三話 絶望
よろしくお願いします。
3話 絶望
しばらくすると屋敷に着き、門の前でマシューとたっていた。マシューと僕以外にもいろんな人がいた。
『屋敷、大きい...』
『そう....だね...』
マシューと僕は門の横に座り話していた。
すると、
『皆様!お待ちしておりましたよ!準備ができました!中へお入りください!』
顔を隠した召使いらしき人が出てきた。みんなは顔を真っ青になりながら次々と中へ入って行く。
『マシュー、僕たちも入ろう』
『うん』
僕とマシューはみんなに続いて入っていった。
そして、後ろでは重い扉が閉まる音が屋敷内に響いた。僕にはそれが絶望の音に聞こえた。
ーーーーーーーーーー
しばらく、屋敷の廊下を歩き、広い会場へと出た。そこには料理が用意されていた。
そして、そこには...
『皆様〜!よくお越し下さいました!私はこの屋敷の主のオルフォウスと申します』
『私はこの屋敷の主のポーカーだ。』
『私は妻のエリザベートと申します』
顔を隠した貴族たちがいた。
その明るい感じがまた不気味だ。
『皆様、お席にお座り下さいませ〜』
執事が椅子を1人1人丁寧に座らせる。
ほとんどの人が笑顔にしていたがとてもわかりやすく引きつっていた。
『さあ、はじめましょう!』
ーーー晩餐会を!!
ーーーーーーーー
晩餐会はとても、静かだった。みんな恐怖で体が震え、フォークとナイフが音を立ててしまうほどだった。
『皆様!お顔が真っ青!どこか具合でも悪くて?』
『あ、あ、違います!た、ただ、こんな豪華な晩餐会初めてで....』
『あら♪そうだったのね!』
声が震えるのを抑えていたが、震えが笑えてくるほど、止まらなかった。下手なことをしたら殺されるだろう。そう思っていた時、
『質問なんだが、晩餐会にきた奴らって、今どうしてんのか?』
1人の青年が聞いた。その青年は両眼を隠していた。その青年は淡々と言う
『晩餐会に呼ばれた奴はだいたい、1人しか帰ってきていないと聞いた。だから、そいつらがどうしてるのか気になる』
僕は焦った。そんなこと聞いて殺されたらどうするんだ?!僕はなだめようとした瞬間...
『あぁ、晩餐会にきた方達は晩餐会が楽しくて、帰りたくないといいだしてね、それでここに住んでいるんだ。』
と、ポーカーは言った。すると、
『あれ?君はアルベルトの弟じゃないか?』
すると、上から行方不明になった筈の兄の友人のティーヤが上の階から顔を出して僕に手を振っていた。
『ティーヤさん!!』
僕はうれしくなった。ティーヤさんが生きていたのだ。ティーヤさんは降りてきて、僕の手を握った。
『元気にしてたかい?アルベルトは元気か?』
『ティーヤさん!よかった!元気だった!兄さんは少し元気ないかな...ところでティーヤさん、ここに住んでるの?』
『そう!ここの屋敷に住ませてもらってるんだぜ!』
そう言ってるティーヤさんはとても楽しそうだ。
よかった。生きてるんだ。殺された訳じゃなかった。
でも、僕はこのとき異変に気づけなかった。
『じゃ!おまえは晩餐会楽しめよ!』
『はい!』
そういうとティーヤさんは部屋に戻ってしまった。元気そうなティーヤさんを見てみんなは安心したのか、晩餐会を楽しみ始めた。
そう、奇妙な空間に入り込んでいることなんて、知らないまま。
アルマンド達はどうなってしまうのでしょう。
楽しみですね。