっぽいね。じゃあ引きつけといて一発で首持ってくから。」
「「はい!」」
サラは「火属性魔法第4階位 ファイヤーボール!」という感じにやっていた。
驚きなのは第1階位だと思って無詠唱でやったファイヤーボールがまさかの第4階位魔法だったことだね。
そしてコトネは目眩しに「光属性魔法第1階位 フラッシュ!」をして隙を作ってくれた。
後で聞きたいことができたけど今は集中!
「はぁ!」と首がしっかりと切れた。やっぱ切れ味いいねこの剣。
「じゃあこの首持って帰れば依頼は完了?」
「そうですね。これで終わりです。」
「いや登録する前に全部の魔法を第10階位目で覚えてよかったよ。使ってないけど。」
「まあそのうち使えるんじゃないですかね。」
コトネなんかドラゴンの肉をアイテムボックスらしきものに入れてるし。
「お姉ちゃんたち〜ドラゴンの肉って案外美味しいんですよ〜。」
そうなんだ。まあ結構これで持ちそうだけどね。
「あと光属性って何?気になってたんだけど」
「ああ、あれのこと?今は、空間魔法に統合されてるからお姉ちゃんたちも使えるよ?」
そうなんだ。光があるということは闇属性もあるみたいだし。
「じゃあ帰りますか。」
「「はい!」」
私たちは途中野宿しながら怪しまれないよう2日かけて帰って
ギルドで換金してたら、関わったらヤバいやつ認定されちゃったけどね。
「さてお金も貯まったし冒険しながらお母さんに会いに行かない?」
そうあのドラゴン実は50金貨くらいもらえたのだ。
確か1金貨が、一万円くらいだったから...50万円⁉︎てことになるね。ヤバいよ...
するとコトネが、
「ごめん。忙しくなりそうだからちょっと帰らないといけないから。
また冒険しようね!」
そうなんだ。まあいつでも会えそうだし。
「まぁ頑張ってね。」とだけ言っておいた。
そして私たち二人は次の街へ!
難しい...