表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万能スマートウォッチで異世界冒険  作者: のほほん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/32

第21話:新たな依頼!初めてのチーム戦

模擬戦の熱気が冷めると、健はギルドの掲示板に再び目を向けた。


「さて、次の依頼を決めないとな。」


レオンとスピアも横でじっと健の顔を見上げている。まるで「どの依頼にする?」と聞いているようだ。


「ゴブリン討伐か大型スライム討伐…どっちにしようかな。」


そこへ、先ほど模擬戦で戦ったトーマスが近づいてきた。


「よう、新入り。いや、もう“新入り”とは呼べねぇか。お前、なかなかやるじゃねぇか。」


「ありがとうございます。まだまだ未熟ですけどね。」


「謙虚だな。ところで、今からクエストを受けるのか?」


「ええ。次の依頼を考えていました。」


トーマスは掲示板に貼られた依頼書を眺め、しばらく考えた後、にやりと笑った。


「よし、なら俺たちのパーティーに一緒に来ないか?」


「え?」


「ちょうどパーティーメンバーが一人欠けててな。俺たちはこの《盗賊団の監視》の依頼を受けるつもりだったんだが、単独行動は危険だからな。」


健は依頼書を見つめる。報酬は15銀貨と高めだが、それだけ危険度も高い。


「盗賊団の監視…大丈夫なんですか?」


「まあ、討伐じゃなくて“監視”だからな。戦闘にならなきゃ問題ない。ただし、奴らがこちらに気づいたら、逃げる準備は必要だな。」


「なるほど…」


確かに、この依頼はソロでは厳しいが、パーティーを組めばやれないことはなさそうだ。


《探索サポート:周辺地図更新――監視地点マーカー追加》


スマートウォッチに地図が表示され、監視地点が示された。


(ふむ…森の中か。地形を活かせば、隠れながらの監視はできそうだな。)


「分かりました。ご一緒させてください!」


「よし、決まりだ!」


トーマスは満足そうに頷き、ギルドの受付へ向かう。


「依頼の受理を頼む。」


受付嬢が頷き、依頼書にサインを求めた。健も自分の名前を書き、正式にパーティーとして参加することになった。


「それじゃあ、出発だ!」


健たちはギルドを出て、森へと向かった。


「おい、新入り、戦闘サポートってのを使ってたよな。」


「え?」


「さっきの模擬戦、お前途中から動きが変わった。あれ、何かのスキルか?」


「えっと…そうですね。サポート機能があるんです。」


「なるほどな…。ま、詳しくは聞かねぇが、それをうまく活かせばこの依頼もうまくやれるかもしれねぇな。」


歩きながら、健は探索サポートを起動し、周囲の情報を確認する。


《探索サポート:周囲の環境スキャン中…》


《発見:薬草 ×3、毒草 ×1、魔物の痕跡》


「魔物の痕跡があるな。」


「どの辺だ?」


健はスマートウォッチの地図を指さした。


「この先の茂みの向こうにスライムの痕跡が。」


「スライムなら問題ねぇな。サクッと倒して進むか?」


「いえ、今回は監視が目的なので、余計な戦闘は避けたほうが…」


「お前、ちゃんと考えて行動するんだな。よし、無駄な戦闘は避けて進むか。」


森の奥へ進むと、大きな岩陰に身を隠せる場所を見つけた。


「ここなら、視界も確保できるし、隠れやすいですね。」


「よし、ここを監視地点にする。」


トーマスが双眼鏡を取り出し、遠くの開けた場所を覗く。


「いたな…あれが盗賊団か。」


健もこっそり覗くと、10人ほどの盗賊が焚き火を囲んでいた。


「数は10人…武器は剣と弓。魔法使いはいなさそうだな。」


「なるほど…でも、人数が多いですね。」


「だから戦わずに監視なんだよ。しばらく動向を見て、報告すれば報酬ゲットだ。」


そうして二人はしばらく盗賊たちの会話に耳を傾けた。


「……それで、次の襲撃は明日か?」


「らしいぜ。ターゲットは商隊だとよ。」


「おいおい、やばい情報を手に入れちまったな。」


トーマスが顔をしかめる。


「このままじゃ、商隊が襲われますね。」


「ギルドに報告すれば、護衛隊を送るはずだ。よし、これで依頼達成だな。」


「ですが…ここで放っておくのも危険じゃないですか?」


「お前、まさか…!」


健は考えた。もし、このまま盗賊団を野放しにすれば、商隊が襲われる。ギルドが対策をするまで時間がかかるかもしれない。


(戦闘サポートとレオンたちの力があれば、何とか時間を稼げるかもしれない。)


「俺たちで、妨害できませんか?」


「はぁ!?お前、正気か!?相手は10人だぞ!」


「奇襲を仕掛ければ、一時的に混乱させることはできます。それに、相手はまともな戦士じゃなくて盗賊です。意外と脆いかもしれません。」


「……チッ、お前、本気で言ってるな。」


トーマスは健の目をじっと見た後、ため息をついた。


「ったく、俺もバカだな。よし、やるぞ。だが、全員を相手にするんじゃねぇぞ。混乱させて時間を稼ぐだけだ。」


「はい!」


健たちは素早く作戦を立て、盗賊たちへと忍び寄る。


「よし、行くぞ――!」


健、レオン、スピア、そしてトーマスの奇襲作戦が幕を開ける――!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ