第27話 伏兵の待ち受ける森
ダンジョン探索を終えた健たちは、報酬を手にギルドへ戻るため、森の道を歩いていた。
「ふぅ……今回のダンジョン、なかなか手強かったね。でも、光の魔石も手に入ったし、収穫は大きいな!」
「ワン!」
「キュー!」
「キィ!」
レオン、スピア、ストームも満足そうに鳴いた。
しかし、そのとき――
《探索サポート:危険検知》
健のスマートウォッチが微かな振動を発する。
「……? 何かいる?」
周囲を見回すと、森の奥で草むらが不自然に揺れているのが見えた。
「もしかして……魔物?」
健はすぐにスマートウォッチを操作し、《敵性反応分析》を起動する。
《敵性反応:4体 魔力反応あり》
「レオン、スピア、ストーム、警戒して!」
「ガゥ!」
「キュー!」
「キィ!」
次の瞬間、森の奥から素早い影が飛び出してきた。
「――ウルフ種!? しかも魔力を帯びてる……!」
4体の魔法ウルフが姿を現し、鋭い牙を剥いている。
「戦うしかない……! レオン、《シャドウダイブ》!」
「ガゥッ!」
レオンの体が影に溶け込み、一瞬で敵の背後に回る。
「スピア、《スピンキック》!」
「キュー!」
スピアが宙を舞い、回し蹴りを放つ。ウルフの横腹に直撃し、バランスを崩させた。
「ストーム、《ウィンドスラッシュ》!」
「キィィ!」
ストームの風の刃が飛び、別のウルフの動きを止める。
「よし、一気にいくよ!」
健は魔法を発動する。
「《フレイムショット》!」
炎の弾が放たれ、ウルフの足元を狙う。
「ガゥンッ!!」
熱さに驚いたウルフが後退する。
「今だ! レオン、《ファングバイト》!」
レオンが素早く噛みつき、相手の戦意を削ぐ。
「スピア、《スピンクラッシュ》!」
スピアの強烈な蹴りがウルフの体を吹き飛ばす。
「ストーム、《エアブースト》で追い打ちを!」
ストームが高速移動し、風をまとった翼でウルフを弾き飛ばす。
「これで……終わり!」
最後のウルフが森の奥へ逃げていった。
「……はぁ、なんとか撃退でたね。」
レオンたちも疲れた様子だが、健の無事を確認すると安心したように鳴いた。
「ギルドに戻ったら、ごはん食べよう!」
「ワン!」
「キュー!」
「キィ!」
こうして、健たちは強敵を退け、再びギルドへと向かうのだった――。




