姉弟は義理でも似ている所はあるんです?!
こんにちは!夜狐です!第二話、、、かなり視点が変わっています!引きこもりでも小説家になれますか?!第二話どうぞお楽しみくださいね!
僕が小説の挿絵を書き始めたのは二年前からだ。
ある日、学校で趣味の絵を描いていると友人が
「お前、本の挿絵描けば?欲しい絵を完璧に書いてくるだろ?」という提案でペンタブを購入しイラストレーターを始めることとなった。
「むっりだぁ〜、何?この先生、キャラの設定が殺伐としすぎてイラスト描けないじゃん!」
家のひと部屋で僕はそんな弱音を吐いた。
僕はもう一度、要求されているイラストの説明文を読み返した。
「獣耳系で髪は白色、目はオッドアイで右が青で左が緑
的な感じで女性でお願いします。」
僕は脳内でもう一人の僕と会話する。
「意味わかる?どんな感じに描けばいい?その注文だと胴体が描けないんだけど?」
裏の僕の答えは
「詳しく教えろと言うか、適当に描けばいいじゃないか」
という答えだった。
無理である、中学二年生が小六から始めた仕事でこの要求である。もう少し詳しく欲しいものである。
ふと、時計を見ると深夜の二時を回っていた。
今日もお姉ちゃんの所に行かなくてはと部屋を出る。
やはりお姉ちゃんは出ても来ないし答えもない。
強いていえばパソコンの打ち込む音が僕のノックに返事をしてくれている。悲しい限りであるが
部屋に戻り僕はペンタブのタッチペンを持ち空中にペンを滑らせ想像するものを描く。難しい、、、
1時間後
「ふぅー後は先生に送ってOKが出ればいいなー」
とパソコンをキーボードの方に切り替えメールを打ち込み始めた。先生からの返事は朝になってからだった。
「ありがとうございます。ヨウラ先生!ですがもう少し体を細くしてください。小説の方は大体の終わりました。ヨウラ先生の方は終わりましたか?」
終わるはずがない。何故なら今回の挿絵要求全てに新キャラが入っているからだ。もう少し細くしてと、すべて書き直しになってしまった。心身共に疲れきっていた。
とある一軒家で一人の引きこもり小説家と一人の中学二年生イラストレーターの二人の姉弟は姉弟共に朝から死んでいた。
「おおお…土曜でよかったァァァ!!」
僕はその歓喜の声を部屋中に響かせていた。
「………土曜日だ…」
わたしにとって土曜日は地獄の門が開き一日で閉じる日である。
「ピコん」
メールの受信音にわたしは絶望を感じた。編集の笹原さんからだった。
「今日、イラストレーターとの打ち合わせがありますのでいつも通りの時間帯にお願いしますね!」
ああ、これだけは逃れられない。
逃れようにも逃れられぬ打ち合わせ、イラストレーターさんとは初の小説の時から挿絵を担当してくれていた。
わたしにとって大事なパートナーであるが毎度打ち合わせで言い合いを起こす。
それが二週間に一度打ち合わせをおこなう。
「また言い合いになっちゃうのかな?」
とわたしは不安と楽しみを混ぜた言葉を発してしまった。
「コンコン」
わたしは土曜日の死にそうなテンションのせいで間違ってドアを開けてしまった。
今回は引きこもりでも小説家になれますか?! 姉弟でも似ている所はあるんです?!を読んでいただきありがとうございます!第二話は第三話へと続く伏線のようなものを入れていった話で上手く次回読みたくなるような終わりに出来ましたかね?次回は少し遅れてしまうと思います!