閑話 国王と王妃の世界旅行
おまけ的ななにかです。
国王と王妃の世界旅行①
「エジプト到着!スフィンクス可愛い!」
「あれは可愛いものなのか……?それにしても暑いな」
「そりゃ赤道から近いからね。そういえばピラミッドって、王様のお墓何でしょ?同じ国王として、こういう墓に入りたいと思う?」
「うむ……君が将来的に一緒に入ってくれるならどんなものでも構わないな」
「うーん……ごめんまだお墓に入ることは考えたくないや」
「ははは、私もだ。今君と生きてるこの幸せがずっと続けばいいと思っている」
「はいはい。じゃあもうちょっと頑張って生きてこうねー」
国王と王妃の世界旅行②
「イタリア到着!ピザ食べようピザ!」
「ああ。イタリアは風景がとても綺麗だな」
「コロッセオだ!よし、勝負しようか」
「君と私で勝負と言われても、ゲームしか思いつかないな」
「あはは、確かに……懐かしいね。昔はよく家にきてゲームしてくれたのに」
「王位継承してからは忙しくてね……帰ったら久しぶりにやるかい?」
「そうだね!姉さんも誘ってやろう!約束だよ?」
「ああ。約束だ」
「あ、約束といえばさっき知らない人が家で本格イタリアピザ食べさせてくれるって言ってたよ!行こ!」
「……君は気づいてないようだが、それはナンパだ。ついて行かないように」
「えー……本場のピザ食べたかったのに〜」
「それならあそこの店に入ろうか。従者が新婚旅行で行って、美味だったと言っていた」
「へぇー!いいね、行こう!」
国王と王妃の世界旅行③
「イギリス到着!ビッグ・ベン!!」
「こちらも見事だな」
「イギリスに来たらやっぱりフィッシュアンドチップス食べたいね。イギリスの料理って本当に美味しくないのかな?そこら辺の店で食べて確かめてみようよ!」
「そう言うと思ったよ……あ、じゃああの店はどうだい?」
「いいんじゃない?なんとなく歴史ありそうだしね。あそこいこう!」
「(従者に隠れ家的名店も聞いておいて本当に良かった……)」
国王と王妃の世界旅行④
「カナダ!大自然!滝!強そう!」
「ふむ、雄大だな」
「カナダと言ったらメイプルだよね!何にかけても甘くて美味しい」
「お土産に丁度いいな。お義父さんとお義母さんも甘いものが好きだろう」
「そうそう!紅茶すっごく甘くして飲むよねあの二人。よーし買ってこうか!」
国王と王妃の世界旅行⑤
「日本到着!忍者いるかな?」
「忍者はスパイのようなものなんだろう?いたとしても隠れているのではないか?」
「そっかー。……あ、でもあそこに「忍者体験教室」ってあるよ!やってみよう!」
「ほう……それは面白そうだな。行ってみるか」
「そういえば、昔忍者が主人公の漫画を読んだことあるなー。影分身の術使えるようになりたい!」
「私も影分身をして全員で一気に仕事を片付けたいものだ……」
「……帰ったら手伝うよ」
国王と王妃の世界旅行⑥
「中国到着!!パンダ可愛い!!」
「日本とは似てるようでまた違った街並みだな。面白い」
「うちにもパンダ欲しいな……外交する?」
「少し、いやかなり予算が高すぎるが……まあ、国民は喜ぶだろうな。帰ったら大臣達と相談してみるか」
国王と王妃の世界旅行⑦
「あーあ。世界一周旅行ももう終わりかー。楽しかったけど、あっという間だったなー」
「本当にその通りだ。君とあちこち見て回れるのは、随分久しぶりだった。」
「ずっと一緒だったのにゲームしなかったのも初めてだね」
「そうだな。君と出会ってすぐの頃、ゲームで気を引こうとしていたのが懐かしいよ」
「……きっとさ、この先どんどん老けてって、老眼になって、ゲームなんかできなくなっていくじゃん?でも、2人でいれば、ゲームできなくても楽しく暮らせるんだろうな」
「……なんだか随分と可愛らしいことを言うではないか。でも、その通りだと思う。どこにいて、何をしても、君といればきっと楽しい。仕事であまりゆっくりできない日もあるが、これからも私と生きて欲しい。」
「ふふ、こっちこそよろしくね」
次回は白雪達に話が戻ります




