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GOD騎士(ゴッドナイト) 〜人間=俺=新米神様〜  作者: ミヤザキング
第1章 『一匹狼の戦姫』
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第1章1 異世界転生

最初は簡単に『始まりの章』を説明していますっ! 詳しく見たかったら『始まりの章』をチェックよろしく♪


始まった『第1章』をよろしくお願いします!



俺の名前は鶴木琉生(つるぎ るい)。高校2年の17歳だ。認めたくないが彼女歴0。告られたこともない。

そして、俺は引きこもりだ。理由は、まあ、学校というものがつまらないからだ。決められた事をやり、決められた事の中で生活する"学校"。俺はその場所が好きではない。だから、家の中にいた方が楽しい。なにせ、自分の好きなことが出来る。だから、俺は趣味に打ち込んでいる。

俺はちょっとしたゲーマーでゲーム界では少し有名なプレイヤーだ。『ツルギ・ルイ』。ゲームでのユーザー名などはこれでいく。本名だが、全然カタカナにすると、違和感がないところがこの名前で良かったと思っているところだ。さらに、俺は一応、学力も運動能力もそこそこ高い。当然、学校のテストには行っていないが、まあ、真面目にやれば上位を狙えるのだろうが......。



そして、俺はある春の雨の降る日、死んだのだーー。



まあ、正確には生きているのだけどね。なんか助かっちゃたみたいなのだ。理由は知るわけもない。いつか分かるといいなーー。

それで、今、俺たちは『生と死の狭間』から抜け出し、最後の世界、通称『ラストワールド』へと向かっている。そう、俺たちはその世界を救うために"転生"させているのだ。なんか、よくは知らないがゼウスっていうおじさんに、あっ! あんまりゼウスの前でこんなこと言うなよ? あいつ、めっちゃ強いから。でも、ゼウス曰く、この『ラストワールド』以外の全ての世界はもう破壊されてしまったのだ。それは、俺らの世界も同じことだ。『魔王軍』っていうクソ野郎共に破壊されちゃてね。神様やいろんな人たちがそれらを止めようと頑張ってくれたんだけどね、負けてしまった。その中でも『魔王軍サタン』はかなりの強さらしい。奴らの中のラスボスだ。そして、そのラスボスには優秀な幹部たちがいるらしい。そいつら全員を俺らは今から、ぶっ飛ばすために異世界へと行く訳だ。一応、俺たち以外にも転生者たちはいるらしい。ゼウスが各世界が破壊される寸前に沢山の強者たちを強制的に"転生"されたのだから。その中の一人が俺たちって訳さ。まあ、色々と理由があってね。まあ、これは俺は自分から行くって決めたことだしね。約束したんだ。あの子とね。


あっ、そういえば、俺はなぜ俺たちと言っているのか、気になるよな?


まあまあ、話そうではないか。結論から言うと俺の中には神様がいるんだ。名前は『フィア』。めちゃくちゃ頼りにならなさそうな無能でおっちょこちょいな可愛いロリ神様だ。見た目は十二歳くらいで、髪は白銀色、とても可愛らしい顔つきをしている。でも、魔法に関しては全くの素人。まあ、俺も魔法なんて使ったことないし、どういうものなのかも全然知らない。そりゃ、そうだわな、俺らの世界って魔法なんて無いもんな。でも、この神様は多分、かなりの実力はあるのだろうが。あ、ちょっと俺は知ってるんだ。この神様は冥界を半壊させる程の実力がある事を。もう一年前に半壊させちゃったし。まあ、そんな実力をあれ以来使ってないのは何となく分かる。そんなロリ神様が『フィア』なのだ。



《ねっ! ルイッ! 何言ってるの? そ、その"ロリ"とか、意味が分からないんだけど、嫌な感じするんだけど?! フィア、怒ちゃうんだからねっ! ぷんぷんッ!》


ーーすまん、すまん、まあ褒めてるんだぞ、フィア、世の中にはそういう類の人たちもいるんだからねーー


《そ、そうなの? な、ならいいよっ! ごめんね、ルイ》



そう、俺たちはこのように意思疎通が出来るのだ。しかも、これは、"感情"、"記憶"などなど多分ほかにもあるのだろう。これらも疎通される。何故、こうなってしまったか。それは、簡単に言うと、俺とフィアは、電車事故にあったんだ。そこで、死んだ。正確には"生と死の狭間"で助かったみたいだが。まあ、その時に、俺とフィアはよくは分からないが、"一心同体"になってしまったという訳だ。そして、何故か知らないが俺の方がこの神様よりも主導権を握ってしまったらしく、フィアは今も俺の中で生きている。そうだ、この子のお陰で髪の毛が白銀色になってしまったのも見逃すことの出来ない事実だ。なんか、日本人としてもう自分を見ることはできない。どこの国の人ですかーー?って聞かれそうだよ。警察とかに。もう、本当に神様は楽でいいよ。


《なんか言ったかな? ルイ君? 君はフィアを救ってくれるって言ってくれたもんねッ!》


いやいや、大丈夫だって。もちろん、フィアの言う通り、俺はフィアを救いたいんだ。そして、それはフィアも同じだ。そう、俺はこの神様の過去を知ってしまった。悲しく、悔しく、苦しい過去を知ってしまった。たくさんの人たちを殺してしまったことを知ってしまった。これは、さっき言った"記憶"の共有ってやつだ。はっきり言うとこの神は罪のない人間たちを一瞬にして消してしまった。殺人神と言ってもいいだろう。しかし、その事と同時に俺はこの神様の"感情"も知っている。フィアはみんなを幸せにしたかった。幸せにしようとした。人を殺すつもりなんてなかった。みんなを掬いたい。助けたかった。でも、フィアは"無力"だ。そして、前までは"お馬鹿さん"だった。でも、今は違う。俺は恥ずかしながら、フィアを、すぅぅ、やっぱり恥ずかしいな。


《もうっ! フィアが言うわっ! こんなフィアをルイは救ってくれたの、あんなどうしようもないフィアを救ってくれたのっ! だから、フィアはもう悲しまないっ! みんなを救うためにフィアは戦うっ! そう決めたのっ!!!》


そう、フィアはもう諦めない。みんなを救うために頑張っていくと決めたのだ。


しかし、はっきり言おう。フィアは『新米神様』だ。本当に神という仕事を何もしたことがない。一応、本当に一応、一年間、神様として俺らの世界を管理してくれてたみたいだけど、まあ、仕事しないで、引きこもっていたから、実質神様経験ゼロと言うことになる。まあ、引きこもってしまったことにはもの凄くめんどくさい説明と出来事があってのことだから、この際、フィアを責めないで欲しい。

まあ、責任は取らないといけないけどね。だから、全ての世界を破壊し、沢山の本当に沢山の人たちを殺した『魔王軍』を俺たちは許さない。絶対に倒してやる。そう決めたんだから。


そんな訳で俺は『ラストワールド』へと旅立つのだ。



※※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

異世界への扉を開いたルイは、『光』に包まれていた。その瞬間、ルイとフィアの意識は無くなった。ルイの視界は閉じたのだった。その間、ルイたちは無意識に導かれるようにその扉の奥に広がる空間を歩いていた。もちろん、ルイとフィアには意識はない。周りには『光』『光』『光』『光』『光』しかない。さすがだ。これが"ゴッドゲート"なのだろう。

その歩き続けるルイには入った瞬間から、遠く離れた所にあるもう一つの扉見える。厳密には本人には自覚がないのだが。そして、その扉との距離はどんどん縮まって行く。そして、ルイはその扉に辿り着いた。次の瞬間、ルイはそのドアノブに手をかける。そして、ルイはその扉を開けた。開ける世界からはまたこの空間の『光』とはまた違う『光』が入ってくる。


そして、その瞬間、ルイを包んでいた『光』が消えていく。それは、ルイの足の指から徐々に上へ上へと解放していく。


そして、ルイの体を包み込んでいた『光』が無くなった瞬間、ルイとフィアの意識は戻ってくる。そして、ルイには閉じてられていた視界が戻ってくる。



『来たんだな、俺は、俺たちはっ!』



ルイは静かにそう呟いた。でも、顔は暗くはない。そして、まだまだパンツ一丁でいる。早く服を着させてあげたいものだ。多少の不安は確かにある。でも、そんなものよりもルイには期待の気持ちが高まっている。目の前に広がる異世界。それは、フィアも同じなのだろう。ルイにはフィアのワクワクする気持ちも伝わってくる。そして、ルイには五感が戻ってくる。その最後にはルイの視界が戻ってくる。目の前にあった『光』は消えていく。


そして、扉の先の世界が完全に二人に見えたとき、扉の先には人が一人いた。見た目は、ちょっと年老いている。お爺さんと言ってもいいだろう。服装はというときちんとした使用人の服のようなものを身にまとっている。その老人は、ルイを見て丁寧なお辞儀をしている。そして、



「ようこそ、"ラストワールド"にお越しいただきました、転生者様」



そうルイとフィアは『ラストワールド』に転生したのだった。



ーー行くかっ! フィアっ! ーー



《うん、早く行こうよっ! ルイっ!》



そして、ルイとフィアは扉の先の『ラストワールド』へと足を踏み入れた。



始まったのだったルイたちの冒険が......。


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