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駄目人間と足りない機械  作者: ミニマム
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また明日にしよう


「ただいまー…」


あぁ、毎度毎度思うけど

我ながらこの家の汚部屋っぷりは引くわ…


私が御世話になった寮を出て自立生活を始めてから約一年半

寮でたっぷり培ったと思っていた自立力は幻だったのかもしれない


「あそこでも職員に甘えっぱなしだったもんな」


呟いてみても、返してくれる人もいないし

まぁ、気楽と言えば気楽だけど、自分の駄目人間さが

もろにわかってしまって、ちょっと、いや、だいぶ息苦しい。


前に住まわせて貰っていた寮は、週一回の部屋点検があった。

だから部屋点検がある度に、なんとか見映えの良いように片付けて

ギリギリ合格ライン。職員には毎回アドバイスと課題を貰った。


「今となっては良い思い出だなぁ」


近々感謝とお礼を伝えに挨拶に行こうと思っているが、

気づけばもう一年半だ。

次の休み。次の休み。と引き延ばしにしてしまっていた。

結局そんなもんだったんだよ。と誰かにバサッと切り捨てられたら、きっと私は反論できない。

多分、何を言っても言い訳になってしまうんだろう。

行動しなければ、現実にはならない。

あの子達は元気にしているだろうか。


「次の休みは絶対に。」


菓子折りとコーヒーのギフトセットでも持って行ってこよう。

明日仕事の帰りにどっかのお店で目星つけておこうか。

とりあえず、明日早いから今日はもう寝て

うん。また、明日考えよう。

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