異世界きちゃっっ......たぁ!
初めて書いてみました
サラっと読んでみてください
「あ~異世界転生して~」
俺は卜部蒼汰18歳!絶賛浪人中!二カ月前から予備校さぼってる!なんかやる気なくなってきてお先真っ暗なんでヤケをおこしてるってわけ☆
「はあ~......誰に言ってんの......」
浪人するぐらい予備校さぼるぐらいなんてことないはずだ。詰むなんてもっと先の話だと思う。だけどなんだか厭世的になってしまっていた。明日はいい日になると思えない
「幕の内とレッド〇ル......」
何もしなくても腹は減る。とりあえすコンビニに行こうとサンダルを引っ掛けてアパートを出た。
空が変な色をしている気がする。赤紫っぽい?まだ昼なのに?ぼーっと眺めながら歩いているとコンビニに着いたがなんかいつもと違う感じがする。雰囲気が変だ。なにが変なのか分からないけど変。
自動ドアを通ると聞きなれたメロディ―......じゃない、ザラザラした不協和音が流れた。
気づいたときには目の前は真っ暗になっていた。
「えっ!?なにこれ」
暗くてなんかひんやりしてる。硬直してその場でじっとしていると目が慣れてきた。
「壁?」
手を伸ばしながらそーっと近づいてみる。触れるとゴツゴツして冷たい。岩の壁.....洞窟?
コンビニに入ったら中は洞窟だったみたいだ。なにがなんだか分からないけど。とにかく出口を探そう
暗い中を慎重に歩きだす。空気が薄い......
かなり歩いたが一向に出口の気配もしない。座り込み項垂れながらため息をついた。
「ハァ~......どうなってんのコレぇ......」
「遅いじゃないか」
「!?」
誰?怖っ!急に自分の真上から話かけられた。誰か目の前に立っている
「でもちゃんとこっちにこれたみたいだな」
恐る恐る顔をあげると黒い人型の靄がいた
「う~...わぁ~...」
変な声がでた。めちゃくちゃ怖い。人型の靄はお構いなしに話しかけてくる
「転生したいって言ってただろ?あーこれは転移か、まあわざわざ殺す必要もないから、こだわらなくてもね。」
「異世界なんですか?ここは?」
「そう、願いがかなったろ?」
「俺は何したらいいんですか?」
「やってほしいことは色々あるんだけど、とりあえず好きにしてもらえればいいよ。」
「あー...そうなんですか...なぜ俺は転移できたんです?」
「私たちが呼んだからだよ。厭世的で諦念してしまっているし、毎日つまらなそうだったからさ。それよりだったら心機一転この世界で頑張ってもらおうかなーっと思って」
「つまらなさそうだったらホイホイ転移できるんですか?」
「んー...あー...ほら、適正というか複雑な理由というか...」
急に歯切れが悪くなった。表情は見えないがバツが悪そうにしている。
「まあ、ほら来ちゃったのは来ちゃったんだし細かいことは気にしないで。」
「はぐらかされた感じがするけど、まあいいです。」
「よかった。自己紹介が遅れたね。私はヌル。名前以外は言えない。」
名前以外が気になるんだけど...とりあえず自分も名乗っておく
「卜部蒼汰です。よろしくお願いします。」
「知っているよ。きみのことはね。」
笑ってる?...ように見える...。
「このままずーと行くと外に出られる。案内役が迎えにくるから適当にウロウロしてて。」
さっきからずっと雑だ。とりあえず行ってみるしかない。
「それじゃあ、ヌルさんありがとうございました。行ってみますね。」
「あ、ちょっと待ってくれ。これあげるよ。喉乾いてるだろ?餞別だ。」
ヌルは赤い液体の入った瓶を胸のあたりからにゅっと出した
「なんですかこれ?」
「ブドウ酒みたいなものだね。ほとんどジュースだよ。まず異世界のものを味わってほしくてね」
まあ、もらっておこう
「ありがとうございます。それじゃ。」
「おう、気をつけてな」
ヌルと別れて、しばらく歩くと光が見えてきた
「出口だ...」
小走りで進むと草原が広がっていた
「やっと出れた。」
あまり変わったものはない。草原がどこまでも広がっているだけ。本当に異世界に来れたんだろうか?いろいろ疑問はあるが洞窟から出れてホッとしたら喉が凄く渇いてきた。得体の知れないものだけどヌルにもらった瓶のふたを開ける。瓶の中から甘い匂いがした。すこし口に含むとうまい!
「ごくごくごくごく...」
あまりにうまいので一気飲みしてしまった。少し残しておけばよかったな.....
「あっっっつっつつ!イデデデデデあっちいいいいいいぃ!!」
急に体が熱くなった。熱いっていうか燃えるようだ!しかもものすごく痛い!
「!?」
自分の手を見るとオレンジ色に光り炎が出ていて所々焦げている
「マジかよ......」
瞬間、景色は暗転した。
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