登場人物紹介・第一章
ヴァルフレア 通称フレア。16歳
地獄の炎が燃え盛る『地獄門の管理者』である呪術師の生き残り。
生まれて間もなく両親と死別し、その後は呪術師の村の人たちに育てられた。
先生から武術と呪術を習い成長したが、地獄門に捧げられる生贄に志願し、その命を散らした……が、なぜか死ななかった。
それだけじゃなく、地獄の炎を全て喰らってしまい復活。地獄門から出てきたら千年も経過してしまい途方に暮れ……ることはなく、今度は自分のために生きようと冒険に出かける。
プリマヴェーラ 通称プリム。16歳
七つの大国の一つホワイトパール王国の第七王女。
王位継承権を捨てて国を捨てたが、他の王位継承権を持つ兄や姉に狙われることになる。
婚約者のいるブルーサファイア王国に亡命する途中でフレアと出会い、護衛を依頼した。
フレア曰く「無自覚な悪女・敵を作りやすいタイプ」らしい。
アイシェラ 17歳
プリムの護衛で聖騎士。フレア曰く性格がクソの変態。
きっちりかっちりした女騎士。実力もあるホワイトパール王国の騎士だったが、プリムが国を捨てると言ったら迷わず付いてきた。プリムが引くくらいプリムを溺愛している。
フレアの強さは認めているが正直気に入らない。いろいろ理由はあるが最も気に入らないのがプリムと自分の裸を見られたから。
ぶっちゃけ、ブルーサファイア王国に亡命することをよく思っていない。本人はプリムと二人で子を儲け幸せな家庭を作ることを夢見ている。
シラヌイ 2歳くらい
フレアが馬屋で買った白犬。というか野良犬。
馬屋のおっちゃんを助けるためにした行動だったが、結果的に飼うことになってしまった。
プリムとフレアに懐き、アイシェラが触るとめっちゃ唸る。
道具屋のおばあちゃん。
フレアたちが最初に立ち寄った村の道具屋。フレアにいろいろ教えてくれた。
大昔、その美貌で何人もの男を虜にした元暗殺者。全身に暗器を仕込んでターゲットを必ず仕留めていた『ビューティー・ビー』と呼ばれた女王蜂……という今後役に立たない設定がある。フレアに暗器の一つを譲った。
宿屋のおっちゃん。
フレアたちの怪しさに宿泊を断った。でも弁当を作ってくれたり毛布をくれたりとけっこう優しい。
実は元殺し屋。道具屋のおばあちゃんに命を救われた過去があり、彼女に弟子入りした……という今後役に立たない設定がある。
ズリエル
聖天使教会に所属する天使。
聖天使教会十二使徒・『土』のズリエルという超強い天使だが、見た目と態度で部下や下級天使にも舐められる毎日。禿げ上がった頭に瓶底メガネ、でっぷりしたお腹にダラダラ流れる汗、そしてキツい体臭を持つ。
書類仕事がメインで前線には出ない。他の十二使徒の仕事もいつの間にか肩代わりさせられている超苦労人。彼女募集中。
アルデバロン
聖天使教会最強の天使。
聖天使教会十二使徒・『極』のアルデバロンという超強い天使。
モーリエ
聖天使教会所属・第十二階梯天使。
最も低いランクの天使だが人間では太刀打ちできないほど強い天使。
フレアが初めて戦った天使。地獄の炎の最初の犠牲者。服も髪も毛も燃やされ、呪術で口内炎や虫歯、急性胃腸炎や偏頭痛という地獄のフルコンボを喰らって苦しんでいる。
ちなみに天使は病気にならない。なので呪術がめっちゃ効く。
馬屋のおっちゃん。
西の町で馬屋を営むおっちゃん。病気で片足を切断したという過去を持つ。
モーリエに町が襲われ、店の馬が全て二束三文で買われ、義足を折られてしまい意気消沈。だがフレアに救われた。
実家は道具屋。実家に帰った彼を待つのは、元暗殺者のおばあちゃん……なのかどうかはわからない。