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地獄の業火で焼かれ続けた少年。最強の炎使いとなって復活する。  作者: さとう
第五章・砂漠の王国と双子天使

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レッドルビー編・エピローグ

 砂漠の王国レッドルビー。

 筋肉質な王様ダルツォルネの治める王国は天使の襲撃を受けたが、驚異的な速度で復旧していく。これも全て、ダルツォルネがジャランダーラの森人たちに復興の協力を呼び掛けたからだ。

 最初は、信用されなかった。だが……ダルツォルネがフレアの名を出した途端に信用された。

 ジャランダーラの森人たちが、木材や豊富な森の資源を持ってレッドルビー城下町に現れた時、住人たちは暖かく迎えたという。

 きっと、砂漠と森の民は手を取り合って生きていける。

 それと、ちょっとしたサプライズもあった。


 それは、レイチェルがジャランダーラの森人アパパネパを出迎えた時のこと。

 レイチェルはラキューダに乗りアパパネパを出迎えたのだが……アパパネパが乗っていたのもまた、ラキューダだったのである。

 しかも、そのラキューダは、森ではぐれたラキューダだった。


「……森で寂しそうに鳴いていたので保護した。フレアが乗っていた動物と同じだったからな、殺して肉にする気が起きなかった。今はこうしてオレの乗り物になっている」

『ブルッヒィィン!!』


 と……まさかの再会だった。


 ◇◇◇◇◇◇


 ニーアは、日々鍛錬と勉強をしている。

 ダルツォルネの下で格闘技を、そして……フレアからもらった銃をお守りに、回転式拳銃の射撃訓練も欠かさずに行なっている。

 まだ六歳という成長期なので無理はしない。たくさん食べ、たくさん学んで大きくなることが目標だ。

 ダルツォルネは未婚なので、ニーアはレッドルビー王国の後継者としての勉強もしていた。

 ニーアのそばには、いつもレイチェルがいた。


「坊ちゃま。挙式はいつにいたしましょう?」

「な、なんの話……?」

「もちろん。私と坊ちゃまのです!! ああぁ、坊ちゃまと結婚してぇぇぇーーーッ!! 坊ちゃま、どうか私とぉぉぉぉーーーッ!!」

「わぁぁぁぁっ!?」

「えいっ」


 ニーアに襲い掛かろうとしたレイチェルは、ドロップキックを喰らい吹っ飛んだ。

 壁に激突するレイチェルだが、すぐに起き上がる。

 こんなことをする犯人は一人しかいない。


「ま、マルチューラ!! 貴様、また」

「ねぇニーア。お嫁さんにするなら私にしなよ。ふふ、いっぱい尽くしてあげる」

「貴様!! 貴様は女好きではなかったのか!!」

「そうだけど。可愛い子は大好き。この子、女の子みたいに可愛いし……私好みに教育するのも楽しそうかも」

「きっさまぁぁぁぁぁぁーーーッ!!」

「ふふ、レイチェル。第二夫人でいいならあなたも可愛がってあげる」

「私が第一夫人だっぁぁぁーーーッ!!」

「……ぼくの意思は?」


 マルチューラとレイチェルの喧嘩のせいで、今日も勉強が進まないニーアだった。


 ◇◇◇◇◇◇


 レッドルビー王国は、今日も復興の音が響いている。

 砂漠の民、森の民も関係ない。人々が手を取り合って笑いあう。

 ニーアは、レイチェルとマルチューラの喧嘩声を聴きながら外を見る。


「……うん。今日もいい天気」


 目標ができた。

 いっぱい勉強して、いっぱい鍛えて強くなって。いつか、フレアと戦いたい。

 ほんの少しの時間だったけど、フレアとした旅はニーアを強くした。

 ニーアは、いつも腰に挟んでいる拳銃を取り出す。


「よし!! もっとがんばるぞ!!」


 ニーアは学び、強くなる。

 いつか来る戦いに備え、心と身体を鍛えていく。

 

『いつか、戦おうぜ』


 フレアの言葉は炎となり、ニーアの胸の中で燃え続ける──。

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お読みいただき有難うございます!
脇役剣聖のそこそこ平穏な日常。たまに冒険、そして英雄譚。
連載中です!
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