登場人物・八、九章
《第八章》
マーマレード
温泉郷ユポポ・冒険者ギルドの長。
オレンジ色の髪を団子のようにまとめ、葉っぱのような簪を付けていることから頭にオレンジをくっつけたような髪型になっている。好きな色はオレンジで、服や小物もオレンジ色に統一している。
冒険者であり『ゴーレムマスター』で、昔は凄腕だった。
ゴーレム操縦の腕前は今なお衰えていない。
専用ゴーレムは『実装型』の白銀級【オレンジ・ブラスト】
ケイン
温泉郷ユポポを拠点にゴーレムマスターとして腕を磨いている少年。
自分が選ばれたゴーレムマスターだと高をくくり調子に乗っていたせいでフレアの怒りを買う。だが後に和解し、まっとうな道を歩きだす。
ゴーレムマスターとしての腕前は初心者。まだまだ訓練が足りない。
専用ゴーレムは量産型で『攻撃型』の【ゴーレム・一型カスタム】
アルコ
ケインと行動を共にするゴーレムマスターの少女。
フレアの怒りを買い呪術をモロに受け、口の中が口内炎だらけになる。
だが後に和解。ケインとは同期のゴーレムマスター。
専用ゴーレムは量産型の青銅級で『防御型』の【ゴーレム・二型】
エミリー
ケインと行動を共にするゴーレムマスターの少女。
フレアたちにゴーレムとは何たるかを説明してくれた。
専用ゴーレムは量産型の青銅級で『支援型』の【ゴーレム・三型】
ハドラエル
聖天使協会十二使徒『音』のハドラエル。
チャラい風の男で、上半身裸に十二使徒専用ローブを羽織っている。顔中にピアスやアクセサリーを付けた天使っぽくない天使。
十二使徒での役割は『諜報担当』だが、けっこう不真面目であまり仕事をしない。だが戦闘力は高い。
ドビエル
聖天使協会十二使徒『夜』のドビエル。
硬い神父風の天使で、十二使徒での役割は『軍師』なのだが、大きな戦闘が殆どないのでけっこうヒマ。
非常に頭脳明晰で天使でも一、二を争う頭脳。
ちなみに、天使の量産化を確立させたのはドビエルで、量産型天使は全てドビエルの細胞から造られている。ドビエルがいるかぎり量産型天使は無限に現れる。
◇◇◇◇◇◇
《第九章》
モルガン
フレアたちが工業都市エルモアで出会った青年。
『モルガン整備工場』というゴーレム整備工場を経営している。
ゴーレムの図面を引くことに関しては天才。だが、非常に不器用なのでゴーレム製造の腕がない。
カグヤの脚に惚れ、オリジナルゴーレムを完成させる。
ゴーレムバトル大会で優勝後、エルモアに戻って工場を建て直し、店舗を構えてゴーレム販売事業に乗り出して成功を収める。
好みの女性タイプはふっくらお姉さん系。
メイカ
モルガンの妹。ゴーレム整備や制作のプロ。
アイシェラやヤンガース、腕のいい技術者しか気付いていなかったが、ゴーレム製造の才能と腕前はピカイチ。製造の難しい『実装型』をスクラップから一晩で二台組み上げたり、アイシェラ専用ゴーレム『ブル-パンサー』に数十のギミックや武装を搭載して組み上げるなど、才能だけならラングラングラー博士をも上回る。本人は自覚がなく、モルガンも気付いていない。
フレアとカグヤに、シラヌイ弐型とハヤテ丸のパーツから造った置物をプレゼントした。
ゴーレムバトル大会優勝後は、仕事が溜まって忙しいらしい。
ヤンガース
工業都市エルモアで一番の企業『ヤンガース整備場』のトップ。
小物臭いが優秀な設計士であると同時に整備の腕前も高く、ゴーレムバトル大会やオリジナルゴーレム大会で毎年優秀な成績を残し、優勝経験もあった。
メイカの腕前を瞬時に見抜き、自社に引き入れようとする。何度か話をしているうちにメイカに惚れてしまい、歪んだ愛情に変化していった。
最後、ラングラングラー博士にモルガン整備工場への復讐心を利用され、新型実装型ゴーレムの被験者となり、肉体が負荷に耐え切れず死亡……哀れな最後であった。
ラングラングラー博士
特級冒険者序列六位『魔動探求狂学者』ラングラングラー・マッドサイエンティスト・デ・ラノ・スパンキーデンジャラスとクソ長い本名。フレア曰く『クレイ爺さん』で、ぼさぼさで中途半端に切りそろえた白髪にデカいゴーグル、汚れた白衣を着て、短パン半袖シャツにサンダルの老人。
ゴーレムの父で開発者。黄金級ゴーレム全十二体の作者で、誰もが認める天才。
だが、命の尊さをまるで理解せず、ゴーレムの機能が停止するのと同程度にしか考えていない。本人は無自覚だがゴーレムの実験で何人も死んでいる。
自身の命にすら無頓着で、フレアとカグヤの本気の殺気もまるで効いていなかった。
フレアは何を言っても無駄だと理解。ヒトの心の欠落を理解した。
フレアから第六地獄炎の呪いを受ける。
その後、自宅にあったゴーレムに頭を叩き割られた状態で発見され死亡が確認された。ゴーレムが操縦された形跡もなく、自宅に賊が侵入した形跡もない不審死だったという。
第六地獄炎の呪王『六天魔王タケジザイテン』
黒い炎の魔人。呪術師が使う呪いそのもの。
まだ声しか聴いていないが、ヒトの心を理解したフレアに真の呪いを授けた。
ドミニク
黄金級ゴーレム『獅子座』の操縦者。
最強のゴーレムマスターの一人で、カグヤと激闘を繰り広げたが敗北。
自分はまだまだ強くなれると気合が入り、日夜修行に励んでいるらしい。
レイニーゼ
黄金級ゴーレム『水瓶座』の操縦者。
最強のゴーレムマスターの一人で、フレアと激闘を繰り広げた。
ものすごい美女。実はパープルアメジスト王国のお姫様で、身分を偽っていた。
ラングラングラー博士の訃報を聞き、ゴーレム・エンタープライズの社長に就任することになる。これを機に、影響力の薄い王族の立場を復活させたとか。
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《暁の呪術師》
ムトニエル
聖天使協会十二使徒『幻』のムトニエル。
十二使徒での役割は『予言者』で、天使の神『アメン・ラー』の声を聴く役割。
全身をローブで覆い、口元しか見えない。アルデバロンですら素顔を見たことがなかった。
正体は、呪術師。
呪闘流八極式種第一級呪術師ハイシャオ。フレアとは少し違う呪術の使い手で、黄色い炎を操る。
目的、正体共に不明。
クシエル
『懲罰の七天使』のクシエル。
懲罰の七天使では『預言者』で、黒天使の神の声を聴く役割だった。
正体は呪術師。
呪闘流八極式幻種第一級呪術師ジョカ。フレアとは違う系統の呪術師。
年齢は十九歳ほどの美女。紫の炎を操り、甲の型を使いフレアの拳を防御した。
目的、正体共に不明。
イアカディエル
『裏切りの八天使』の一人イアカディエル。
役割は預言者。堕天使の神の声を聴く役目を持っていた。
正体は呪術師。
呪闘流八極式曲種第一級呪術師ハクレン。フレアとは違う系統の呪術師。
年齢は十四歳ほどで、ゆるゆるのローブを着ているせいで胸元が見えている。だが本人は全く気にしていない。
目的、正体共に不明。
セキドウ
呪闘流八極式焔種第一級呪術師セキドウ
第一地獄炎を操る呪術師。焔の型という地獄炎と呪闘流を合わせた真の使い手でフレアを圧倒した。
赤髪を逆立てた少年で、フレアより少し年上。
フウゲツ
緑の炎を操る呪術師で、フレアとセキドウの戦いを止めた。
フレアよりやや年上の美少年。目的、正体共に不明。
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『呪闘流』
地獄炎の管理者である呪術師が編み出した闘技。
基礎四大行を収めた後に『八極式』という七つの炎に合わせた型を習得し完成となる。型は自身に合ったものを呪力の波長によって決める。
基礎四大行
甲の型・防御の型で、呪力により全身を引き締める技が多い。
流の型・受け流しの型で、技の流れを変える。
滅の型・攻撃の型で、拳や蹴り技。
蝕の型・呪術による型で、他者を呪う技。
基礎四大行には奥義となる『極』があり、習得は非常に困難。
奥義を会得せずに八極式を学ぶのが主流。それくらい奥義は難しい。
ちなみにフレアは四種全て習得している。
八極式
焔の型
?の型
烈の型
曲の型
?の型
?の型
幻の型
八極式なのに七つしか型がない。その理由は不明。




