始まりの違和感
楽しんでください
春過ぎてなつきたる、そしていま
紅葉と荘厳なる建物に囲まれ古都
に学生生活最後の旅行へ気の置けない
仲間と罰ゲームの激辛饅頭を食わせながら
一人の生徒は楽しんでいた、この一瞬を。
女子生徒 1:「春樹ババ抜き強すぎ、クラス最強なんじゅない?」
男子生徒 1;「本当だよな。どれだけポーカーフェイス頑張っても
誰が上がるか負けるかだけじゃなく種類まで当てるんだから」
春樹 :「そんなことないよ。僕上野先生にいつも負かされてるし
クラス最強は上野先生だよ。」
女子生徒 2:「絶対春樹だって
それにしても不思議な先生だよね
教えるのはうまいし、荒事にも強い
そのうえ生徒から大人気で
町で歩けば衆目を引くほどの
イケメンなのに恋愛のうわさ
全く聞かないよ」
男子生徒 2:「生徒に迷惑をかけないとか、
授業に支障がないように
ってことじゃないの
そういう噂って立つと
女子から面倒な質問攻撃を
受けることになるし」
女子生徒 1:「それじゃあ、女子が存在している
だけで迷惑かけてるみたいじゃない」
男子生徒 2:「この件に関しいてはそうじゃないの?
どう思う春樹?」
春樹 : 「それは言い過ぎだと思う」
女子生徒 2:「だよね春樹
あんたババ抜きの罰ゲームに
女子の怒りも入った激辛饅頭
食らいなさい」
男子生徒 1 「それお前が食いたくないんだろ」
こんな楽しい時間が自分の周りで起きていてよいのだろうか
と心配になるほど春樹は考えてしまうほど
この心地良い感覚に体がいっぱいになっている
突然にちらつく違和感それを放つ人物は
女子生徒 2;「あっ、上野先生だ」
女子生徒1: 「ほんとだ。なんでそとにいるの?」
今の時間は夜の8時前後眠るには早いといっても
外に夜の紅葉狩りに行くには外は寒すぎる
確かに奇妙だ
春樹 :「後をつけてみよう」
男子生徒 2;「よっしゃ!
消灯までに部屋に帰ってこないと
教頭に大目玉食らうけどな」
こうして春樹は踏み込んでしまった
人智を超えた何かの口の中に。
物語第1章です