第28話:仲間たちとのひととき
ギルドの扉を開けると、朝の活気に満ちた賑やかな声が響いていた。
「あら、健くん戻ったのね!」
受付のリーナさんが明るい声で迎えてくれる。
「はい! 新しいダンジョンを見つけたので、報告に来ました!」
俺はスマートウォッチを操作し、探索記録を開く。
「え?待って森の奥に未知のダンジョンが現れたの?」
「はい!昨日までは探索サポートにダンジョンのマークが無かったはずなのに今日探索サポートをするとマークが現れました。」
リーナさんは報告書を書きながら、興味深そうに頷いた。
「結構広かったし、魔物も強かったよ。レオンとスピアとホークがいなかったら危なかったかも。」
「ガゥ!」
「キュー!」
「ピィ!」
三匹が誇らしげに鳴く。
「ふふっ、頼もしい召喚獣たちね。詳細な地図を作るために、ギルドの調査隊を派遣することになるわ。」
「これから忙しくなるわ!」
「報酬に関しては調査隊の調査後になるからそれまで待ってね。」
「解りました。」
健はリーナさんに一礼した。
ギルドでの報告を終えた俺は、レオン、スピア、ホークと一緒にギルドの外へ出た。
「ふぅ、無事に報告も終わったし、お腹すいたなぁ。」
「ガゥ!」
「キュー!」
「ピィ!」
三匹も俺の言葉に賛成するように鳴く。やっぱり戦った後はお腹がすくよな。
「よし! 今日はちょっといいもの食べよう!」
俺は近くの食堂に向かうことにした。
扉を開けると、美味しそうな香りがふわっと漂ってきた。肉の焼ける香ばしい匂いに、スープの優しい香り。お腹がぐぅっと鳴る。
「いらっしゃい!」
店の主人が元気よく迎えてくれる。
「お、健くんじゃないか。今日は一人か?」
「いえ、この子たちと一緒です!」
「ガゥ!」
「キュー!」
「ピィ!」
主人は笑いながら頷く。
「相変わらず元気な召喚獣たちだな! 今日は何にする?」
俺はメニューを眺めながら、一番ボリュームのある肉料理を指差した。
「この特製ステーキセットをください! それと、召喚獣たち用に肉を多めで!」
「おお、健くん奮発するねぇ! すぐに用意するよ!」
俺は窓際の席に座り、レオンたちとくつろぐ。
「今日はダンジョンでいっぱい戦ったし、ご褒美だな!」
「ガゥ!」
「キュー!」
「ピィ!」
しばらくすると、大皿に乗った分厚いステーキが運ばれてきた。
「お待ちどうさま! 熱いうちに食べな!」
「うわぁ! すごいボリュームだ!」
俺はナイフとフォークを持ち、一口食べる。
「うまいっ!!!」
肉汁が口いっぱいに広がり、最高に美味しい。
「レオン、スピア、ホーク、遠慮せず食べていいぞ!」
「ガゥ!」
「キュー!」
「ピィ!」
三匹も夢中になって肉を食べ始めた。
「はぁ~、お腹いっぱい!」
俺はテーブルに肘をつき、満足そうにため息をつく。
「やっぱりここは美味しいなぁ。」
「ガゥ!」
「キュー!」
「ピィ!」
三匹も満足そうだ。
「さて、次はどうしようかな。」
スマートウォッチを操作して、ダンジョン探索の記録を確認する。まだ調べきれていないエリアがいくつかある。
「よし、明日はもう一度あのダンジョンに行こう! まだ見つけてないものがあるかもしれないし!」
「ガゥ!」
「キュー!」
「ピィ!」
三匹もやる気満々だ。
俺は席を立ち、店の主人にお礼を言って外へ出た。
「さあ、今日はもう休もう。明日からまた冒険だ!」
俺と召喚獣たちは、夜の街を歩きながら次の冒険へと思いを馳せた。




