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地獄の業火で焼かれ続けた少年。最強の炎使いとなって復活する。  作者: さとう
第十三章・至高の三神と地獄炎の七大魔王

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世界に散らばる悪意、そして希望③

 イエロートパーズ王国は、大混乱だった。

 漆黒の天使による襲撃。対話を試みるが失敗……そして、蹂躙。

 逃げ惑う住人たち。戦うという選択肢がない魔法使いたち。

 このまま、イエロートパーズ王国は滅びてしまうのか。


「うぉぉぉぉぉぉっ!!」


 だが、一人の青年が剣に雷を纏わせ、夜天光に斬りかかる。

 夜天光は漆黒の槍で受け止める。だが、青年の剣が輝き、夜天光を感電させる。

 その隙に、青年は夜天光を斬り裂いた。

 消滅する夜天光。そして、肩で息をする青年。

 

「はぁ、はぁ……このイエロートパーズ王国は、私が守る!!」


 青年の名は、フリオニール。

 魔法学園に通う、魔法剣士見習いだ。

 天使の襲撃に誰よりも早く反応し、戦いを選択した青年でもあった。

 フリオニールの傍に、仲間が駆け寄る。


「おぉ~い!! 大丈夫かい!?」

「一人で行くなんて無茶ですよ!!」

「大丈夫。思った通りだ……私の剣でも倒せる!! いくら天使様でも、何の罪もない街の人たちに襲い掛かるなんて許せない!!」


 フリオニールは剣を構える。

 二人の仲間は互いに頷き、それぞれ拳と杖を構えた。

 拳を構えたのはレイラ、杖を構えたぽっちゃりめの青年はラモン。フリオニールと同じく、魔法学園に通う生徒だ。


「キミたち……いいのか?」

「ええ。ここで引いたら、カグヤさんに笑われちゃうわ!!」

「フレアくんにもね」

「レイラ、ラモン……よし!! 一緒に戦うぞ!!」


 夜天光は、まだまだ上空を飛んでいる。

 すると、どこからともなく魔法が放たれ、夜天光たちに命中した。

 フリオニールたちの背後に、大勢の魔法使いたちがいたのである。


「恐れるな!! イエロートパーズ王国を守るぞ!!」

「こ、怖くない、怖くないぞ!!」

「て、天使様……うう、負けるか!!」


 魔法使いたちが、意志を持ち立ち上がった。

 フリオニールは笑みを浮かべ、剣の柄を強く握る。


「フレアくん、カグヤさん……見ててくれ!!」

 

 ◇◇◇◇◇◇


 パープルアメジスト王国にも夜天光は現れたが、こちらはイエロートパーズ王国とは違ってすでに戦闘が始まっていた。

 それもそのはず。量産型天使では、ゴーレムには勝てない。

 モルガン整備工場で作られた最新型の『実装型』ゴーレムを装備したゴーレムマスターのケインは、全身赤の鎧をガシャガシャさせながら、上空を飛ぶ夜天光を『サンダーバレット』という雷の弾丸で撃ち落としていた。


「すっげぇな、この量産を前提にした最新の実装型ゴーレム」


 ケインの仲間であるアルコは青、エミリーは緑色のゴーレムを纏っている。

 両手に砲身があり、全身を覆う鎧はどこまでもゴツイ。女の子であるアルコとエミリーには、デザイン的に少しだけ不満があった。

 だが、モルガン整備工場専属のゴーレムマスターとなった今、余計なことは言わない。

 エミリーは、夜天光を撃ち落としながら言う。


「量産系実装型ゴーレム『ベガ』、『ベテルギウス』、『プロキオン』ね。近接、中距離、遠距離の三タイプから選べる実装型。カスタムパーツも豊富で、自分だけの実装型を作れるっていう、モルガン整備工場の最新作よ」

「メイカさん、本当に天才ですよね……」


 周りを見ると、他のゴーレムマスターたちも自分たちのゴーレムで、夜天光と戦っていた。

 強大な力であるゴーレムが、夜天光を倒した。それだけで自信となったのだろう。ゴーレムマスターたちは、誰も天使を恐れていない。

 すると、モルガン整備工場からメガネを掛けた男が出てきた。


「はーっはっはっは!! さすが我の設計したゴーレム!! さぁ、天使たちを一掃するのだ!!」

「に、兄さん!! まったくもう、危ないから下がって!!」


 モルガン整備工場のモルガンと、妹で技師のメイカだ。

 ゴーレムバトル大会で優勝したことで、その才能と技術を認められたメイカとモルガン。若い二人はパープルアメジスト王国を支えていく技術者となるだろう、そう言われていた。

 モルガンは、足下に転がる金属製の球体こと、ゴーレムの『キュータマ33号』の上に立つ。


「天使など怖くない!! 我が友人たちのがよっぽど強かったぞ!!」

「確かに。兄さんの言う通りですね」


 メイカの傍に、真紅の犬型ゴーレム『シラヌイ参型』と、緑色の狼型ゴーレム『カミカゼ丸』が並び立つ。メイカは二頭を撫で、力強く言った。


「あの人たちに、この子たちを見せてあげたいので……ここは切り抜けさせていただきます!!」


 二頭のゴーレムは、唸り声を上げて夜天光に襲い掛かった。

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お読みいただき有難うございます!
脇役剣聖のそこそこ平穏な日常。たまに冒険、そして英雄譚。
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