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地獄の業火で焼かれ続けた少年。最強の炎使いとなって復活する。  作者: さとう
第十四章・炎の彼方へ

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約束と誓いの場所

 戦いが終わり、俺は何もない空間で力を抜いた。


「終わったなー……あーあ、疲れた」


 いっぱい泣いた。

 先生たち、安らかに逝けただろうか。

 きっと、みんなで酒でも飲みながら、楽しく笑ってるだろうな。

 本当に、会えてよかった。


「……へへ」


 俺は、強くなった。

 呪闘流の全てを体得したと言っても過言じゃない。

 先生を超えた。それが何よりもうれしかった。

 先生は、最後に言った。


「誇り、か……」


 先生、ありがとうございました。

 俺、先生たちから教わったこと、絶対に忘れません。

 俺は、これからも生きていく。

 もっともっと、世界を見て冒険したい。


「……押忍っ」


 俺は構えを取り、小さく呟いた。

 すると、俺の内側から声が。


『ヴァルフレア。急ぎここから出ろ』

「え、アメン・ラー? どうした? みんなと仲良くやれてるか?」

『子供扱いするな!! いいから、早くこの「常世のはざま」から出ろ』

「言われんでも出るけど……あれ、出口どこだ? けっこう動き回ったし、わかんねーな」


 周囲を見渡す。

 俺が出てきたのは、空間にポツンと空いた穴のような場所だ。でも、周りにはなにもない。

 キョロキョロしていると、トリウィアの声が。


『ここは、時間も存在もねじ曲がった空間。表の世界とは時間の流れも違います。早く脱出しないと、外で何年、何十年経過しているかわからないわよ』

「おま、それ早く言えよ!? ってか、外の景色は普段と変わらなかったぞ!?」

『あれは、ジハドの力によって外の現在時刻の景色が見えていただけ。ほら、そんなことより』

「わ、わかった!! おい出口、出口どこだ!?」


 俺は走り出し、思う。


「なぁ、外とここ、まだ繋がってるか?」

『……声は届くね。でも、ジハドの力は薄まってる。けっこうドンパチやったし、常世のはざま入口の座標も歪んでいるな……脱出しても、聖天使教会の近くに出るとは限らないよ』

「わかった!!」


 俺は叫ぶ。


「みんな!! こっちは全部終わった!! ちょっと帰るのに時間かかるかもしれないけど、待っててくれ!! どこに出るかわかんねーけど、ここから出たらみんなに会いに行くからさ!!」

『……切れた。もう、外に声は届かないね。さ、早く脱出するんだ』

「ああ、ありがとな」

『……ふん』


 アメン・ラー、話せばわかるヤツだな。けっこういいやつじゃん。

 とりあえず───ここから出ないと。


「出口、出口、出口……」


 俺は走る。

 ほんとに広いな。けっこう移動したし、出口の穴が見つからない。

 まずい、早く出ないと。


「お!? 見つけた!!」


 穴があった。

 真っ白な空間に、ポツンと空いた穴。

 だが、出口が非常に小さかった。俺が入った時の半分ほど。


『まずい……出口が不安定になっている!! 出口が閉じれば、この世界に閉じ込められるぞ!!』

『あぁ? アメン・ラー、おめぇらが開けた穴じゃねぇのかよ!?』

『火乃加具土命、作ったのはお前らだろう。ともかく、次に空けるとなると何日かかるかわからん。その間に、外の世界では何年経過するか───』

「だ、脱出!! 速く速く速く!!」


 俺は猛ダッシュ。

 穴がどんどん小さくなっていく。

 

「間に合えェェェェェェェェッ!!」


 俺は小さくなる穴に飛び込み───。

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お読みいただき有難うございます!
脇役剣聖のそこそこ平穏な日常。たまに冒険、そして英雄譚。
連載中です!
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