第24話:召喚獣と共に
朝日が街を照らし、夜の冷たい空気が少しずつ暖かさを帯びていく。健はギルドの扉を勢いよく開け、中へ入った。
「おはようございます!」
「おはようございます、健さん。今日も元気ですね。」
受付のエリスが微笑む。
「はい! 今日はどんな依頼がありますか?」
エリスは掲示板を指さす。
「今朝届いたばかりの依頼なら、こちらですね。」
健は掲示板から紙を剥がし、内容を確認した。
《魔獣・ブラッドベア討伐》
報酬:7000G
「あっこれいいですね!」
「でも、ブラッドベアは強敵ですよ? 一人で大丈夫ですか?」
「大丈夫です! 俺にはレオンとスピアとストームが居ますから!」
スマートウォッチを軽く叩くと、召喚獣たちのステータスが画面に映し出された。
「そ、そうですか……くれぐれも気をつけてくださいね。」
「はい! 行ってきまーす!」
健は元気よくギルドを飛び出した。
森は朝の光に包まれ、葉の隙間から光が差し込んでいる。鳥のさえずりが心地よい。
「さあ、行くぞ!」
「ワン!」
「キュー!」
「キィ!」
レオン、スピア、ストームが健の周りに集まる。
「スマートウォッチのマップによると、この辺りにブラッドベアがいるはず……」
ガサガサッ……ドン!!
突然、目の前の茂みが大きく揺れ、赤黒い巨大なクマ――ブラッドベアが姿を現した。
「グォォォォ!!」
「うわっ、でっかい!……でも、負けない!」
健はすぐに召喚獣たちに指示を出す。
「レオン、正面! スピア、横から! ストームは上から援護!」
「ガゥッ!」
「キューッ!」
「キィィ!」
レオンが地面を蹴って突進する。
「ファングバイト!」
レオンの牙がブラッドベアの前脚に食い込む。
「グォォォッ!!」
ブラッドベアが振り払おうとするが、レオンは素早く後ろへ跳ぶ。
「スピア、いけ!」
「キュー!」
スピアが背後へ回り、強烈な回し蹴りを放つ。
「スピニングキック!」
ズドン! という音とともに、ブラッドベアがバランスを崩した。
「ストーム、目を狙え!」
「キィィ!」
ストームが急降下し、鋭い爪でブラッドベアの目を攻撃する。
「ギャァァァッ!!」
「今だ! フレイムショット!」
健が炎の弾を放つと、ブラッドベアの毛が焦げ、さらに混乱する。
「とどめだ! レオン、スピア、ストーム、いっけー!」
「ガゥッ!」
「キュー!」
「キィィ!」
三体の召喚獣が一斉に攻撃を仕掛け、ついにブラッドベアは力尽きた。
「……やった!」
健は腰のポーチからギルドの討伐証明用のナイフを取り出し、ブラッドベアの牙を切り取る。
「よし、これでギルドに報告できる!」
レオンとスピアが健のそばに寄り、ストームは肩にとまる。
「これからも、みんなと一緒に冒険するぞ!」
健は笑顔で森を後にし、ギルドへと向かった。




