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7 天翔と祈李魔

「一回やらせてくださいよ!」

皆が天翔に集まる。夢稟たちは来てないみたいで緊張は初対面が割と多いけどなんとかなるだろう。た、多分…………。

「天翔?」

いち早く気付いた神奈子に身体を支えられる。視界が真っ黒に染まっていく。身体が苦しくなり、息が上がっていく。目の前に祈李魔が居るが同じようになってる。支えてるのは霊夢か?

「…はぁ、はぁ、はぁ」

天翔と祈李魔は動悸が強く押し返していた。

「大丈夫?」

声をかけられるが脳が醒めない。

咳が出て手を見ると血に染まっていた。暗殺か、能力か?

咲夜も驚いていたし、本気の顔で心配してくれたからそれはないはず。




「酒は勘弁願います。」

「良いから飲めよ!」

癇癪(かんしゃく)おこす萃香に飲まされかけるが拳がそれを止めた。

「悪いけど飲めない年なので。」

「本当?」

「でも…そうには見えんぞ?」

「宴会終わったら弾幕、お願いできますか?」

「疲れない程度ならね。」

それを聞いて目を輝かせたのは全員だったはず。

「祈李魔?」

たまに祈李魔がボーッとしてしまうことがある。

「大丈夫?」

「分からない。ちょっと横になりたい。」

霊夢に許可を得て寝転ぶ。

「嫌な塊。」

それは天翔にも及んでいた。




「スペル三枚?!はぁ、思いやられる。」

早速、僕と霊夢で始まる。

「では、初me」

eの発音のときに時間を止める。これはスペルには入らない。個人として持ってるから。

最初に陣を三つ描いてナイフを霊夢の頭の上に置く。いきなりやると分身の可能性がある。

「!?」

頭上を掠めたナイフは木に書かれた陣に跳ね返り、背後から霊夢を詰めていく。さらに弾幕を増やしていく。霊夢は大きく右手に飛び出て回避した。

「挨拶代わりってか?」

「使うって藍に言うの忘れてた……。ま、いっか。」

そう言うと陣の左に線を書き足す。すると左手に剣が現れ、手に握る。

「スペルは取っときますよ?」

これは自己流なので。



向こうはあまり撃たずに探りに入っている。そろそろ一枚使うか?

「スペル!十層弾!」

左手はフレミングの様な格好で列を作っている弾幕をずらしていく。右手の親指で横に、人差し指と握り拳の感覚で徐々にずらす。複雑不規則に動く弾幕は辛いだろう。

「どう?」

「それどころじゃないわ!」

霊夢は大きく焦って避けていた。更に左手の小指も動かし数を増やし、縦十層、横も十層の陣のなかに不規則に動く弾幕がある状態だった。更に間を縮める。

霊夢は大きく息をすって「負けを認める」と声に出した。



「あっ………」

視界が崩れていく。

「天翔?」

倒れる寸前の天翔に霊夢が肩を背負う。

「祈李魔、祈李魔は?」

祈李魔は何事もなく居るが…様子がおかしい。

咄嗟に霊夢を押し倒した。頭上を光線が通る。

「祈李魔!!!」

天翔が大きく叫ぶと眼が覚めたように辺りを見回した。



「次?んー。神奈子さんにちょっとの借り、有りますし。」

「最初のあれ、止めてよ?」

この前に一回やったから元々する手段に持っていない。

「あっ、始まった?」

神奈子が撃つから分かったもので遅れをとり、慌てて時間を止めて回避する。

「また止めた。」

相手もこちらを少しは知っている。けど、本当の………。

「なら使わせてもらうよ!スペル………」

「き、聞こえない……」

そう口に出すも声が出ない。祈李魔も痛めてるような顔。

とりあえず…って封印食らってる!?しかも術式が誰のとも違う。

神奈子に知らせるも出来ない。ここで殺らせる三者目がいるのか。

降り注ぐ柱から逃げて、危うく転けそうになったが持ちこたえ、元々の俊敏な足で逃走しきった。まあ、100で11秒ですからね。

「?!影!?」

能力を出すために証明をつけてもらったので影があるのだが、神奈子の影がおかしかった。

僕はすぐさまスペルを切った。

「引用…ロイアルフレア!!」

神奈子は軽く回避できる。しかし、狙ってるのは『影』だ。

「声が戻ったな…」

燃え盛る炎に焼かれた影から人が現れた。

「知ってるよ。まさか神奈子の影に潜むと思ったことは無かったけどね。スペルに合わせるからかな?」

祈李魔はすぐに僕のそばに駆け寄る。

「どうするのさ?虎智(ことも) 那奈海(ななみ)?」

「鈍いわね。」

「逆に居ることは分かってるから緊張したわ。特に霊夢とやってるときはハマったらどうしようかな、とね?」

「そう言いながら拘束狙うの、読めてるよ。」

後ろから天を那奈海の辺りだけ縮めて酸素無しの拘束で縛るつもりがバレたらしい。

「でも、これでやっと果たせる。じゃあね!」

そう言ったとたん、天翔が隙間を作ってループさせる。更にチルノの能力を使って氷づけにする。

「逃げた……」

その力を解放した。主力として紫の境界の能力、咲夜の時間の能力があるが、まだまだある。

それを実感した二人は顔を見合わせた。

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