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13 練習会

半年が過ぎたある日。霊夢と魔理沙は紅魔館の一室にレミリアとパチュリー相手に向かっていた。

「何よ?話はさっさと終わらせたいのよ?」

「奇妙な人間が現れた……名はソラト。文字が天翔(これ)なのかは分からない。けど、周りの妖怪たちからは敵うはずが無いとのこと。」

「で、一緒にと?」

「ダメかしら?咲夜も来るんだけど、心強くなるから二人をと。」

霊夢は魔理沙に「イエス?ノー?」と訊いてきた。

「私はその話に乗るぜ。」

「そうなら早いこと行きましょ?場所は?」

「紫に訊いて。」

「何でよ。」

スパンと切るように霊夢が口にする。霊夢は紫と面するのが本当に苦手なのだ。

「魔理沙、お願い。」

「面識ゼロだし!」

「訊くだけじゃない!」

はたまた喧嘩、大変なことになる前に。

「ちょっと待って!幽々子が来たから。」

その時、後ろから声がして…。

「知ってるんでしょ?ソラト?」

「そこに居るよ?」

紫だった。



紫が指差した方には懐かしい後ろ姿が有った。やがてそれは近付いてくる。

「華咲天翔、ただいまです。」

「あの光は死ぬんじゃ?」

「奏心に蘇生をしてもらってですね。祈李魔は元なのであれですが。でも、ね。那奈海はどうなるか分からないけどね。」

「到着ゥー♪新聞でーす♪」

文まで来た。

「あやや?さっきまで後ろに居た天翔くんが前に……。」

「隙間を使ってショートカットしました。」

一回廻っても能力は健在なのだった。

「でも、体力は戻さないとね。」

霊夢は魔理沙を強引に引っ張ると飛んでいった。




「少しは手加減してあげたらどうです?」

「天翔みたいな化物だったらどうするよ?」

早苗は大人げない神奈子の弾幕に呆れていた。お相手は奏心。

「多分、この子も化物だけどね。そこの子も。」

目線で指したのは夢稟だ。

「半年ぶりの弾幕、どう?」

「しんどい………」

夢稟の質問に答える奏心は息が上がっていた。その一方、神奈子は余裕綽々だ。因みに諏訪子は1日通しで永遠亭に行っている。もうそろそろ帰ってくるはずだが……。

「あっ?」

奏心に傷が入った。




「か、か、神奈子!?」

煙が上がってると思えば神奈子と誰かがやっているので慌てて飛んできた諏訪子はスペルカードも準備して尚且つ迅速に向かっていた。

「神奈子!!!!」

「あれ?まずいことした?」

「さあ?」

「???」

確かにやりあっていたが練習会だ。

「勘違いは止してくださいよ。練習会ですから。」

「コイツ?」

指を指した方には夢稟だ。

「だから違うって言ってるでしょう?」

わざと怒ってる神奈子を見て、やっと理解したようだ。

「あれ?奏心さん?」

「練習会でね。私とやりあったのよ。」

文は唖然とした。

「で、何ですか?文さん。」

文は一度、神奈子に視線を送ってから話した。

「天翔が帰ってきました。」

「「「え、ええ、えええ!!!???」」」

夢稟は反応なしだが守矢の三人はヒットした。

「来た来たこっちー!」

手を振る先には慧音(けいね)と喋る天翔が居た。

「お久しぶり!皆さん!」

「え?そんな関係?」

よく知ってなかった慧音は遅れを取る。

「あれ?倒れてるのは奏心?夢稟も居ててオールスターじゃん。これはこれはね。」

彼の黒髪が懐かしい。この砕けた話し方が好き、神奈子は久しぶりの天翔に舞い上がっていた。勢いで夢稟と天翔と弾幕もするという無茶苦茶極まりない豪快っぷりも発揮。カリスマはどこへ。



二十分後…


「みすちー、どこ?あれ?守矢?」

チルノまで現れるとはなんだこれは。

「みすちー見なかった?」

「ごめんね。」

「のびてるの、神奈子??」

「そーだよ。」

ヒヤッとして片言になる。

「まだ加減が直らなくてね。ははは、はぁ。」

「チルノ、居たいた。って守矢?」

「お前ら凄い方向音痴なのか?」

「「…………」」

(や、ヤバい……逃げるが勝ちか?)



少年逃走中………

察しの良い方は僕が誰が好きなのか分かるでしょ?


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