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パラレルラインの彼方の君へ  作者: 祭人
第四章 それぞれの告白
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第二十六話 ミチル

 秋の紅葉に染まる京都。


 K造形芸術大学情報デザインコースのPCルームでの実習中、天野ミチルは液晶画面に映る画像処理アプリケーション『PhotoShop』の操作をしていた。だけど先日から、講義や製作実習にまるで実が入らない模様だ。

 

 PCの液晶画面から目を反らす。

 ペンタブレットの左横に置いた紅いスマートフォンをじっと見つめ、ため息混じりに想いに耽る。


 高校の卒業式、校舎の屋上で聡史に抱きしめられた時のこと。

 夏の花火大会で、彩音に恋の悩みの相談をされた時のこと。

 その日以降、ずっと美緒からの書き込みがないLINEグループのこと。

 そして――淳のこと。

 

 みんなの為に、自分にできることはなんだろう。彼女は、そればかりを考えていた。


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