第26話 巨大魔物との決戦!
扉がゆっくりと開くと、部屋の中央に巨大な魔物が立ちはだかっていた。
全身を黒い甲殻で覆われたその魔物は、四本の腕を持ち、それぞれに鋭い刃のような爪が光っている。赤い目がぎらりと光り、健たちを睨みつけた。
「うわ……めっちゃ強そう……。」
「ワン!」
「キュー!」
「キィ!」
レオン、スピア、ストームも警戒を強める。健はすぐにスマートウォッチを操作し、《魔物分析》を起動した。
《魔物分析:名称【ダーククローラー】 属性:闇 耐性:物理攻撃 耐久力:高 防御力:高 弱点:光属性》
「くっ、物理攻撃が効きにくい……けど、光属性が弱点か。どうする……?」
考えている間にも、ダーククローラーが動き出す。
「グォォォォ!!」
巨大な爪が振り下ろされ、健たちの方に襲いかかる!
「レオン、スピア、ストーム、避けろ!」
全員が素早く回避し、地面に爪が突き刺さると、そこに大きなヒビが入った。
「威力やばすぎる……! まともに食らったらひとたまりもないぞ!」
健はすぐに《戦闘サポート:回避補助》を起動する。
《回避補助:有効化――動作支援開始》
「よし、こっちも負けないぞ! レオン、《ファングバイト》!」
「ガゥッ!」
レオンが素早く跳び上がり、ダーククローラーの肩に噛みついた。
しかし、硬い甲殻に阻まれ、まるで歯が立たない。
「ダメか……! スピア、《スピンキック》!」
「キュー!」
スピアが空中で回転しながら蹴りを繰り出すが、ダーククローラーの腕に弾かれてしまう。
「ちっ、やっぱり硬いな……なら、ストーム! 目を狙え!」
「キィ!」
ストームが素早く飛び回りながら、ダーククローラーの目に向かって爪を振るう。
「ギャアア!」
「よし、効いた! 目は弱点みたいだ!」
ダーククローラーが怯んだ隙に、健はすぐに次の指示を出す。
「今だ! 一気に攻めるぞ! ストーム、《ウィンドスラッシュ》!」
「キィ!」
ストームが鋭い風の刃を飛ばし、ダーククローラーの顔に命中させる。
「ギャァァァ!」
さらにダメージを与えたが、それでもまだ立っている。ダーククローラーは怒りに震え、腕を大きく振り回した。
「くそっ、こっちもやられる前に決めないと……!」
健はスマートウォッチを操作し、《魔法強化モード》を起動した。
《魔法強化モード:MP消費増加――魔法威力上昇》
「これで決める……! 光属性の魔法はないけど、火の力で突破するしかない!」
健は魔力を集中させ、手のひらに炎を生み出した。
「いくぞ……! 《フレイムバースト》!!」
巨大な火柱がダーククローラーを包み込む!
「グォォォォォォォ!!」
炎に包まれたダーククローラーがのたうち回り、ついに膝をついた。
「今だ、レオン! 《シャドウダイブ》!」
「ガゥッ!!」
レオンの体が影に溶け込み、一瞬でダーククローラーの背後に移動する。そして、闇に染まった牙で喉元に噛みついた!
「ギャァァァァ!!」
ダーククローラーの叫び声が響き渡ると、体が崩れ落ち、ついに動かなくなった。
――――戦闘終了――――
健は大きく息をついた。
「や、やった……! 勝った……!」
「ワン!」
「キュー!」
「キィ!」
レオン、スピア、ストームも勝利の喜びを分かち合うように鳴いた。
健はスマートウォッチで魔物の残骸を調べる。
《戦利品:ダーククローラーの甲殻、魔石(闇)》
「これは貴重な素材かも……。よし、持ち帰ろう!」
部屋の奥には宝箱が置かれていた。
「せっかくだし、開けてみよう。」
健がそっと宝箱の蓋を開くと、中には小さな光る宝石が入っていた。
《アイテム入手:光の魔石》
「光の魔石!? これなら光属性の魔法を使えるかも!」
思わぬ収穫に健は笑顔を浮かべた。
「よし、これでこのダンジョンの探索も完了かな。レオン、スピア、ストーム、帰ろう!」
「ワン!」
「キュー!」
「キィ!」
健たちはダンジョンの出口へと向かった。新たな力を手にし、さらなる冒険が待っている――。




