第15話: 新たな召喚、一角うさぎとの出会い
町に戻った健とレオンは、ギルドでの報酬を受け取り、防具屋へと向かっていた。冒険を続けるためには、装備の強化が必要だと感じていたからだ。
「健、最近の戦闘見てると、そろそろ軽装備じゃ厳しいんじゃないか?もっと防御力が高いやつを揃えたほうがいいぞ。」
ギルドで出会った仲間アレンが、防具屋の入口で言葉をかけてきた。
「それは分かってるけど、あんまり予算がないんだよな…。」
防具屋の店内に入ると、店主が声を張り上げて迎えてくれた。
「おう、冒険者かい?今日はどんな防具を探してるんだ?」
「軽くて動きやすい防具が欲しいんですけど…あんまり高くないやつでお願いします。」
「ほう。だったらこれなんかどうだ?軽量革鎧だ。鉄板で補強されてて、防御力もそこそこだぞ。」
健が試着してみると、体にぴったりとフィットし、動きやすさも申し分ない。
「これ、いいですね!おいくらですか?」
「お前さんには特別価格で120ゴールドだ。」
「助かります!じゃあ、これにします!」
防具を手に入れた健は、続けてアイテムポーチも新調し、防具屋を後にした。
宿屋に戻り、防具の調整をしている最中、突然スマートウォッチから音声通知が響いた。
『通知:戦闘サポートの新機能が解放されました。新たに召喚が可能です。』
「え?新機能?召喚が増えたのか?」
健はスマートウォッチのメインメニューを開き、戦闘サポートの項目を確認する。すると、そこに「新たな召喚:一角うさぎ」の文字が追加されていた。
「一角うさぎ…どんな召喚獣だろう?」
画面をタップすると詳細が表示された。
『召喚:一角うさぎ』
『特徴:小柄ながら俊敏な動きと鋭い角を持つ突進型召喚獣。主にスピードと機動力を活かした戦闘を得意とします。』
「なるほど。これは試してみるしかないな。」
健はレオンに目を向ける。
「レオン、俺たちに新しい仲間が増えるかもしれないぞ。召喚してみるから、ちゃんと歓迎してやれよ。」
レオンは少し不満げな顔をしたが、軽く吠えて了承の意を示した。
「よし、召喚する!」
健が召喚ボタンを押すと、スマートウォッチから光が溢れ、小さな白い体に一本の鋭い角を持つウサギが姿を現した。
「これが一角うさぎ…見た目は可愛いけど、強いのか?」
一角うさぎは健を見上げ、ピョンと軽やかに跳ねた後、角をアピールするように構えた。
「おお、やる気はありそうだな。これからよろしくな。」
レオンは少しだけ距離を取って観察していたが、健が一角うさぎを撫でるのを見て、安心したように吠えた。
「レオン、お前が先輩だからな。一角うさぎともうまくやってくれよ。」
翌日、森の外れで簡単な模擬戦を行うことにした。健がスマートウォッチを操作し、一角うさぎに命令を出す。
「よし、一角うさぎ!その倒木に向かって突進攻撃だ!」
一角うさぎは健の指示に従い、瞬時に跳躍して倒木に突進した。鋭い角が木に突き刺さり、倒木が割れる音が響く。
「す、すごい…こんな小さい体でこれだけの破壊力なんて。」
レオンも感心した様子で吠え、一角うさぎを見つめていた。
「よし、次は連携だ。レオン、一角うさぎと息を合わせて攻撃してみろ!」
健の指示でレオンが吠えながら一角うさぎに向かって走り出す。一角うさぎは瞬時に理解し、レオンが攻撃の隙を作ると同時に角で追撃を加えた。
「おお!いい連携だ!これなら本番でも十分戦えるぞ!」
健は嬉しそうに笑い、一角うさぎとレオンを撫でた。
訓練を終えた帰り道、健は改めてスマートウォッチを見つめた。
「これがあれば、もっと強くなれる。レオン、一角うさぎ、これからも俺と一緒に冒険してくれ。」
レオンは満足げに吠え、一角うさぎも健に飛びついて懐いた。こうして新たな仲間と共に、健たちはさらに大きな冒険へと踏み出していくのだった。




