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死の招待状  作者: チャタ
2/5

二話 さようなら

続きです。

2話 さようなら


死の招待状が来て、1週間が経った頃、僕は絶望に溺れていた。僕が生きられるのは今日の6時までだった。今日が晩餐会の日なのだ。

行っても死ぬ。行かなくても死ぬ。どっちも運命は一緒だった。


『アルマンド...なんでおまえなんだ??アルマンドが何かしたのかい?神様...』


母さんは毎日それを呟いていた。母さんはその間痩せ細くなってしまった。


『母さん...』


迷っている時間がない。決めないと。

俺は決心した。


『母さん、僕、晩餐会行ってくる。何もわからないけど、晩餐会行った人達がまだ死んだって決まったわけじゃないでしょ?必ず生きて帰ってくるから!ね!母さん!』


母さんを少しでも安心させたくて、笑って見せた。でも、涙が止まらなかった。

本当は不安で不安で仕方がなかった。


『アルマンド....!!』


僕は強く母さんを抱きしめた。もしかしたら母さんに抱きしめられるのも最後かもしれない。

だから、温もりを忘れないように強く強く...


...........................

僕は家を出て、晩餐会が開かれる屋敷へ向かった。いつも歩いている道がとても重くどんよりしていた。


『僕以外にも招待された人はいるのかな、人がいる気配がない』


そんなことを呟いていると、人影が見えた。


『あ、あそこに人が、すみません!』


その人影に向かって話しかけた。その人影はその声に応えるようにこっちを向いた。


『あ、んぅ...えっと、僕のこ、と?』


応えてくれた。しかし、少し違和感があった。

狼の耳が付いていたのだ。


『?!ひっ!お、お化け!?!?』


僕は後ろに勢いよく転けてしまった。


『お、化け?、びっくりさせ、てごめ、んね?

僕人狼で、お化け、じゃない。』


『え?人狼?人狼って、あの人狼??』


『?』


『驚いた...人狼って本当にいるんだ...』


僕は立ち上がりながら、そう呟いた。


『お化けとか言ってごめん。僕はアルマンド』


『んぅ、僕、はマシュー。今日、招待状、もらった、今から、やしきにい、くところ』


『!マシューも招待状もらったのか』


『んぅ、僕、招待状、もらっ、たの、初めて』


『...そっか、僕も招待状もらったんだ、よかったら一緒にいかない?』


『んぅ、いいよ』


招待状をもらった人が僕以外にもいて、少し安心があった。でも、まだ不安は完全に消えない。

マシューと僕は暗い道を歩いて屋敷に向かった。

これからどうなるのでしょうか。

楽しみですね。

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