第16話: 新たな仲間の名前と連携訓練
朝日が差し込む宿の部屋で、健はスマートウォッチを操作しながらレオンと一角うさぎに向き合っていた。
「さて、一角うさぎを召喚したのはいいけど、名前がないままだと呼びにくいな。」
レオンが尻尾を振りながら、一角うさぎを覗き込む。一角うさぎはピョンと跳ねて、健の足元に駆け寄った。
「名前かぁ…どうしようかな。レオンみたいにかっこいい名前がいいよな。」
一角うさぎを撫でながら健は考え込む。すると、レオンが軽く吠えて健を促すように見つめてきた。
「お前も何か意見があるのか?…ん?そうだな、こいつは素早くて突進が得意だから、『スピア』なんてどうだ?」
一角うさぎはその場で跳ねて喜びを表すように見えた。
「おっ、気に入ったみたいだな。よし、今日からお前は『スピア』だ!よろしくな!」
**『スピア』**という名前を呼ぶと、一角うさぎは嬉しそうに健の足元をぐるぐる回った。
「これで一角うさぎじゃなくて、ちゃんと名前で呼べるな。レオン、スピア、お前たちと一緒ならどんな敵でもやれる気がするぞ!」
レオンは自信ありげに吠え、スピアも負けじとピョンピョンと跳ね回る。その姿に健は笑顔を浮かべた。
町の外れ、草木が生い茂る訓練場で健たちは連携のさらなる確認をしていた。
「よし、スピア!お前の突進を試してみよう。レオン、お前はサポートだ。スピアが動きやすいように隙を作ってくれ。」
健が指示を出すと、レオンが低い姿勢で素早く動き、近くの倒木を目印にスピアのためのルートを確保した。
「いいぞレオン!次はスピア、いけ!」
スピアは地面を蹴り、まっすぐ倒木に突進した。角が深々と突き刺さり、木に大きな亀裂が入った。
「おお、すごい威力だな。さすがスピア!」
健が感心している間に、レオンはさらに倒木を押し倒し、完全に破壊してしまった。
「おいおい、レオン、お前もやる気満々だな。」
スピアがレオンに跳びついてじゃれ合う様子を見て、健は思わず笑った。
次は連携攻撃の練習だ。健はスマートウォッチを使い、戦闘サポート機能で指示を出す。
「次は二人で連携だ!レオン、敵の注意を引いて、スピアが突進で仕留める作戦だ。準備はいいか?」
レオンが吠えて返事をし、スピアも角を構えた。
「よし、やってみるぞ!」
倒木を敵に見立てて、健が指示を出す。
「レオン、敵の注意を引け!」
レオンが鋭い吠え声を上げながら、倒木に向かって猛然と突っ込んでいく。その間にスピアは素早く位置を取り、レオンの動きに合わせて突進を開始。
「今だ、スピア!仕留めろ!」
スピアの角が正確に倒木に突き刺さり、完全に倒すことに成功した。
「おお、完璧だ!お前たち、最高だぞ!」
健は二人を撫でながら喜びを露わにした。レオンは得意げに胸を張り、スピアも満足げに健に寄り添った。
訓練を終え、町への帰り道、健はふと空を見上げながら呟いた。
「これで次のクエストも問題なくいけそうだな。レオン、スピア、お前たちと一緒ならどんな敵でも怖くない。」
レオンが吠え、スピアが跳ねて応える。その絆は確実に深まりつつあった。
「さて、明日はもっと大きな依頼を受けるぞ。二人とも、頼りにしてるからな!」
健の言葉に応えるように、レオンとスピアは同時に動き、彼の隣を歩き続けた。冒険はまだ始まったばかり。新たな仲間との旅がますます楽しみになっていくのだった。




