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この空の下で  作者: 石川美由紀
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想い

翔太は詩織の左肩に右手をおき、左手を腰から詩織の後ろに添えて優しくキスをした。


軽くキスをした後にお互いを見つめ合いながら…


しばらく無言のままの時間が過ぎた。




詩織は翔太先輩が遠くに行ってしまうような予感を感じつつ、今のこの時を大切にしたいと、心に刻んでいた。


翔太も詩織さんがここをはなれて、日本に行ってしまう寂しさと病気の心配をしながら、詩織さんとの関係が此からも続くのだろうかと心配になる。




詩織から翔太に話し出した


「翔太さんありがとうございました。これで日本に行って治療をする勇気を頂きました」



「詩織さんの為なら俺に出きる事なら何でもしてあげるから、元気を出して笑顔を見せ欲しいんだ」



詩織は再び涙を流しながら

「翔太さんホントにありがとうございました」


とお礼を言った、聞いた翔太は、もう二度と会えないのかと不安を感じた。


翔太と話をしている処に尚美と信子がドアをノックして入って来た。


信子「詩織、翔太先輩お邪魔だったかしらね」



尚美「お邪魔なら、席をはずしましょうか」



翔太「お二人さんお見舞い有り難う、邪魔ではないから詩織と仲良くして話を聞いてあげて下さい、私はこれで失礼しますから」



信子「詩織、良いところにお邪魔して、悪かったね!」



詩織「ホントよ、良いところだったのに」


翔太「詩織さんまた明日お見舞いに来ますね、お大事に、信子さんに尚美さん詩織の事を宜しくお願いいたします」


尚美「木村先輩、後は私達にお任せ下さい、詩織の話し相手はいっものジョークでしますから」


信子「先輩お気をつけてね」

詩織「翔太さん、今日は有り難うございました。明日待っていますね」


「ああ、必ず授業後来るからな」


翔太は、病室をでて行った。



尚美「詩織メール見たけど日本で治療や手術するってどういう事なの」


信子と尚美にどうして日本へ行くことに成ったのかを説明をした。


信子「木村修造さんて、素敵なおじさんなんだね、詩織の為に今まで色んな応援や支援をしてくれたものね感謝しなきちゃあいけないよ」



「でも詩織が日本へ行ったら暫く会えなくなるから嫌だな」


「尚美、私も皆と会えないのは辛いけど治療の為だもん頑張って日本へ行くね」


「大好きな木村先輩にも会えなくなるよそれでも良いの?」


「信子それは言わないの、詩織も我慢しているんだから」


「そうだったね、ゴメン詩織も耐えているんだもんね」



三人でガールズトークをしていると詩織の母が入って来た。



母「信子さんに尚美さんこんにちは、いつもお見舞い有り難うね」


「「こんにちは」」



「翔太さんは帰ったの?」


詩織「二人が来たから帰りました」



信子「私達に気を使って帰っちいました、詩織に悪い事をしたのかもね」


母「そうね、私もお邪魔だからと思って席をはずしましたよ」


信子と尚美は思わず笑いだした。


信子「お母さんも一緒に日本へ行かれるんでしょう、私も行きたいな!」


尚美「信子もホームシックになったのかな?」



詩織「何なに!?信子は日本にいた期間が長かったの」


信子「だって、私は中学二年まで日本に居たんだよ、父の出張で一緒にこっちへ来たんだもの」


母「そうなの、なら日本の事は詳しいわね、詩織に色んな日本の事を教えてあげてね、日本へは小さい頃に一回行っただけだから余り知らないのよ」


尚美「そうなんだ!私も小学校卒業まで日本に住んでいたから、少しは教えてあげられるよ」


詩織「有り難う、信子に尚美、宜しくお願いいたします」


「改まって言わなくても良いから、私達は親友でしょう」


更に日本のお店やファッション、芸能人、テレビなどの話しでガールズトークは続いた。



翌日は12月2日金曜日


クリスマス休み前に期末テストが来週から始まる為に担任の先生がお見舞いに来てくれた。


担任「詩織さんおはよう」



「先生おはようございます」


元気そうで安心しましたよ、今朝は来週からの期末テストの件で来ました。詩織さんには特別にこの病室で全科目試験をしてもらう事に成りましたよ」


「えぇ!?ここで期末テストを受けるんですか?有り難うございます」



「そうですよ、遊んでばかりいないでちゃんと勉強して下さいね」


「大丈夫ですよ、信子さんが毎日授業中の写したノートを私に持って来てくれていましたから毎日勉強していましたよ」


詩織は、信子が持って来てくれたノートを先生に見せた。


担任「良く勉強してますね、これなら大丈夫みたいです、来週からテスト頑張って下さいね、日本へ行ったらどうするかも、ご両親と良く相談して下さいね」


「先生有り難うございました。期末テスト頑張ってやります、日本へ行った後のことは両親と話しをしますね」


担任の先生は詩織に、病気に負けないでいつもの明るい笑顔でまた学校に戻って来るのよ、貴女は強い娘ですから先生心配してないからね。


と言って学校へ戻って行った。


ドクターが病室に入って来た。



「詩織さんに報告が在ります。日本へ出発する日程が決まりました、12月7日にこの病院のヘリポートから直接空港へ向かいますね」

「先生ずいぶん急に日本へ行くんですね、期末テストが終わった翌日ですよ」



「病気の進行が進まない内に、それに早く治療をするために1日でも早く日本での生活に慣れる為ですよ」


「先生有り難うございました、お母さんが来たら話しますね」



「それまではしっかり期末テストの勉強をしなさいね、先程担任の先生が私の所に来ましたのでお話は伺いました」


「はい、頑張って勉強します」


「先生を初めクラスメイトさん達も1日でも早く詩織さんの復帰を願っていましたよ、病気も早く治療しましょうね」


詩織は、日本での治療を早く終わらせて帰って来ようまた皆に逢いたい、話をしたい、一緒に遊ぶんだと想いを募らせた。

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